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2008年5月21日 (水)

海賊版の思想

 快晴!今日も暑い一日のようです。

 このところ読書量が減っているように思います。講義期間中は致し方なし、というところでしょうか。

 今日は午後から教授会。その前に、下記の本を読みました。

 英国で永久コピーライトに反対した書店主・ドナルドソンのお話しです。英国では1710年に「アン法」というコピーライトに関する法律が制定されます。この法律がそれまでに出版されていた書籍にも適用され、慣習法上の権益というものが否定されるのか、それとも法律制定以降もなお慣習法上の権益(永久のコピーライト)が認められるのかについて争われた「ドナルドソン 対 ベケット」を取り巻く物語が、本書の中心テーマです。

 上記の訴訟について、「海賊版」出版者であったドナルドソンにとっては、一面で、自らの出版の権利を確保し利益を確保しようとしたものともいえますが、他面、永久コピーライトに反対することで書籍内容の自由利用を促進しようとしていた、ということを描き出すことが著者の意図だと思います。ドナルドソンの活動で、当時の人びとの、そして、後世の人びとの知的欲求がいかに自由に満たされることになったことでしょう。

 「海賊版」を出版していたドナルドソンですが、それでも彼の思想は、後世のわたしたちからみて、非常に意義深いものであったことが、本書から窺えます。

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