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2008年2月22日 (金)

最高学府はバカだらけ

 曇り。昨日とはうって変わって寒い一日となっています。昼にいった歯医者さんで打たれた麻酔がまだ効いています。

 そんななか、石渡嶺司『最高学府はバカだらけ:全入時代の大学「崖っぷち」事情』(光文社新書、2007年)を読みました。衝撃的な標題につられて、一気に、読み終えました。

 衝撃的な標題ですが、本書の「はじめに」に「大学とは学生を成長させる化学反応を有する不思議な組織」とあります。どのような要因でその「化学反応」が起きるのかは、まだ「ひと言で説明できるような答えはまだ見つけていない」とのことですが、本書のなかには、そのヒントとなる部分が散りばめられているのでしょう。本書のどこにそれを見つけるかは、読者次第というところでしょうか。

 かく言うわたくしも大学に身を置く物として、この斜陽産業の行く末について、人ごとではいられません(それでも、勤務校を移って、この手の本を心穏やかに読めるようになりました)。わたし一人の力でどうなるものでもありませんが、かつて学生だった時代に大学から受けた恩は、いまの学生を大切にすることでしか報いることができないので、世のため人のため学生のために尽くしたいものです。

 といっても具体的にどうするのかということですが、結局は、日々、しっかりと勉強して、それを講義で学生に提供するとともに、論文を書いて、社会に還元していくというところでしょうか。わたしの論文など学問の進歩に仕えることはないと思われるので、直接的にわたしと関わる人へのサーヴィス提供を重視すべきかもしれません。

 ところで著者は、大学人の考えることは「世間の常識と大いにズレていて、どこかアホっぽい」と言います。これ、わたしが非常に気にしているところです。(著者の言葉は、大学が新学部・新学科を設置する際のネーミングについて述べられています。)

 「大学の教員です」というと(←こう言うことは滅多にないが)、尊敬のまなざしで見られるようです。出入りの業者の人も「先生、先生」言いますし。わたしも学生の頃は、大学の先生は、とってもエライと思っていました。ところが・・・。自分でなってみると、結構、普通ですよね~。でも、やはり世間ズレしているでしょうか。なにせ、社会に出たことがないのですから。一般的な思考法を採らないからこそ、学問研究ができるとも言えそうですが・・・。

 やはり大学の先生の思考法って、どこかおかしいでしょうか。どうでしょう。

 ところで、本書の各頁の下では、全国の大学を北から順に紹介しています。その文章が皮肉たっぷりで、おもわずクスッとなります。わたしの勤務校が取り上げられていなかったのが残念でした。

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