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2008年8月

2008年8月30日 (土)

事象そのものへ!

 明け方の強い雨も、随分と小降りになりました。これから晴れるのでしょうか。

 長期休暇中にはいくつか本を読みました。そのうちの一冊、池田晶子『事象そのものへ!』(法蔵館、1991年)を紹介します。

 池田晶子さんは「哲学エッセイ」という分野の草分けといえる作家でしょう。池田さんのご本、わたしは好きなのですが、あまり通して読んだことはありません。これから少しずつでも暇なときに読もうと思い、書棚にあったこの本を手にしました。

 池田さんの「哲学エッセイ」は大変、読みやすいものですが、この本は、少しだけ専門的なものです。とくに禅宗や仏教、それにキリスト教の宗教的エートスを素材にした章節は、読み応えのあるものでした。「暇つぶし」に読める本ではありませんでした。

 ちなみわたしが所蔵しているこの本、前任校の図書館が廃棄処分にしたものを段ボール箱のなかから拾い出したものです。よい「拾い物」をしたと思います。

 今日は折角、朝から学校に来たのに、この後、午前中いっぱいは停電&断水です。そういえばそのメール、見たことありました。毎日たくさんのメールが来すぎて、重要なものとそうでないものの選別感覚が麻痺していました。あ~あ。

2008年8月29日 (金)

長期休暇(帰省第2弾)。

 久しぶりに帰熊しました。本日も晴の予報です。

 先週の後半から、9日間にわたる長期休暇をとりました。この間は、パソコンに向かいメールを見ることもしなかったので、今日は、この間に受信したメールの内容チェックからリハビリにはいります。

 それはそうと、この休暇のはじめには、わたしの先生の別荘に行きました。先生の別荘は広島の吉和ということろにあります。ここは「第2の軽井沢」をキャッチフレーズにした別荘地です。もう別荘建築当時から、かれこれ10年以上も、夏休みになると呼んでもらっています。

 そこで今年もテニス三昧といきたかったところですが、BBQのときに、左足に激痛がはしりました。蜂に刺されたのです。それも直径(?)3㎝もある蜂でした。(被害者の話は大きくなるので、これよりは若干、小さかったかも・・・)。保冷剤で必死に冷やしましたが、痛みは、一晩は続きました。村の診療所では大丈夫といわれましたが・・・、痛みはなくなったとはいえ、いまでも腫れと痒みがあります。

 広島・吉和から帰り、今度は、妻の実家に帰省しました。妻の実家はリゾート地ですが、帰省ということもあり、バカンス気分ではありません。娘を海に連れて行ったり(今回は、西原きらきらビーチに行きました。新設なのかかなり空いていました)、山羊汁(ヒージャー汁)を食べたりして過ごしました。

Cimg1603

 食卓にあったドラゴン・フルーツという南国のフルーツです。妻の実家では、仏壇のお供えとしても利用されています。

Cimg1611  好き嫌いのはっきりしている山羊汁です。食べれば香り(臭いが正しい表現かも)がこびりつき、誰が食べてきたかすぐにわかってしまいます。

Cimg1607  妻の実家の比較的近いところにある「うちな~ゆ」というスパです。今回の帰省でようやく訪れることができました。久しぶりに癒されました。

 そんなこんなで、まだ左足がうずきますが、今日から、また仕事です(山積みです)。

 【追伸】南国ではレギュラー・ガソリンがだいたいどのスタンドでも156円で販売されていました。これでも高値のようですが、こっちに比べたら安いですよね~。お勧めです(って、無理か!)。

2008年8月18日 (月)

時が滲む朝

 雲の隙間から、ときどき陽光が差しています。

 帰省の車中で、第139回(平成20年度上半期)芥川賞受賞作、楊逸さんの『時が滲む朝』(文藝春秋2008年9月号掲載)を読みました。

 わたしに文学を論じる力量はありませんが、この作品の受賞には、賛否両論があるようです。この小説は、主人公の人生を左右する政治の不条理さ、無慈悲さというものを描いたものだと思いますが、審査員のひとりである石原慎太郎さんがいうように、そいった「根源的な主題についての書き込みが乏し」いとも感じます。

 ただ、同じく審査員である池澤夏樹さんの選評にあるように「芥川賞は新人賞である。優れた短篇を選び出して顕彰し、その書き手の将来に期待する。……授賞は、この人が書くものを我々はもっと読みたいという意思の表明である。」ということろが、楊さんの授賞理由でしょうか。

 電車のなかで、ウツラウツラしながら読んだので、いずれ機会があれば読み返してみようと思います。

2008年8月17日 (日)

帰省第1弾。

 雨が降っています。湿気ムンムンです。

 お盆に帰省しました。

 帰省中は、近場で買い物ばかりして、生産性のない期間でした。3歳の娘は、「誕生日に……」とか「5歳になってから……」といって購入を先延ばしにしていたプリキュワ・ファイブ(正式には、Yes!プリキュワ5 Go Go! ←どうでもいいか)の商品をなんなくおじいちゃんからゲットしていて、ご満悦です(最近は、TVの見過ぎで、提供スポンサーまで言えるようになっています。恐るべし、バ○ダイ)。いまも「メタモルフォーゼ」しています。

 昨日(16日)は、九州各地で雷雨があったようで、鹿児島本線の運行が一時見あわせられており、予定を変更して福岡からは高速バスで帰熊しました。

みそソフト

Cimg1557 長野・善光寺門前町にある「すや亀」のみそソフトクリームです。帰省したときには必ず食べに行きます。みその風味が香ばしい逸品です。

 善光寺を毎日通って高校に行っていたのですが、その当時(もう20年前)と比べて、現在はコジャレた店が増えています。その中で、老舗の「すや亀」には頑張ってもらいたいところです。

Cimg1560

2008年8月12日 (火)

熊大クッキー

 またまた晴れ。気温、上昇中。

 明日から実家に帰省します。手ぶらで帰るのもなんなので、これを購入しました。

Cimg1480  熊大クッキー。10枚入りで1000円です。味は普通のクッキーです。クッキーは普通が一番だと思います。とくべつに好かれないけれど、だれにも嫌われない。

 わたしの実家は長野です。長野といえば高原の避暑地のイメージですが、実家は盆地にあり、夏はべつに涼しくありません(むしろ暑い!)。ただ、朝方は少しましかも・・・。

2008年8月11日 (月)

戸棚の奥のソクラテス

 またまた暑い一日です。帰省先でこのブログをお読みの方も(いるわけないか)。

 それにしても北島さんはすごいですね~。100メートル平泳ぎの決勝があった本日の話題は、これ一色でしょう。

 というわけで、オリンピック観戦の合間を縫うように、ルーシー・エア『戸棚の奥のソクラテス』(集英社、2008年)を読みました。

 〈哲学は人生をよりよいものにできるか〉。このことを肯定するソクラテスと、人生の意味とか善とは何かという「語り得ないものには沈黙しなければならない」という態度を示すウィトゲンシュタインが哲学者の死後の世界「イデアの世界」の総裁の座をめぐって展開する哲学ファンタジーです。

 哲学ファンタジーといえば、ヨースタイン・ゴルデルの『ソフィーの世界』(日本放送出版協会)が有名ですが、二匹目のドジョウとなるでしょうか。

 主人公は高校生のベン。ソクラテスとヴィトゲンシュタインの争いのケース・スタディとして「イデアの世界」につれて来られて、そこでさまざまな哲学問答を体験します。はたして、哲学は人生をよりよいものにできるのでしょうか。

 栗木さつきさんの「訳者あとがき」にある哲学問答の例はつぎのものです。

 「きょうのきみと、きのうのきみとは、おなじ人間?」(5年だてば、人間のほとんどの細胞は入れ替わるようです)。

 「脳を移植したら、〝ぼく〟はどこに行ってしまうんだろう」(ある人と脳を交換したら、〝ぼく〟は、脳を移植した先にあるのでしょうか、それとも、もとの身体にあるのでしょうか。でも脳は違う人のもの・・・)

 「ひとりの命を犠牲にしても、大勢の人の命を救うほうがいいのだろうか?」(生命倫理で最初に聞かれる問題ですね)

 この他に、わたしが気になった哲学問答として、

 ・チップスの味のような個人的感覚について、人と比べることができるか。

 ・現実と夢の区別はできるか。覚醒していると思っている今が、なぜ夢ではないといえるか。→感覚は存在する。世界は感覚を通した経験としてなら存在する。しかし、五感に信頼はおけるのであろうか。五感はときにわたしたちを騙すのでは?(懐疑主義)

 ・心は脳そのものか。それとも心には脳を超えたはたらきがあるか。→思考は特別な精神活動なのか(心と身体は異なるという二元論)。それとも魂とて物質か(万物は物質でできているとする唯物論)。

 ・感覚の背後に因果関係が隠れている。→自由意志による決定など存在しない。人間の行為の原因は自らにない(決定論)。

 ベンも夏休みに「イデアの世界」に連れて行かれる設定です。ちょうど夏休み。このブログをお読みのみなさんも、ベンと一緒に、哲学体験をされてはいかがですか。

2008年8月 9日 (土)

シュミットとシュトラウス

 土曜だというのに、炎天下です(関係ないか)。

 昨日、北京オリンピックの開会式がありました。オリンピックが始まると、4年前を思い出し、それと同時に4年後を想像しますよね。とくに4年後が気になりますよね。みなさんの4年後は、どのような人生でしょうね(気が早いか!)。

 オリンピック・ムードで勉強どころではありませんが、それでも、ハインリヒ・マイアー『シュミットとシュトラウス』(法政大学出版局、1993年)を読みました。

 この本をもっていないので、図書館から借り出していたのですが、なんやかやと読む時間がなく、ようやく一通り読むことができました。

 本書は、カール・シュミット『政治的なものの概念』についてのレオ・シュトラウスによる批判的分析とそれに対するシュミットの対応を、マイアーが「文献学的に実証」(訳者あとがき・180頁)したものです。

 シュミットの『政治的なものの概念』は、その初出が1927年、その再録が1928年、第2版1932年、第3版1933年、第2版の復刊1963年と、都合5度にわたって、内容を少しづつ修正しながら世に問われます。このように『政治的なものの概念』が改訂された背景には、シュトラウスの「カール・シュミット『政治的なものの概念』への注解」(1932年)の影響があった、というのがマイアーの見立てです。シュミットとシュトラウスの影響関係を分析したのが、本書というわけです。

 マイアーによると、シュミットとシュトラウスの影響関係をより深く理解するためには、近代国家論を構築したトーマス・ホッブズを両名がどのように評価し、どのように咀嚼したのかを検討することが必要のようです。ホッブズを読み直す必要がありそうですが、その時間は、あまりなさそうです。

2008年8月 7日 (木)

献本御礼

 セミが元気にないています。今日は立秋のようです。ウソのような話です。

 お世話になっている先生から、上記のご本をいただきました。研究費が削減傾向にある昨今、ご本をいただけるのは有り難いことです。ここに御礼申し上げます。

 今日はこれから歯の定期検診です。虫歯が見つからないことを祈るばかりです。

2008年8月 5日 (火)

オープン・キャンパス

 今日の暑さも耐えられました。

 学校に来てみたら高校生が大勢いたのを見て、今日がオープン・キャンパスであるのを思い出しました。暑い中、本学を訪れてくれた高校生(と引率の先生、ご両親様、そしてバスの運転手さん)、ありがとうございました。学長には成り代われませんが、御礼申し上げます。

 といってもわたしはオープン・キャンパスに関する仕事はなかったので、クーラーの効いた研究室で、勉強しました。

 前学期の成績を開示しているので、とくに「不可」になった学生が、ここのところよく研究室を訪れてくれます(決して文句を言いに来るのではないところが潔いと思います)。大学は、不可を取ったり、不可を取ったり・・・可やときに優を取ったりしながら、卒業していくものなので、たまたま1年生の前学期に不可が来たとしてもがっかりすることなく、巡り合わせが悪かったと思って、後学期の科目に賭けてください。

2008年8月 4日 (月)

献本御礼

 すこしだけ雲の多い、すこしだけ気温が下がった一日でした。偉いもので、すこしだけ体が暑さに慣れてきました。

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 質量ともに当代随一の業績をあげておられる先生から画像の本をいただきました。わたしのような者にまでご本をいただき、恐縮いたしております。片手間で読めるようなものではないので、じっくり腰を据えて勉強せねば、と思い本棚に収めました。

 この先生が中心となって高校と大学の法学・憲法を架橋する教科書の出版企画があり、わたしも執筆者の一人に加えてもらっています。この夏にはその原稿を書かねばなりません。締切厳守です(よね、N内先生!)。

 【外国憲法から】ドイツ連邦憲法裁判所は、7月30日に、大規模な飲食店のみ例外的に喫煙を認める内容をもつ2つの州法に、違憲判決を下しました。大規模店と違い喫煙室を設ける余裕のない小規模店に経済的損失を与えるというのが、違憲判決の理由のようです。飲食店では例外なしに禁煙を求める新法の制定が検討されているようです。

2008年8月 2日 (土)

(無名)学者の日常。

 本日も36度です。わたくし平熱が35度台と低いので、36度は、勘弁して欲しいところです。

 勤務校での定期試験とその採点もおわり、今日は、研究室のそうじと論文の抜刷を送る準備をしました。

Cimg1477 論文の抜刷というのは、画像のようなものです。論文を書くと、これが100部ほどもらえます。わたしのような無名の学者の論文など、誰も読んでもらえないので、恥ずかしながら論文を公表しましたと、知り合いの(とわたしが思っている)先生方に送っています。

 抜刷を送ったりすると、教科書や研究書でお馴染みの高名な先生からときにお返事をいただけたりして、励みになることもあります。

 そういうわけで、前期の講義関係の仕事も終わり、論文を送る準備もできたので、はれて明日から夏休みです。

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