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2007年12月20日 (木)

ロバーツ・コート始動!

 快晴。

 合衆国最高裁判所2005年開廷期の主要判例を解説したハーヴァード・ロー・レヴューのリーディング・ケースを読みました。合衆国の判例を詳しく検討することは時間もかかるのですが、最低限の情報だけはチェックしておこうと思い毎年読んでいるものです。今年は勤務先変更に伴う勉強環境の変化もあり、ようやくこの時期になって読み終えることができました。

 2005年の開廷期は、11年ぶりに連邦最高裁判事の構成が変わったということで、今後の最高裁判例の動向を占う上でも、興味深い開廷期だったのではないでしょうか。

 ただ実際には裁判官の構成が変わったというだけで、結果としては、Foreword を書いたF・シャウアーの言うように、本開廷期は「Quiet Term」でした。その理由は、裁判官の見解が鋭く対立した事例が少なかったこと、既存の法理から離れた判決がなかったことなどがあげられます。

 そうそう最高裁判事の構成の変更ですが、まず首席裁判官がレンクイストからジョン・ロバーツに交代しました。また、開廷期の途中で、オコナ裁判官がオリトウ裁判官に交代しています。共和党政権下での裁判官交代ということで、保守化(右傾化?)するのでは、とアメリカ法業界ではささやかれているようですが、先例拘束性を重視する彼の国のことですから、裁判官のメンツが変わったというだけでは、そうやすやすと保守的判決が生まれるとも考えられません。いずれにしても、今後のロバーツ・コートの動向が注目されます。

 【ワン・ポイント解説】アメリカ合衆国連邦最高裁判所は「開廷期」の制度をとっています。合衆国連邦最高裁規則3条によると、当該年度の開廷期は、その年の10月の第1月曜日にはじまり、翌年の10月第1月曜日より前に終わる、と規定されています。この規定を受けて、通常は、10月から翌年の6月末までを、当該年度の開廷期にしているようです。よって2005年開廷期は、2005年10月から2006年6月までということになります。

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