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2008年2月 9日 (土)

最強の経済学者

 曇り。小雨。院試のため出勤しています。

 このところ、定期試験の監督や臨時の会議、また、歯医者さんに通い始めたので、忙しく過ごしています。時間が分断されていると、勉強がなかなかできません。定期試験の監督は来週で終わるので、それ以降は、少しマシになるかも。

 ということで時間が分断されているなか、エーベンシュタイン『最強の経済学者 ミルトン・フリードマン』(大野 一【訳】、日経BP社、2008年)を読みました。

 1976年のノーベル経済学賞受賞者ミルトン・フリードマンの伝記(非公式)です。フリードマンの伝記は、以前、妻のローズ・フリードマンによる『ミルトン・フリードマン:わが友、わが夫』(鶴岡厚生【訳】、東洋経済新報社、1981年)を読んでいて、その内容とほぼ違いはありませんでした。まぁ、ローズによるものは以前の勤務校の図書館から借り出したものだったので、フリードマンの伝記を手許に置いておくためには、この本の購入自体には意義があったと思われます。

 伝記以外の部分では、フリードマンが源泉徴収制度を導入した経緯について、また社会主義(生産手段の共有)と共産主義(全財産の共有)と両制度の違いを明確に記述していた点などに目がとまりました。

 ただ、フリードマンやハイエクをリバタリアンとして評価している点には若干、疑問があります。リバタリアニズムは、いわゆる現代正義論の一論陣だと思うのですが、その思想基盤には契約論的思考法があると思います(ロバート・ノージックのように)。フリードマンやハイエクの思考法には、そのようなものが見られないと思います。

 巻末に掲載されているインタビューのなかでのフリードマンの以下の発言に触れたとき、思わず膝を打ちました。

 「高齢化社会であっても、現役時代に蓄えをしておけば、いくら高齢者が多くても国は繁栄できる。アメリカや日欧では年金制度が危機に瀕しているが、その理由は一つしかない。ネズミ講はいずれ破綻するのだ」(324頁)。

 現行所得税率および社会保険料のもとでは、現役時代の蓄えが不可能ではありませんか。わが家では不可能です。

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