無料ブログはココログ

わたしの著書

  • 憲法Ⅰ 総論・統治機構論
  • 憲法Ⅱ 基本権論
  • 著作権と憲法理論
  • ロールズの憲法哲学

« 大雨・洪水警報発令中。 | トップページ | 本日は晴れ! »

2008年6月20日 (金)

マルクスの『資本論』

 本日も、大雨・洪水警報が発令されました。4限目以降は休講のようです。またまた講義はありません。

 雨の中、フランシス・ウィーン『マルクスの「資本論」』(ポプラ社、2007年)を読みました。

 ウィーンによる本論の方では、『資本論』が出版されるまでの背景について、マルクスやエンゲルスなどによる書簡などを駆使しながら、要領よく紹介されています。とくに、エンゲルスが献身的にマルクスを支援するのですが、マルクスの思考はいっこうにまとまらず、つぎつぎに「言い訳」のようなことを言う場面など、愉快なコンビぶりに映りました(エンゲルスにとっては、たまったものではなかったのでしょうけど)。

 またマルクスがもっとも批判的であったロシアで、はからずも『資本論』がもっとも受容されたことや、マルクス死後のマルクス読解についての試み(フランクフルト学派やアルチュセールによるなど)が紹介されており、手頃な『資本論』解説書として、読みやすい書物でした。

 さらに、本書には佐藤優さんによる解説があります。この解説を読むと、マルクスの『資本論』は革命の書物としてよりも、資本主義というシステムの論理を解明するための書物として意義があることがわかります。新自由主義に向かっている感のあるわが国で、それがどこに辿り着くのかを検討するためには、マルクスの『資本論』から得ることができるものが多そうです。佐藤さんによると、『資本論』が解明した資本主義の内在的論理からすれば、新自由主義は、格差社会などという生温い状態でなく、貧困社会という「地獄絵」に帰着しそうとのこと。『資本論』を読み直す時が到来しているようです(といっても、恥ずかしながら、わたしは『資本論』を読み通したことはありません)。

« 大雨・洪水警報発令中。 | トップページ | 本日は晴れ! »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/499918/21764231

この記事へのトラックバック一覧です: マルクスの『資本論』:

« 大雨・洪水警報発令中。 | トップページ | 本日は晴れ! »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31