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2009年1月 8日 (木)

立法学の新展開

 曇り、のち、晴れの一日でした。

 最近はなんだか煮え切らない日々です。先日火曜日に、数人の同僚の方と、飲食しました。この会は、来年度の授業担当者と時間割が概ね決まったことを祝しての慰労会で、ということは担当した方を慰労しなければならない立場なのに、わたしはただ飲み食いしていました。ちょっとだけ(ちょっとだけです)反省。

 水曜日にはパンキョー会議がありました。3時間程度の長丁場で、しかもなんだか険悪な感じもながれた、ちょっとだけエキサイティングな(ちょっとだけです)時間でした(つねに、前向き)。ただ、わたしの理解とは異なる発言により、わたしが利益代表となっている集団の不利益となりそうな見解が提示されたように思われたので、来年度以降も、心休まらないことがありそうです。誰かにこのことを詳細に説明した上で、客観的な意見を聞いてみたいとも思うのですが、なんせ本学のパンキョーに関する事柄は、複雑怪奇でわけがわかりません。“郷に入っては郷に従いたい”ところですが、新参者には従うべきものがどれかわかりません。また、従うべきものの解釈・理解も、人によって違うようです。わたしの理解が我田引水的でないか、少し恐れています。(なんのことかわかりませんね(笑)。なんとなく、大変そうだということは、伝わっているでしょうか)。

 そんななかでも少しは勉強をと思い、あとで読もうと購入しておいた法学雑誌を読みました。読んだものは、ジュリスト1369号で、「立法学の新展開」と題する特集が組まれています。

Cimg1928  この巻頭には井上達夫先生による「特集にあたって」という文章があり、それは、これまで法案の立法・審査過程の制度と慣行を体系的に記述する「立法実務研究」や、立法の一般的指針をめぐる「立法政策理論研究」が「立法学」の名で行われはしてきた。ただ、現在は、個別のり立法の内容の是非ではなく、立法システムの在り方、そのあるべき姿を構想する「立法学」の発展が要請されているといいます(9頁)。

 立法過程論ではなく、立法システムを規範論的観点から検討する「立法学」(Legisprudence、これは立法 legislation と法理学 jurisprudence を組み合わせた造語のようです。)の発展を、というのがこの特集の趣旨でしょう。まだ第1部の論文しか読んでいませんが、興味深い特集でした。

 また、アメリカにおける立法学の先駆的業績である Hart & Sacks, The Legal Process : Basic Problems in the Making and Application of Law (1958) を紹介する田中英夫=谷川久の論文(ジュリ225・227号)や、高見勝利先生のわが国における立法学の先駆的業績を含む『現代日本の議会政と憲法』(岩波書店、2008)、さらに、立法学を体系的に論じた大森政輔=鎌田薫編『立法学講義』など、この特集に収められている諸論文が依拠しているものも読む必要があると思いました。

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