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2009年4月

2009年4月29日 (水)

評価とか。

 よく晴れそうです。でも昨日からのど痛なので、昭和の日というのに、すこしブルーです。

 最近の大学では「評価」という言葉をよく耳にします。たとえば授業評価のアンケートとか、大学もその活動をまとめ上げて文科省ほかの機関に評価してもらい、次年度以降の予算獲得を目指したりします。

 その評価のうちのひとつに、教員の自己評価があります。勤務校でもこの時期になると、昨年度までの活動を自己評価しないといけません。評価項目は、研究領域、教育領域、管理運営領域(大学・学部を運営するための委員会の業務など)、社会貢献領域(といっても、横断歩道で荷物を持ってあげたとか、町内会の草刈りに参加したとかではありません)に分かれています。この評価、評価といっても、なんとなく「ジガジサン」的なところがあって、ちょっと・・・なのですが、これも仕事なので仕方がありません。

 この自己評価作成期限までまだ時間があるのですが、身綺麗になって5月を迎えたいと思い、自己評価しに出勤しました。この仕事、なんとなく気持に勢いのあるうちにやっつけないと、そのままズルズルと期限を過ぎてしまいそうなので・・・。

 ところで、昨日の講義で、ジェームス三木さんの『憲法はまだか』(角川文庫、2007年)を紹介しました。

 この本はまさにいま日本国憲法が誕生しようとしているその場面で起こっていたGHQ側と日本側のやり取りが描かれていて、非常に面白い読み物です。

 昨日の講義では日本国憲法が明治憲法の改正条項に則って制定されたことについて、制憲権/改正権の法的性質の異同などについて注意を促しましたが、『憲法はまだか』のなかに、GHQが日本国憲法を明治憲法の改正と位置づけた理由として、つぎのような記述があります。

 「GHQのモデル案は、他国の介入を禁じたハーグ条約にふれないように、あくまで『制定』ではなく『改正』でなければならなかった。明治憲法の形式にこだわったのも、そのためであった・・・」(256頁)。

 講義では日本国憲法制定の背景まで十分に触れることはできませんでした。このような本があることの紹介で、ご勘弁ください。

2009年4月27日 (月)

9条どうでしょう

 雨が降ったりやんだりしています。寒い一日になりました。

 昨日、「憲法の季節」読書第2弾として、内田 樹ほか『9条どうでしょう』(毎日新聞社、2006年)を読みました。

 いまをときめく社会思想家・内田先生の“このままでなにか問題でも?”という挑戦的言説にはじまり、4人の方が気ままに9条論を展開しています(この「気まま」、もちろんよい意味です)。

 法理論から離れて、でも本質的議論を楽しみたい人むきの本です。改憲論からすれば焦眉の急であるはずの9条問題を、肩の力を抜いて考えることができます(もっとも、肩の力を抜いて考えるのが4人の著者の狙いではないかもしれませんが)。

 ところでここで業務連絡をひとつ。「親HP」に新しく「法学部のなか」のページを設けました。まだ構築途上ですが・・・。熊大法学部のなか(の雰囲気)を伝えようと思い立ったのですが、講義内容やカリキュラムは法学部公式HPにありますし、同僚先生の人間関係では炎上→閉鎖必至(よい意味でも?)ですので、大事をとって施設案内にしました。面白みは欠けましたが・・・。よろしかったら、こちらをどうぞ。

 わたしの「親HP」。

2009年4月25日 (土)

古今亭志ん朝・弐

 朝から降り続いていた雨も、もう小雨です。

 三代目・古今亭志ん朝さんの人情話し2話を聴きました。師弟である父子の繋がりを描いた「抜け雀」と、夫がどのくらい自分のことを思っているがその「了見」を知りたがる妻の心を描いた「厩火事」です。

 とくに絵師・父子の、父を仰ぎ見る子と、一度は勘当したもののその行く末を案じていて立派になった子に安堵する父の、2人の心の機微を描いた「抜け雀」は名作だと思います。これを十八番にしていた父・志ん生が子・志ん朝に伝承しているところが、また「いい話」ではありませんか。

 最近、年をとってきたので、なんとなく「いい話」が好きになりました。

 それはそうと、住所地でも定額給付金の支給手続きがはじまりました。まだ実際に支給されるのは先のようですが、これが銀行振り込みなんです。これじゃ~、ダメなんですよね。わたしに給付されないのです。ちょっと煩雑でも、手渡ししてほしいものです。

2009年4月23日 (木)

なんだか大変なことに。

 よく晴れています。ソフトボール大会が近いのか、武夫原で練習する声が、講義中でも聞こえます(ん!)。

 ネットでSMAPの草なぎさんが(もう容疑者というべきか)、公園で全裸になっていたとかで、逮捕されたとのニュースを知りました。なにがあったのでしょうか。地デジも大変なことに……。

 ここのことろ芸能人の破廉恥が報道されています。大学関係者のそれも、記事は小さくですが、よく新聞紙上をにぎわせています。普段は普通の人でしょうから、「どうして感」が漂います。

 いま学部の広報委員長の先生が研究室にきて、全学の広報パンフレットの法学部の箇所(ちっちゃい)に、わたしの写真を使わせて欲しいと言われました。全部差し替えなんてことが起こらないよう、十分に注意する所存です。

 これから講義×1、教養の委員会×1です。

2009年4月22日 (水)

休講とか。

 清々しい朝です。本日の1限目を休講にしたので、より清々しい朝になりました。休講なのに「お仕事」カテで、申し訳ありません。

 ということで、先日の講義中にしそこなった本の紹介を“ほんのすこし”(ダジャレになってる?)。

 これは講義中にも紹介しました。田原総一朗さんの『日本の戦争』(小学館、2000年)です。すでに文庫版も発売されているようです。

 講義中にもお話ししたように、当初より敗戦が予想されていた太平洋戦争になぜわが国が突入してしまったのかを問うた本です。このことには諸説あるようですが、本書は、軍部も官僚体制であることに着目して、無謀な戦争への突入を、権限と予算の拡大を求める「軍部の官僚体質」にその原因があるとしています。

 この分析が正しいのかわかりませんが、目から鱗が取れる思いをしました。

 ついでに、ポツダム宣言の受諾は「決して無条件降伏ではなかった」という言説があります(教科書にもこの表現があります。108頁)。この件の意義、背景については、大澤正道『戦後が戦後でなくなるとき』(中央公論社、1995年)を読んでみてください。

 さいごに紹介するのは、古森義久さんの『国連幻想』(産経新聞社、2004年)です。この本は表題のとおり、国連に対する日本の信頼が実は幻想に過ぎないほど、それは無力で奇怪な機構であることが述べられています。

 来るゴールデン・ウィーク前後は「憲法の季節」でもあるので、ひとつふたつ、憲法に関する本を読んでみるのはいかがでしょうか。

 ところで、わたし「講壇禁欲」を旨としているのですが、所得税、社会保険料のあまりの多さに、ときに党派性ある見解を述べてしまうことがあります。受講生のみなさん、どうかわたしの発言を絶対視せず(すでにしていないと思いますが…)、つねに批判的態度で講義に臨んでください。「わたしの見解にも誤りがあります」(と、わたしが言う)。んんん・・・。

2009年4月20日 (月)

動植物公園。

 いまにも雨が降り出しそうです。

Cimg2030  昨日は、熊本市・動植物公園に行きました。画像はアフリカゾウのマリーかエリです。娘の相手をするネタが尽きたので、また動物園に行きました。

 昨日は、30℃を超えたところもあったようで、動物たちも暑そうでした。涼しそうに泳ぐオタリアが幸せそうでした。Cimg2037 娘は幼稚園でもその友達とも、何度もこの動物園に来ているので、この生き物が「オタリア」であることも、娘に教えてもらいました。

 動物園で喜んでもらえるうちはいいですが、そのうちそうもいかなくなりますね~。

 ところで、ここは動物園だけではなく、植物園もあります。ただ、植物園側にいったことがありません。どなたか、植物園部分の見どころ、ご存じでしょうか?

2009年4月18日 (土)

リフレッシュルーム。

 快晴!

 雨漏りよけに5㎝ほどずらしていた書架を原に復するために出勤しました。本を出して出ないと動かないので、少し難儀しました。

 勤務校は耐震補強の第Ⅰ期改修が終わり、引っ越しやら第Ⅱ期の準備やらで、忙しいようです。そんななか、第Ⅰ期改修の副産物として、「リフレッシュルーム」ができました。

Photo  もうすでに2度、利用させていただきました。1回目は水曜日の新任教員歓迎会の、2回目は昨日金曜日の大学院新入生歓迎会の、ともに2次会会場としてでした。なんせ時間無制限、持ち込み可なので、宴も盛り上がりました(あっ、学生さんの利用は時間制限ありです)。

 同僚先生も、積もり積もった日頃の鬱憤をはらして、まさに「デドックスルーム」の様相を呈していました。

 ちなみにこのリフレッシュルームには、IHのクッキングヒーターなる贅沢品まで取り付けられています(照明もちょっとムーディーです)。立案者先生のご尽力の賜物であり、このお部屋は立案者先生のお名前を冠したメモリアル・ホールとして、後世の法学部に語り継がれることでしょう。

2009年4月17日 (金)

敗戦後論

 まぁ、晴れでしょうか。ちょっと薄曇りかも……。

 今日は娘の幼稚園の先生が家庭訪問に来ました。父親として、一応、同席しました。あまり役には立っていませんでしたが……。おまけに、足がしびれて立てなかったし……。

 ということで(?)、加藤典洋『敗戦後論』(講談社、1997年)を読みました。

 4月中旬から5月上旬にかけて、職業柄からかもしれませんが、「憲法の季節」のように感じます。この時期になると、憲法の本でも読んでみようかぁ、と毎年感じます。

 今年は「憲法の季節」の読書第1弾として、この『敗戦後論』を読みました。この本も、何年もまえから、本棚の一角を占めていたものです。

 加藤さんはこの本で、戦後の原点には、ある「ねじれ」があるといいます。それは、「武力による威嚇又は武力の行使」をしないという条項をもつ憲法が、原爆という最大の「武力による威嚇」の下に押しつけられたことについて、さしたる抵抗もなく受け入れられてきている、ということです。この「ねじれ」を正すためにも、この憲法をもう一度「選び直す」べきであるというのが、『敗戦後論』での加藤さんの主たる主張です。

 この他にも文芸批評家らしくさまざまな文学作品を取り上げて、敗戦後の思想状況を分析している点はさすがに圧巻です。

 ようやくこの本を読めて、なんとなくホッとした一日でした。

 いま、熊本の老舗酒造・美少年が民事再生法の適用を申請した、とネットニュースで知りました。なんか、悲しくなりました……。

2009年4月15日 (水)

講義がはじまって。

 昨日の雨とは打って変わって、今日は晴れ!

 本格的に講義がはじまり、ウェウェアハハ……、という感じですね(?)。わたしは今日、水曜日は1限目から講義があります。この講義半期4単位もので、もう一回は、昨日火曜日の5限目です。5限と1限は日にちをまたいだ連続コマなので、8:40スタートの1限目に間に合いそうにない人は、5限終了後そのまま泊ってもらえば、朝、わたしが起こします(アハハ)。

 今日は昼休みに野球をして、午後、教授会→新任の先生の歓迎会、という流れの一日です。野球の後には「野球部」(といっても教員)の先生たちと、いつものところに食事に行くと思います。

Cimg2012  そのときに使う「汚職事件」ではなく「お食事券」です。最近、同僚先生の一部で“おやじギャグ”がはやっています(一部ではやっているといっても1人の先生ですが……)。でもこの先生はみんなに非常に尊敬されている先生なので、そのうちこのYイズム(おやじギャクを積極的に使うの意)がファカルティ-にも浸透することと思います。

2009年4月12日 (日)

事例研究 憲法

 木下智史・村田尚紀・渡辺康行(編著)『事例研究 憲法』(日本評論社、2008年)をいただきました。

 ここに謹んで御礼申し上げます。

 力量のある執筆陣が制作した、新司法試験の出題形式を意識した演習書です。

サマヨイザクラ

 今日も晴れそうです。学務(とくに教養教育の履修相談)に追われた怒涛の1週間が終わり、来週からは本格的に前学期の講義がスタートします。

 週末は研究会のためにQ大に行きました。破産管財人の選任に異議あるときに「出訴の途」がないことについて争われた2006年の決定、政府による軍隊派遣について議会の承認が必要とした2008年の決定、という、いずれもドイツ憲法に関する2つの裁判例についての報告を聞きました。

 福岡までの車中は、郷田マモラさんの『サマヨイザクラ 上・下』(双葉社)を読んで過ごしました。

 副題に「裁判員制度の光と闇」とあるこの漫画は、本年5月21日(わたしの誕生日)からはじまる「裁判員制度」をモチーフとした「社会派」漫画です。

 3名を殺害した被告人の「個人の悪」にそれを招いた周囲の人の「集団の悪」(いじめ)を対置して人間の深層心理を解き明かそうとしたこの作品は、裁判員制度の解説以上の内容的深みをもつ作品に仕上がっています。

 とくに裁判員による審議が終わり判決が言い渡されようとしていた、まさにその時からはじまるストーリー展開に圧倒されます。

 わたしの本棚には他に、きらさん(原作・酒井直行さん)による『裁いてみましょ。』(集英社)という漫画本もあるのですが、暇を持て余したら「漫画で法学」してみることも、一興でしょう。

2009年4月 8日 (水)

旭堂南半球さん

 よく晴れた日が続いています。ただ花粉症のわたしには、ちょっと辛い。

 新学期になり研究・教育に精を出したいことろですが、あいからわず学務に追われています。昨日など、2つの学務で4時間ロスしました。今日もひとつ会議があり、そのあと、新任の先生を迎えての歓迎会です。そして明日から、講義開始です。

 ところで数日前の朝日新聞「ひと」欄に、旭堂南半球さんという講談師の方が紹介されていました。なんと「『機動戦士ガンダム』の全編を講談にした」人として紹介されています。ほぉ、こういう人がいたのかと思い、ちょっと調査したのですが、東京や大阪では公演があるものの、福岡やさすがに熊本では、まだないようです。CDでも発売されていたらいいのに・・・。

 ということでHPを探したら「だって父さん、ドダイだよ」というブログが見つかりました。

 旭堂南半球さんのブログ

 内容はともかく(といっては失礼か)、このネーミングは素晴らしい感覚ですね。“ドダイ”とは渋い。わたしのブログなぞ“五高”ですものね。ひねりもあじもありませんね。「A1日記」とかに改名しようかな~。

 というえば、校舎の改修が進み、各部屋にいままではなかった部屋番号が振られました。いままでみなさんが「A1」と読んでいた講義室にも「H228」という番号が振られています(ちなみに「B1」は「H227」です)。H228の部屋はA1講義室って、なんか変ではないですか?(最後はローカル・ネタですみません)。

2009年4月 4日 (土)

三遊亭圓生

 雨降りです。今日は勤務校の入学式・入部式のようです。

 新学期ということでいろいろ気にかかることもあるのですが、ちょっと息抜きに、六代目三遊亭圓生の「火事息子」「百川」「豊竹屋」を聴きました。

 勘当しても切れない親子の絆を描いた「火事息子」は、長さも37分弱と、聴きごたえがあります。ただわたしは、滅茶苦茶な義太夫と口三味線の掛け合いが可笑しい「豊竹屋」が好きです。何回聴いても抱腹絶倒間違いなしです。

 三遊派では来春に楽太郎さんが六代目圓楽を継ぎます。おそらくそれよりも注目されるのは、六代目が亡くなってから「止め名」になっているこの圓生の名跡がどうなるのか、ということではないでしょうか。どうやら五代目圓楽の総領弟子である三遊亭鳳楽さん(圓生の孫弟子にあたる)が七代目一番手のようですが、六代目の遺族が「止め名」のままを望んでいるともいわれています(2008年8月24日の朝日新聞の文化欄)。

 落語をはじめ芸の世界は、師匠の芸を継いでいくことが重視されると思います。もちろん自分の色をつけていく継ぎ方もあると思いますが、あえて変えないという継ぎ方もあると思います。

 ところで学問の世界は、どうでしょうか。かつては芸の世界と同じように、師匠の学説を継ぐという役割が弟子にはあたと思います。いまはどうでしょうか。どちらかというと、“隙あらばひとあわ吹かせたい”と思っているお弟子さんが多いのでは(わたしがそうだと言いたい訳では決してありませんが……あはぁ)。もっとも主流派には、それは許されないことかもしれませんが……。

2009年4月 1日 (水)

高校から大学への法学

 よい天気です。桜の花びらが舞っています。

 ついに新学期になってしまいました。が、まだ1週間は講義がりません。セーフです。

 ということで、新学期に相応しく、君塚正臣先生編の『高校から大学への法学』(法律文化社、2009年)を読みました。

 「フランス革命ってなんですか?」との質問を受けた編者が、高校の教科書に載っている基本用語で大学の「法学入門」のテキストを作成した、異色の本です。一通り読んでみて、西洋史や政治史にはじまり、民刑事法、商法、労働法、国際法、国際関係論と、それぞれの章ごとに各科目のエッセンスが簡略にまとめられていて、よい本だと思いました。法学部新入生にお勧めの一冊です。

 ところでこの画像、どこかで見たことありませんか?そうです、わたしはこの姉妹編の『高校から大学への憲法』の制作に参加させていただきました。『高校から大学への憲法・法学』への2冊は、その刊行を新年度にキッチリ合わせてくるところから、編者の先生の並々ならぬご苦労が窺えます。執筆者に加えていただいたことを、編者先生に感謝しております。

 さて、今日のおまけの画像です。Cimg2002

 これは研究室がとなりのF先生からいただいたレタスです。写っていませんが、ネギもいただきました。あまりにも立派なのでデジカメで写しました。F先生の家庭菜園のものとのこと。久しぶりに妻に喜ばれました。

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