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2008年3月

2008年3月29日 (土)

今週の出来事。

 今日も晴れそうです。

 今週はあまり生産的な活動ができませんでしたので、出来事だけ。

 25日(火)には卒業式・学位記授与式がありました(既報)。

 27日(木)は月に一度の歯医者さんの日でした。午前中に歯垢を除去してもらいました。

 同日の午後は、体験入学の日でした。あいにくの雨のなか、高校生(新3年生のよう)が九州各地から訪れてくれました。わたしはゼミ形式の授業で「丸刈り校則」をテーマにお話ししました。参加してくれた高校生、見てる~(笑)。

 いきなり発言するのも難しいと思ったので、こちらから質問してそれに答えてもらう、という形式で授業を進めました。答えの端々から、参加してくれた高校生の知力の高さを感じました。今度は、是非、研究室でお話ししたいものです。

 28日(金)は4月から就任するある審議会の事務局の方々と上通りにある「お川」という料理屋さんに行きました。運営する方と会食できるような審議会ははじめてなので、楽しいひとときでした。トミカ話もできましたし(笑)。

 来週はもう4月になります。すでに学内委員との関係で、来週には3つの会議・会合があります。就任後半年の「準サバティカル」生活で完全に骨を休めきってしまった身にとって、4月から現世にちゃんと戻れるか心配です。

2008年3月25日 (火)

パール判事

 薄曇り。強めの風が吹いています。

 本日は勤務校で卒業式・学位記授与式が挙行されました。卒業生・修了生の方、おめでとうございます。わたしは学部卒業、修士課程修了のときは進学が決まっており、博士課程修了のときには研究生としてそのまま大学に残ったので、大学の卒業・修了時にあまり感慨深いものはありませんでした。

 ところで春休みも残りわずかになってしまいました。そんななかで、今日は、中島岳志『パール判事:東京裁判批判と絶対平和主義』(白水社、2007年)を読みました。

 東京裁判でのパール判事の反対意見は、ともすると「大東亜戦争肯定論」として引用されることがあります。本書は、このパール反対意見理解を真っ向から否定します。

 本書によると、パール反対意見は、決して大東亜戦争を肯定していません。そればかりか、軍首脳部の当該戦争の道義的責任を明確に認定しています。ただそうではあるけれども、東京裁判の被告人であるA級戦犯は、当時の国際法・刑事法下では無罪と判決しなければならない、と主張しているのだといいます。

 パール反対意見は英文で25万語、日本語文庫版で1400頁(東京裁判研究会編『共同研究・パル判決書(上)(下)』講談社学術文庫)を超える長大なもので、しかも法律書、歴史書、哲学書を参照しつつ書かれた非常に難解なものです。本書はわが国でミスリーリングされることの多かったパール反対意見の概要を的確に伝えている好著だと思います。

2008年3月24日 (月)

桜咲く!

 曇っています。これから徐々に晴れていくようです。

 昨日の熊本県知事選挙では、元東大教授の蒲島郁夫さんが当選しました(桜咲く)。開票と同時に当確となり、圧勝というところでしょうか。宮崎県や大阪府のような派手さはありませんが、堅実な県政運営が期待されるところです。わたしもしばらくは熊本にいるので、住みよい熊本になってもらいたいと願っています。

 また、大相撲大阪場所では、横綱・朝青龍が優勝しました(桜咲く)。謹慎後初の優勝ということで喜びもひとしおでしょう。ところで、表彰式で流れる国歌は、なぜモンゴル国歌ではないのでしょうか。アメリカで行われるオリンピックでも、オーストラリアで行われるオリンピックでも、表彰式で流れる国歌は優勝者の国歌なのに……、なんて、リベラル派のようなことを言ってはいけないのでしょうか。

 ついでに、五高記念館裏の桜も咲きました。

Cimg1222  といっても、まだ1分咲きというところでしょうか。今日の朝、撮影しました。

2008年3月23日 (日)

時計じかけのオレンジ

 朝から雨が降り続いています。今日は熊本知事選挙の投票日です。

 雨なのでインドアでできるDVD鑑賞をと思い、スタンリー・キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』をみました。

 異常な残忍性をもった人間を「犯罪更正プログラム」で矯正・洗脳し、模範市民として再製する。性行為や暴行行為に対して吐き気を示すようになった主人公は、まるで「時計じかけ」の条件反射で、刺激に反応する「オレンジ」のようです。

 観賞後の感想はひとそれぞれでしょうが、わたしは、このDVDを観て、人間の道徳的判断能力の基盤には残虐性や暴力性への志向性のようなものがあるのでは……なんていうことを取り留めもなく考えました。

 ルートヴィヒ(ベートーベン)の第9交響曲をBGMにテンポよく場面展開していくキューブリック監督の手法で、思いテーマを扱った映画ですが、軽快な内容に仕上がっています。

2008年3月21日 (金)

法律学習マニュアル

 よく晴れています。

 昨日の休日を利用して、弥永真生『法律学習マニュアル』(有斐閣、第2版補訂版、2007年)を読みました。

 この本は新入生に配当される必修科目のテキストなので、4月までには通読しておこうと思っていたものです。もっとも、この図書に従って講義を展開するわけではないようですが。

 それにしてもわたしが学部学生の頃にはこの手の本はありませんでした。ただ、この本を読んでみると、こんなに勉強している学生などいるのかなぁ~、との疑問を抱きます。わたしの学部生当時は、もちろん、こんなに勉強していませんでした。筆者である弥永先生の文章の端々にも、実は先生ご自身、こんなには勉強しておられなかったかのような記述を見ることができますが、でも、モデルとなっているであろう東大生はこのくらい勉強しているのでしょうか。おそるべし、です。

 この手の本が存在する現在ですから、新入生にはこの本をもとに実際に勉強して、自分なりの rule of thumb を会得してもらいたいものです。

 今日はこれから教授会があり、夕刻から夜にかけて、本年度末で法学部を退職される先生方の送別会があります。

2008年3月19日 (水)

妻と私 幼年時代

 雨が降り続いています。

 江藤 淳『妻と私 幼年時代』(文春文庫、2001年)を読みました。

 「妻と私」は、末期癌で病床に臥した妻を看護した江藤の看護日記です。子どもがいないながらも、だからこそ、深い絆で結ばれていた夫婦に突然訪れた不幸。臨場感あふれる筆致で描かれています。とくに病名の告知に対する責任を一方的に家族側に負わすことについて論じた部分に目がとまりました。引用します。

 「しかし、その医者は、当の本人には『脳内出血』だといっているのだ。そして、家族には本当の病名を告げて、家族からそれを患者に『告知』せよという。あからさまにそういうわけではないが、どうせ助からないのだから、観念して『告知』したほうが、結局お互いのためだというニュアンスは否定できない。/これは患者にとってはもちろん、家族にとっても残酷きわまる方法ではないか。しかも、『告知』の責任だけを負わせて、患者を救うことのできない家族にいたっては、あまりに惨めというほかないではないか。……/いくら現代の流行であるにせよ、このからくりには容易に同調できない。現に家内は何も知らずに、あんなに安らかな寝息を立てて眠っているではないか。……」(28頁)。

 「幼年時代」は江藤の絶筆となりました。4歳のときに生母を亡くしている江藤の回顧記の続きをもう少し読みたいとも思いますが、それは叶わぬ願いです。

 江藤の本を読み終えて感傷に浸っていたら、学部長先生が研究室に来られて、来年度の学内委員会について、わたしへの配役を告げて行かれました。ぐうのねも出ませんでした。

2008年3月18日 (火)

研究会とキョロちゃん

 今日も晴れ。まもなく桜も咲きそうです。

 昨日は学内で研究会がありました。労働法の先生による出向についての研究報告を聴きました。出向と派遣の法概念の違いや、ヤクルトおばさんが最近は請負労働となっていることなど、面白い話題が聴けました。

 家に帰ると、おもちゃの缶詰が届いていました。

Cimg1211  これ、例の金なら1枚、銀なら5枚でもらえる景品です。娘が「チョコボール」をおやつに買っていたら、銀が5枚集まりました。

 わたしの子どもの頃、よくTV・CMでこの景品みていたのですが、結局、子どもの頃にはくちばしの金または銀の表示を集めることができませんでした。大人になり、娘のおかげで、おもちゃの缶詰を手に入れることができました。

 いまは、40周年記念ヴァージョンのようで、写真にある「黄金のキョロ缶」をもらいました。

研究会とキョロ6

2008年3月17日 (月)

研究報告

 晴れ!もう春ですね~。

 派手にご活躍中のA准教授(TV映りもよい)とは異なり、こっちは週末にQ大で地味に研究報告をしました。

 わたしは、最近、著作権を保護することが表現の自由の制限にあたるのでは、という課題について考えています。そこで今回の研究会ではこの問題についての研究報告をしました。わたしのような若輩者が、Q大の大御所の先生(退官されていまは弁護士)の前で報告できたことはよかったと思います。人前で話すと自分の思考の浅さが露呈されるのでキツイのですが、この稼業を続ける以上、致し方ないところでしょうか。ご指摘いただいた点を今後の研究活動に生かしたいところです。

 当日はわたしの福岡での定宿である師匠のお宅に泊めてもらいました。この先生は4月からR大に移籍されるので、Q大での研究会は、次回から日帰りです。

2008年3月10日 (月)

確定申告

 快晴!春到来か。

 先週末は義弟の結婚式があり、東京に行ってきました。東京のホテルで挙式とは、すごいことです。わたしなど、善光寺で式を挙げた後、親族だけで近くの料亭で披露宴でした。

 東京見物をする間もなく、義父母をつれて、帰熊しました。日曜日には馬料理で接待しました。

 慌ただしいスケジュールのなか、今日は、義父母を空港に送った後、確定申告をしました。この時期の年中行事です。昨年は勤務校を変えたので、所得が減っていました。源泉徴収票の数をみて、小銭ばかり稼いでも、所得は増えないなぁ~、と実感しました。

 今週は12日(水)に後期入試があり、週末には研究会での発表が控えています。また、その間に、何人かの来客もあります。3月はなにかと忙しいですね~。

2008年3月 5日 (水)

高瀬舟

 晴れているような曇っているような。

 論説原稿がひといきついたので(煮詰まったので)、昨日の『哲学ディベート』から派生した文献を2本よみました。

 1本目は、江藤淳の自死と遺書を受けて書かれた石原慎太郎「さらば、友よ、江藤よ!」文藝春秋1999年9月号です(大学図書館から借り出しました)。これは自らの死について「諸君よ、これを諒とせられよ」と請う有名な遺書を受けて物された旧制中学同期生による追悼文です。湘南中学時代の江頭淳夫少年の早熟ぶりやその後の卓越した国家認識を、石原が寂寥感の中で回顧しています。大切な友を失った喪失感、妻を失った友の力になれなかった無力感が、全文に漂っています。江藤が自死した日の午後、関東一円は激しい雷雨に見舞われていました。「あの雨さえなかったらなーー」という石原。ふとしたことで、人は死を決断するのかもしれません。江藤淳の自死を美化することには賛否があります。ただ、友の死を決して貶めてはならないという石原の意思が強く感じられる文章でした。

 もう1本は、森鴎外の「高瀬舟」です。

 鴎外の「高瀬舟」は高校のときに読んだように思います。当時はeuthanasiaとはなんのことかよく知らず、ただ、鴎外の作品だというだけの理由で読みました。大学に入ってから鴎外の「高瀬舟」が安楽死を扱っていると自覚してから、読もう読もうと思っていて、ついに今まで読みませんでした。安楽死を論ずる文章のなかではよくこの「高瀬舟」が取り上げられているので、そういった文章のなかで、もう「高瀬舟」の内容はよく知っていました。鴎外の「高瀬舟」の内容は、わたしが紹介するまでもないでしょうから、ここでは措きます。

 「高瀬舟縁起」のなかで鴎外自身が明らかにしているように、これは池辺義象校訂の『翁草』に出ているはなしを、鴎外が翻案したものです。鴎外は、『翁草』の該当箇所から、「財産の観念」と「ユウタナジイ」をモチーフに「高瀬舟」を書いたようです。

 最近わたしは、著作権について勉強しています。鴎外の「高瀬舟」にふれて、優れた作品も、先行著作物の翻案でできているのだぁ~、と改めて感じました。鴎外が死亡したのは1922年です。鴎外の「高瀬舟」の著作権は切れているので、いつかは、鴎外の「高瀬舟」を自由使用した、誰にでも読まれるような優れた作品にお目にかかれるかもしれませんね。

2008年3月 4日 (火)

哲学ディベート

 曇り。寒~。

 春休みということもあり、論説の原稿を書いています。その合間を縫って、高橋昌一郎『哲学ディベート』(NHKブックス、2007年)を読みました。

 副題にあるように(<倫理>を<論理>する)、現代社会で発生している倫理的問題を、論理的に考えてみるというコンセプトの本です。

 取り上げられている倫理的問題は、ヒヨコをニワトリに育てて最後はそれを食することで命の尊厳を認識させようという「命の授業」、韓国での「犬食問題」から文化相対主義を考えようとすること、「代理出産」の是非やアメリカでは実際に存在する「ベビー・ビジネス」の問題、「死刑」存廃やそれに連動する「終身刑」導入の是非、性犯罪者の情報公開をする「メーガン法」制定や「売春」適法化をめぐる問題、「安楽死」・「尊厳死」など、誰でも一度は深く考えてみようと思ったことがある興味深い問題です。

 標題の「哲学ディベート」とは、反対意見を弁論術で説得して勝ち負けを争う「競技ディベート」ではなく、参加者相互の意見応酬のなかで問題を深く考えていく手法として、著者が実際に大学の授業のなかで取り上げているものとされています(「哲学ディベート」というのは著者の造語)。ディベート様式で書かれているので、非常に読みやすく、また、内容が理解しやすくなっています。

 最近の大学では、新入生に、入門ゼミなどと称して、大学での勉強方法から学生生活一般について学ぶ授業が導入されています。そのなかで取り上げてみたい問題と、議論手法が書かれていると思いました。

2008年3月 3日 (月)

ひな人形

 朝から降っていた小雨は、ようやくやんだようです。昨日までの春のような気候から、今日は、平年並みというところでしょうか。

 3月3日の今日は、ひな祭りです。わが家にも3歳の娘がいるので、ひな人形が飾られています。それと、先日、娘が幼稚園(の修園前クラス「ひよこ組」)でつくったひな人形も、飾られています。

Cimg1114 わが娘ながら、よくできているのではないでしょうか。

 「親バカ」とは他の人から見ればそうでもないこと(かわいい、とか、賢い、などの主観的な評価の場合が多い)を、その子の親だから高く評価してしまうことをいうと思います。わが娘のつくったひな人形は、だれがみてもよくできている(すなわち、客観的によくできている)と思われるので、この評価は、「親バカ」による評価ではありません。

 こういった理屈を嫁にいうと、それは「親バカ」ではなく「バカ親」だといわれます(トホホ……)。

2008年3月 1日 (土)

猶予はあと1ヶ月

 快晴!

 今日から3月です。はやいものです。わたしの「準サバティカル」も、残すところあと1ヶ月になってしまいました。時間よ止まれ!

 毎日、漫然と過ごしているので、ブログのネタがありません。最近の出来事をつらつらと書きます。

 先日(水曜日)に、本年度末で定年を迎えられる先生の歓送会がありました。熊本・下通りダイエー近くにある「青柳」というお店で、盛大に(?)開催されました。お料理もよかったのですが、なんといっても、舞妓さんのサーヴィスつきでした。この舞妓さん、あとで参加していたある先生の講義を受講していたのでは・・・という疑惑(笑)が立ちました。まぁ、ご愛敬ということで。

 金曜日にはF県立大の先生と昼食をともにしました。熊本で会議があるとのことで、大学にまで来てくれました。この先生も含めて、九州の各大学の憲法担当者は、実は、関西の大学で教育を受けた人が随分いるのです。お互いに院生時代から顔見知りです。これから仕事をお願いしたり(引き受けたり)することも多いと思うので(もう、本学での仕事はすでにお願いしてある)、仲良くしていきたいところです。

 そうそう、水曜日に歯の治療が終わりました。これからも予防のために月1で通うようにとのことでした。

 

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