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2009年7月10日 (金)

生と死の倫理学

 どんよりと曇っています。

 はやいもので7月も中旬になり、定期試験が気になる頃となりました。みなさまにはお変わりなく、お過ごしのことと存じます。

 試験問題を考えてみようとは思ったものの、なんとなく体からみなぎる覇気が感じられなかったので、読みかけの本を読みました。

 本日の本は研究室にあった、篠原駿一郎・波多江忠彦編著の『生と死の倫理学:よく生きるためのバイオエイックス入門』(ナカニシヤ出版、2002年)です。

 研究室の本なのでカバーの様子は知らなかったのですが、このような表紙なのですね。

 先日、臓器移植法改正案が衆議院を通過したのを切っ掛けに、すこし生命倫理のことを考えてみたいと思い、本棚に手を伸ばしました。その後、参議院でも改正案の修正案が提出され、審議されました(まだ、採決には至っていません)。

 この本には、臓器移植や「死の定義」の問題だけでなく、不妊治療、人工妊娠中絶、出生前診断など、いわゆる「生の問題」も含めて論じられています。

 とくに、現状ではすでに「人体部品の各種利用(リサイクル医療)」というのが進んでおり、米国のクライオライフ社では、たとえば心臓弁なら1つ6950ドル、アキレス腱1つ2500ドルで販売されているという「臓器移植とバイオエシックス」(山口意友さん執筆)という論文が興味深かったです。

 山口さんはこのような「人体部品のリサイクル医療」を「医学的カリバニズム」(カリバニズムは「人肉食」のこと)という衝撃的なタームを用いて分析しています。

 大学から大学院のころ、加藤尚武さんのものなどを中心に生命倫理について考えたことを思い出しながら、なつかしく本書を読了しました。

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