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2008年9月20日 (土)

フロイト先生のウソ

 昨日、今日と、夏のような日差しです。

 夏休みも、もう終わったも同然の今日この頃、気持ちは少しブルーです。そんななかで、ロルフ・デーゲン『フロイト先生のウソ』(文春文庫、2003年)を読みました。

 本書は「心理療法にはおまじない以上の効き目はない」(訳者あとがき)ことを述べる「心理療法で精神障害やノイローゼは治せる?」からはじまり、心理学の常識に、実証的研究にもとづく異論を提示していきます。

 そして、「幼児期のトラウマはその人を一生傷つける?」、テレビの「暴力シーンは暴力行為を誘発する?」、「選挙予想の公表が選挙結果を左右する?」(いわゆるアナウンスメント効果)、「教師の期待が生徒を伸ばす?」(いわゆるピグマリオン効果)、「無意識の領域が人間の行動を操っている?」(フロイトの有名な言説)など、巷、ほぼそのように考えられている心理学的常識に、ことごとく否定的見解で応答しています。実証的研究では、そのような結果が得られない。著者の主張はこの一点にあります。

 「長男と次男とで性格がわかれる?」、「子どもにクラシックを聞かせると頭が良くなる?」とか「奇跡の語学習得法『スーパーラーニング』?」などの怪しげなものはさておいても、前段落にあるようなある種「常識的」に思われてきたものも、実証的には証明が難しいようです。もちろん、著者の主張も、ある意味では一面的だと思います。ただ、もっともらしいことには常に疑いの目で検証しなければならないことを、痛感させられた一冊でした。

 昨日は、同僚のT先生、O先生、Y先生と、タコを食べに出かけました。なぜタコなのか、いまいちわかりませんが、まぁ、誘ってもらえて光栄でした。

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