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2008年5月 8日 (木)

憲法をラディカルに考える

 今日もよく晴れています。

 週の後半は講義がないので少し気が楽です。もっとも本当に楽をしてしまうとなにも進まないのですが……。

 連休中に読みかけていた本を読了しました。

 今年の憲法記念日前に出版された『対論 憲法を/憲法から ラディカルに考える』(法律文化社)です。

 6人の論者が2人1組で対論しています(樋口陽一×杉田 敦、西原博史×北田暁大、井上達夫×齋藤純一)。この各対論をコーディネイトしているのが愛敬浩二さんです。

 愛敬さんは、「エピローグ」で、「改憲論議」と「憲法論議」をわけて、こういいます。「戦後日本において、憲法論議が現実の政治問題として語られたのはほとんどの場合、『改憲論議』としてであった」(274頁)。そして「改憲論議」の場合には、もちろん死刑廃止や環境権の法定という問題もありますが、その焦点は9条にあてられている、としています。

 これに対して「憲法論議」すなわち、憲法について語ることは、9条の問題に限定されるものではありません。価値観を異にするわたしたちが、それにもかかわらず共通の法的枠組みのなかで生活するためには憲法が必要となり、その憲法についての「会話」のきっかけを提供するのが本書の役割だと、愛敬さんは言います(「プロローグ」、277~278頁)。

 愛敬さんを含め7人の登場者は、いずれもその分野での一線級の論者です。憲法条文解釈に囚われることのない、そして9条論に終始していない憲法論議が、書中にて展開されていました。

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