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2008年3月 4日 (火)

哲学ディベート

 曇り。寒~。

 春休みということもあり、論説の原稿を書いています。その合間を縫って、高橋昌一郎『哲学ディベート』(NHKブックス、2007年)を読みました。

 副題にあるように(<倫理>を<論理>する)、現代社会で発生している倫理的問題を、論理的に考えてみるというコンセプトの本です。

 取り上げられている倫理的問題は、ヒヨコをニワトリに育てて最後はそれを食することで命の尊厳を認識させようという「命の授業」、韓国での「犬食問題」から文化相対主義を考えようとすること、「代理出産」の是非やアメリカでは実際に存在する「ベビー・ビジネス」の問題、「死刑」存廃やそれに連動する「終身刑」導入の是非、性犯罪者の情報公開をする「メーガン法」制定や「売春」適法化をめぐる問題、「安楽死」・「尊厳死」など、誰でも一度は深く考えてみようと思ったことがある興味深い問題です。

 標題の「哲学ディベート」とは、反対意見を弁論術で説得して勝ち負けを争う「競技ディベート」ではなく、参加者相互の意見応酬のなかで問題を深く考えていく手法として、著者が実際に大学の授業のなかで取り上げているものとされています(「哲学ディベート」というのは著者の造語)。ディベート様式で書かれているので、非常に読みやすく、また、内容が理解しやすくなっています。

 最近の大学では、新入生に、入門ゼミなどと称して、大学での勉強方法から学生生活一般について学ぶ授業が導入されています。そのなかで取り上げてみたい問題と、議論手法が書かれていると思いました。

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