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2008年4月 4日 (金)

著作権法

 薄曇りか。でも暖かい。

 今日は入学式です。新入生、とくに法学部の新入生の方、おめでとうございます。

 ということで、本日は、著作権法学界の泰斗である中山信弘先生の『著作権法』(有斐閣、2007年)を読み終えました。

 基本書なので、読み方はいろいろあると思います。わたしは、もちろん、憲法学の視点から著作権法を考えてみる、という視点で本書を読みました。

 憲法学の視点からは、少なくとも、つぎの点が注目されます。

 ① 著作権法の保護をうけるのは「表現」(expression)でありたんなる「思想」(idea)は著作権の客体ではないというけれども、この法理(idea-expression dichotomy)は、法上、保護すべきものを「表現」と呼び、保護すべきでないものを「思想」と呼んでいるだけで、その規範的線引きの在処(仕方)こそが法理論的に探究されるべき問題であるということ。

 ② 著作権の保護を受けるのは創作的表現であるが、この創作性概念を著作者の個性類似の概念でとらえるのではなく、「表現の選択の幅」という新しい概念で捉えるべきだとしていること。中山先生は、ある事柄をある表現を用いて表した場合に、同じ事柄を別の表現で表せるなら、前者の表現は著作権の保護対象としてよい(著作者に独占させてよい)と言います。

 註で引用されている論文や判例を読みながら読み進めてきたので随分長い時間がかかってしまいました。が、講義期間が始まる前に読了できたので、春休みの勉強にひと区切りがつきました。

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