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2007年12月12日 (水)

自由とは何か

 昼から雨。

 先週末の学会出張の道すがら、大屋雄裕『自由とは何か:監視社会と『個人』の消滅」(ちくま新書、2007年)を読みました。大屋さんとはお会いしたことはないのですが、岩波講座『憲法1:立憲主義の哲学的問題地平』(2007年)の共著者という関係にあります。

 大屋さんの著書は「監視社会」という言葉に体現されているように、現代社会においてわれわれの行為はさまざまな場面で枠づけられており、ある意味で自律性さえ失っているといえる。そういうわれわれは、はなして自由な個人なのだろうか、という点に焦点を当てた秀作だと思いました。同年代というよりわたしより若い著者がここまでのものを物すと、なんだか焦燥感のようなものまで感じます。

 法哲学というと、ときに現実社会とは離れた観念の世界を彷徨する学問の様相を呈します。しかし現実に生起している問題を哲学的基盤で分析する大屋さんの本は、新書レベルの内容を超えた奥深い思考へとわたしを導くものでした。

 これがわたしの簡単な評価です。(「楽しい」とはちょっといえそうもなかったので……)。

自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書 680)

著者:大屋 雄裕

自由とは何か―監視社会と「個人」の消滅 (ちくま新書 680)

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