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わたしの著書

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2008年2月

2008年2月25日 (月)

前田記念ボトル

 晴れ。今日は国立大学の前期入試の日です。本学でも実施されますが、わたしは、幸いにも監督者にあたっていません。

 昨日は八代方面にドライブに行きました。といっても特定の目的地があったわけではないので、新幹線の新八代駅でUターンして、熊本市内に帰りました。

Cimg1110  その帰路で寄った国道3号線沿いの道の駅・竜北で、これを購入しました。この焼酎ボトルは、カープの前田さんの2000本安打を記念にして大石酒造(球磨郡水上村)が販売しているものです。

 前々から購入しようと思い、楽天市場で探していたのですが、まだ、未入荷のようだったので、ラッキーでした。

 ちなみに、わたしはカープ・ファンではなく、ジャイアンツ・ファンです。その理由は、簡単。わたしの子どもの頃にはジャイアンツ戦しかTV放送がなかったからです。しかも、わたしの育った場所は田舎なので「一部の地域を除き、ナイター中継を延長してお送りします」の「一部の地域」でした。

 カープの人たちがプロの野球選手であると知ったのは、結構、大きくなってからです。わたしは子どもの頃、カープの選手は、日中は、広島市役所で働いていると思っていました。わたしの子どもの頃のカープ野球は、そつのない野球でした。まるで、日中は、両腕に「黒い腕あて」をして働いているかのような・・・。

2008年2月22日 (金)

最高学府はバカだらけ

 曇り。昨日とはうって変わって寒い一日となっています。昼にいった歯医者さんで打たれた麻酔がまだ効いています。

 そんななか、石渡嶺司『最高学府はバカだらけ:全入時代の大学「崖っぷち」事情』(光文社新書、2007年)を読みました。衝撃的な標題につられて、一気に、読み終えました。

 衝撃的な標題ですが、本書の「はじめに」に「大学とは学生を成長させる化学反応を有する不思議な組織」とあります。どのような要因でその「化学反応」が起きるのかは、まだ「ひと言で説明できるような答えはまだ見つけていない」とのことですが、本書のなかには、そのヒントとなる部分が散りばめられているのでしょう。本書のどこにそれを見つけるかは、読者次第というところでしょうか。

 かく言うわたくしも大学に身を置く物として、この斜陽産業の行く末について、人ごとではいられません(それでも、勤務校を移って、この手の本を心穏やかに読めるようになりました)。わたし一人の力でどうなるものでもありませんが、かつて学生だった時代に大学から受けた恩は、いまの学生を大切にすることでしか報いることができないので、世のため人のため学生のために尽くしたいものです。

 といっても具体的にどうするのかということですが、結局は、日々、しっかりと勉強して、それを講義で学生に提供するとともに、論文を書いて、社会に還元していくというところでしょうか。わたしの論文など学問の進歩に仕えることはないと思われるので、直接的にわたしと関わる人へのサーヴィス提供を重視すべきかもしれません。

 ところで著者は、大学人の考えることは「世間の常識と大いにズレていて、どこかアホっぽい」と言います。これ、わたしが非常に気にしているところです。(著者の言葉は、大学が新学部・新学科を設置する際のネーミングについて述べられています。)

 「大学の教員です」というと(←こう言うことは滅多にないが)、尊敬のまなざしで見られるようです。出入りの業者の人も「先生、先生」言いますし。わたしも学生の頃は、大学の先生は、とってもエライと思っていました。ところが・・・。自分でなってみると、結構、普通ですよね~。でも、やはり世間ズレしているでしょうか。なにせ、社会に出たことがないのですから。一般的な思考法を採らないからこそ、学問研究ができるとも言えそうですが・・・。

 やはり大学の先生の思考法って、どこかおかしいでしょうか。どうでしょう。

 ところで、本書の各頁の下では、全国の大学を北から順に紹介しています。その文章が皮肉たっぷりで、おもわずクスッとなります。わたしの勤務校が取り上げられていなかったのが残念でした。

2008年2月20日 (水)

知的財産と創造性

 曇り。今日の教授会は長かった。会議等で時間が分断されると、なかなか勉強が進みません。ということで、今日も、読書を。

 今日は、宮武久佳『知的財産と創造性』(みすず書房、2007年)を読みました。

 著作物の創作者の利益と著作物の利用者の便宜をどう折り合いをつけていくのか。非常に難しい課題だと思います。本書は、専門的になりすぎることなく、また、ハウツー物に堕することもなく、著作権制度について、若干、利用者側の視点から描いた書物です。

 いわゆるデジタル万引きや図書館から借り出した本の複製を「私的使用」(著作権法30条)に該当するとしている点など、若干、疑問点がないではありませんが(このあたりが「あとがきにかえて」で作者が専門家から指摘されたという「微妙な問題を断言してしまうと誤解を招きやすい」という部分かもしれませんが)、それでも、実務的な視点から法制度を論評する水準の高い著作だと感じました。

2008年2月18日 (月)

研究会

 今日もよく晴れていました。

 また法学部30周年記念論文集刊行のための研究会のお話し。この研究会では、ファカルティの先生方の研究テーマについてのお話しが聞けます。

 今日は政治学の先生によるイタリア行政官僚制のお話しを聞きました。ちなみに法学部には法学と非常に密接な関係のある学問である政治学の先生も複数在席されています。

 さて、イタリアの官僚制ですが、もちろん、わたしは門外漢。どのようなことがその学問領域で取りざたされているのか知らなかったので、あまり有益な質問もできませんでしたが、まぁ、それはこれからの課題ということで。

 イタリアでは南部出身の人が公務員(上級公務員も含めて)に占める割合が多いそうです。それは経済的後進地域の高学歴層の就職先として選ばれていることが理由のようでした。その人たちの気質というわけでもないでしょうが、イタリア行政は非常に非効率な運営がなされているようです。ただ、イタリアにおける政党支配体制(政党による国家諸資源の占有と支持母体への党派的分配による支持獲得システム)は、この行政的非効率のなかで安定性をもったのだ、との報告に触れたとき、政-官のよもやまの関係は、良きにつけ悪きにつけ、どこの国にもみられることなのだなぁ、と思いました。

 今日の耳学問でした。

2008年2月16日 (土)

献本御礼

 よく晴れています。研究室の資料を整理するために登校しました。

 昨日、この本の献本をいただきました。

 井芹道一『Minamataに学ぶ海外-水銀削減』(成文堂、2008年)

 著者の先生とは面識はありませんが、地元から世界を見据えた立派なご高著であると拝察いたしました。ありがとうございました。

 残念なことにこの3月をもって先生は退職されるそうです。送別会の席で御礼したいと思います。

2008年2月15日 (金)

バレンタイン

 晴れ。おはようございます。

 昨日はバレンタインデーでした。みなさまの戦果はいかほどでしたか。

Cimg1100  わたしもいくつかもらいましたが、これは義母からもらったものです。わたしは煙草を吸わないので、30㎝定規をおいてみました。

 

 ちなみに、今日は、午前中に歯医者さんに行きます。ではみなさま、よい一日を。Have a nice day!(ウィッキーさん風に←古い?)。

2008年2月12日 (火)

高学歴ワーキングプア

 まぁ、晴れ、というところでしょうか。少し、冷たい風が吹いています。定期試験期間中ということもあり、今日も監督者として試験に立ち会いました。

 この週末に大学業界で少し話題になっている水月昭道『高学歴ワーキングプア:「フリーター生産工場」としての大学院』(光文社新書、2007年)を読みました。

 読み終えての感想は、とにかく文章がきれいで読みやすい、というものです。内容も、「高学歴……」となるかもしれないところに身を置いている著者が、誠実な取材のもとで書き上げているので、現状を性格に記述したものになっていると思います。とにかくよく書けていると思うので、わたしの言葉ではなく、著者自身の言葉で、この本の結論を示すとすれば、以下のようになると思います。

 「高学歴ワーキングプアたちは、大学市場全体の成長後退期と、無謀にもそれに抗おうとした既得権維持の目論見の間に生じた歪みに産み落とされた、因果な落とし子だったのである」(168頁)。

 大学院とくに博士課程進学者がみな「高学歴……」になったわけではありません。ただ、大学にポストを得ることが難しくなっている状況は、なによりも数字が示しています(5割程度というところでしょうか。もちろん、分野によりますが)。また、今後は大学倒産が予想され、「高学歴……」が「中途生産」される(126頁)とあります。背筋が凍る思いです。

 本当に人ごとではありません。ただ、想像力のないわたしにできるのは、いまの置かれた状況のなかで、精一杯職務に励むことだけです。

 それにしても、大学に席を置く学生の数は18歳人口がピークに達した平成4年(1992年)よりも、大学院重点化で大学院生が激増している現在の方が多いというのですから、文部省(現文科省)の政策と大学経営者の思惑が妙にマッチしたものだと思いました。また、身につまされるお話しも収録されていて、少しブルーになりました。わたしは指導教官に恵まれ、運も良かったのでしょう。

2008年2月11日 (月)

山鹿にドライブ

 薄曇り。気温は高め。

 昨日は熊本市近郊の温泉地・山鹿にドライブに行きました。

Cimg1095  金剛乗字の梅です。夜になると灯篭に灯がともるようでしたが、夜を待たずに帰宅しました。

 引っ越してから出不精でしたが、これから春になるので、あっちこっちでネタ探しでもしようと思います。

2008年2月 9日 (土)

最強の経済学者

 曇り。小雨。院試のため出勤しています。

 このところ、定期試験の監督や臨時の会議、また、歯医者さんに通い始めたので、忙しく過ごしています。時間が分断されていると、勉強がなかなかできません。定期試験の監督は来週で終わるので、それ以降は、少しマシになるかも。

 ということで時間が分断されているなか、エーベンシュタイン『最強の経済学者 ミルトン・フリードマン』(大野 一【訳】、日経BP社、2008年)を読みました。

 1976年のノーベル経済学賞受賞者ミルトン・フリードマンの伝記(非公式)です。フリードマンの伝記は、以前、妻のローズ・フリードマンによる『ミルトン・フリードマン:わが友、わが夫』(鶴岡厚生【訳】、東洋経済新報社、1981年)を読んでいて、その内容とほぼ違いはありませんでした。まぁ、ローズによるものは以前の勤務校の図書館から借り出したものだったので、フリードマンの伝記を手許に置いておくためには、この本の購入自体には意義があったと思われます。

 伝記以外の部分では、フリードマンが源泉徴収制度を導入した経緯について、また社会主義(生産手段の共有)と共産主義(全財産の共有)と両制度の違いを明確に記述していた点などに目がとまりました。

 ただ、フリードマンやハイエクをリバタリアンとして評価している点には若干、疑問があります。リバタリアニズムは、いわゆる現代正義論の一論陣だと思うのですが、その思想基盤には契約論的思考法があると思います(ロバート・ノージックのように)。フリードマンやハイエクの思考法には、そのようなものが見られないと思います。

 巻末に掲載されているインタビューのなかでのフリードマンの以下の発言に触れたとき、思わず膝を打ちました。

 「高齢化社会であっても、現役時代に蓄えをしておけば、いくら高齢者が多くても国は繁栄できる。アメリカや日欧では年金制度が危機に瀕しているが、その理由は一つしかない。ネズミ講はいずれ破綻するのだ」(324頁)。

 現行所得税率および社会保険料のもとでは、現役時代の蓄えが不可能ではありませんか。わが家では不可能です。

2008年2月 5日 (火)

橋下さんの憲法論

 曇り。立春が過ぎたとはいえ、寒い日が続いています。

 先般の大阪府知事選挙で当選した弁護士の橋下徹さん(←わたしと同じ年)が、岩国市の住民投票についてした発言に、憲法学者や政治学者の批判がなげかけられています。

 その批判の発端をまとめると、つぎのようになります。国の防衛政策に関わることについて地方公共団体の条例にもとづく住民投票が行われたことについて、

 橋下さん:間接民主制をとる日本の法制度上、直接民主制といえる住民投票の対象には制限がある。(要するに、憲法の制限があるはずだ)。

 批判者:国政に国民が意見を意見をいうのは当然だ。

 橋下さん:憲法を全く勉強していない。

 憲法学者・政治学者:この種の住民投票には法的拘束力がないのだから、それを憲法が制限することはあり得ない。橋下さんこそ、憲法を勉強していない。

 橋下さん:法的拘束力がないならなおさら、税金を投入して行うことには憲法上の制限があるはずだ。

 (注:いずれも発言の趣旨を要約したもの。本人の発言をそのまま書いたものではありません。)

 という感じです。要するに、住民投票には憲法の(解釈上や理論上かはさておいて)制約があるはずだ、というのが橋下さんの意見だと思います。

 この一連の発言について、わたしは橋下さんの見解に与します。(少数絶滅危惧意見でしょうから。判官贔屓ということで)。

 まず、憲法は間接民主制を採用しています。なぜ間接民主制(代議制)を採用したのかといえば、熱しやすく冷めやすい民衆の意見がそのままストレートに政治に反映されないようにするためです。わたしたちは、民衆の前でアジテーションを行い、民衆の喝采による正当化をうけた独裁者を知っています。このような独裁者の煽動を許さないために、諸外国の憲法は、間接民主制という仕組みを採用したのです。決して、みんなが一所に集まって政治について議論することはできない、という物理的な理由からではありません。間接民主制には積極的意味があるのです。このような憲法原理論からすれば、直接民主制的契機をもつ住民投票(とくに地方公共団体の権限に属さない事柄についてのそれ)は、憲法理論的には忌避されるという考え方もできると思います。

 また法的拘束力がないのだから住民投票をしてもよいのだという見解について、橋下さんは、そんなものに公費を支出することは許されない、という趣旨の発言をしていると思います。たしかに条例を制定し実施された住民投票は、法文上は適法なものだと判断されるでしょう。ただ、この種の公金支出を統制しようというのが憲法の財政規範だと思います。条例が制定されれば、それが民衆の意思なのだから、公金の支出が許される。こう短絡的に考えてはいけない、と橋下・憲法原理論はいうのでしょう。

 いずれも現行法の法文そのままを字面だけ読んで解釈・適用すれば、橋下さんの議論は成立しないと思います。ただ、憲法がなぜ間接民主制を採用しているのか、議会の決定を最終正当化根拠とせず、当該決定も拘束する憲法理論があるのではないか、という視点から述べられている橋下さんの憲法論は、憲法原理論を適切にもちいた水準の高い理論だと思います。

 もし橋下さんが、憲法をよく学んであのような発言をしているのだとしたら、大変な勉強家だと思います。

 わたしは橋下さんをテレビでしか知りませんし、橋下支持者でもありません(というか、大阪府民でない。府立大学にも勤務していない)。だから、おそらく誰にも読まれることのないであろうこのブログで、こっそりと、橋下さんを擁護してみました。

2008年2月 4日 (月)

「みんな」のバカ!

 晴れています。

 この週末は寒かったですね。東京都心でも積雪があったようです。

 そんななか、土曜日には前任校に最後のご奉仕に行きました。あさ6:16発の有明で・・・。まだ暗いっちゅうの。

 有明とひかりレール・スターの車中で、仲正昌樹『「みんな」のバカ!:無責任になる構造』(光文社新書、2004年)を読みました。

 わたしたちはよく「みんな」という言葉を用いて発言することがあります。たとえば「みんながそう言っています・・・」、「みんなもそう考えているはずです・・・」。ときには「社会が許さない・・・」、「世間の常識では・・・」と言ったりします。場合によっては「国民の視点にたって・・・」と言ったり。この文の主語である「みんな」「社会」「世間」「国民」って、存在しているのでしょうか?その言い方も、自分の意見を代弁させる目的で「みんな」「社会」・・・という主語を使い、自分の意見があたかもみんなの意見であると擬制することで、その意見に対する批判の矛先をかわすという効果を狙っていないでしょうか。つまり、責任の所在を不明確にしていないでしょうか。テレビのコメンテーターが、政治家が、世間や国民を主語にした発言をしたときには「それはあなたの意見でしょう!」とつっこみを入れたくなります。なぜ「わたしは・・・こう考えます」と言わない(言えない)人が、コメントしているのでしょうか?みんなが考えることなら希少な時間を使って話さなくても、みんなはわかっていることでしょう。

 そういえば、中学校のときの先生が持ち物に名前を書きましょうという時に「責任の所在を明確に」と言っていました。その当時は落とした、忘れたときに、所有者に戻ってくる、というぐらいにしかこの言葉を捉えていませんでした。が、いま思えば、あの言葉には重要な教育的意味あいがあったのでしょう。自分の所有しているものには、物でも意見でも、名前を表示しましょう、という教えだったのでしょう。

 上記のことを仲正さんの文章を読みながら、電車のなかで、つらつらと考えました。

2008年2月 1日 (金)

生は彼方に

 晴。穏やかな天気。

 今日から2月。「2月は逃げる、3月は去る」といわれるように、忙しい時期になりました。

 ここ数日、ミラン・クンデラ『生は彼方に』(西永良成【訳】、早川書房、2001年)を読み進めてきました。

 なぜこの本を読んでいるのかというと……、それがわからないのです。自宅の本棚にこの本があり、ずっと読みたい読みたいと思っていたのですが……、その理由もなぜこの本を読もうと思ったのかが知りたかったからでした。

 読み始めてみて、やっぱりわからないのです。読み進めていくうちにわかるかと思い、はやく他の本を読みたい、読みたいと思いながら201頁まで読んだのですが、とうとうわからずじまいで、これ以上読むのをやめました。

 チェコの歴史を題材にした政治小説でしょうが、自分がなぜこの本を読もうと思い、購入したのか。さっぱりわかりません。

 みなさんはこういう経験、ありませんか?

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