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2008年1月 7日 (月)

学問の力

 早朝の雨も午前中にはあがり、午後から正月とは思えない暖かさ。

 この週末に本年最初の読書として、佐伯啓思『学問の力』(NTT出版、2006年)を読みました。

 はじめの方は、著者の学問論が展開されていて、とくにポスト・モダンの思考法(議論方法)を批判的に検討していくところなど、興味深い内容でした。(たとえば、「湾岸戦争はなかった」というフランスの現代思想家ボートリヤールの修辞法を取り上げて、その衆人の注目の集め方とそこで気の利いたレトリックを展開することで知識人がまるで「知的芸人」に化した様相を論述した部分など、皮肉が効いていたと思います)。

 ただ後半部分は、著者の保守主義論、進歩主義批判が展開されており、それ自体はためになる文章でしたが、本の表題とは乖離した内容だと思いました。院生を前にした「語りおろし」という手法で成された本のようで、調子が出てきて、つい、得意分野の議論を展開したのでしょうか……。

 佐伯啓思の保守主義論に触れるなら、著者自身が「あとがき」で書いているように「語りおろし」ではなく、彼の「書きおろし」のものを読む方が、正確な議論が展開されていてよいと思います。

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