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2009年8月

2009年8月27日 (木)

天草市景観審議会(3・完)。

 薄く雲がありますが、まぁ、晴れの部類でしょう。

 天草市景観審議会報告の最終回です。24日(月)の午後の視察地を。

Cimg2287 【13】牛深地区。真ん中にあるのがハイヤ大橋です。遠見山公園の展望台から撮影しました。ちなみに「うしぶか」という地名は、海が深いことを意味する「潮深」(うしおぶか)がなまって「うしぶか」になっとのこと。発音に漢字を合わせたようです。

Cimg2288 【14】六郎次山公園からの景色。六郎次は「ろくろうじ」と読みます。標高405メートルからの景色です。六郎次山は国指定の名勝地(S10年指定)で、眼下には深海沖が見えます。タイ釣りのメッカとのこと。六郎次山一帯はみかんの産地です。

Cimg2294 【15】国立十万山公園展望台、標高230メートルからの景色です。本渡が一望できます。霞んでいますが、正面が雲仙です。「いのししに注意」の立て看板が多数ありました。ここが視察の最終地になりました。

Cimg2299 【16】上天草にあるスパ・タラソ(ちょっと、ぼやけてしまいました)。天草四郎メモリアル・ホールの近くにあります。泉質はナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉で、なめると塩味がします。視察の疲れをいやそうと、帰宅途中で寄りました。ここでの支出は入浴料500円と湯上がりのラムネ200円でした。

 なんだか密度の濃い1日(2日?)を過ごしました。地元の人しか知らないほっそい道を通って牛深まで。もう1度行くことなど、あるのでしょうか?充実した視察でした。

 それにしても、この審議会の委員、わたしに務まるのでしょうか。だって、この仕事を引き受けるまで天草は長崎だと思っていたのですから・・・。

2009年8月26日 (水)

天草市景観審議会(2)。

 快晴!暑い暑いといいながら、なんだか秋の気配もします。朝夕は涼しくなりました。

 昨日に続いて天草でのお話しを。

Cimg2272 【6】国民宿舎あまくさ荘まえの風景です。天草西海岸の夕日は絶品のようです。午前中の行程だったため、夕日でないのが残念ですが・・・。また国民宿舎も閉鎖されたようです。とほほ・・・。ただこの近くに高級宿「五足のくつ」があります。一泊3万円で「ご夫婦」(あくまでも括弧つきですが)がお忍びで(本当に夫婦なら忍ばなくてよいのですが)来られるようです。(本当に夫婦なら「もっと、安いところ」といわれますよね)。

Cimg2276 【7】大江地区・全景。農村集落として景観形成地域の指定を目指しているとのこと。農村集落のなかに【9】の天主堂があるため、信者には農業の方が多いそうです。漁師の方は仏教徒とのこと。真ん中のとがっているのが天主堂です(小さくて、見えないか)。大江地区は「かくれキリシタン」伝承の地のようです。

Cimg2277 【8】雲仙天草国立公園・西平椿公園からの景色。日本の夕日百選(判例百選ではない)に選ばれているようです。なのに真っ昼間の訪問。沖合そばには大ヶ瀬、小ヶ瀬が立っています。海水の透明度が高く、海底には石サンゴ、ウミトサカなどの熱帯系生物が生息しているようです。

Cimg2278 【9】大江天主堂。日曜は休館でした。明治18年仏人ガニエル神父が25歳で赴任し、以来40年にわたって神父を勤めたそうです。観光客の数がそれなりにありました。

Cimg2281 【10】崎津地区。漁村集落として景観形成地域の指定を目指しているそうです。漁村集落側に天主堂がるので、信者には漁師の方が多いそうです。真ん中が天主堂ですが、そこから階段50段ほど上がると、熊本県のアートポリス政策として平成12年に作られた十字架があります。これ、いるのでしょうか?昭和30年から40年頃までは映画館や美容院もあり、ここでの生活のすべてがこの地区内でまかなえたそうです(遊郭もあったとのこと)。

Cimg2284 【11】崎津天主堂。1569年アルメイダ神父により建てられました。内部は九州で唯一の畳敷きの教会です。(【10】の真ん中にある教会です)。

 地元の方の生活と観光の両立ができるといいのでしょうが。騒音やゴミの問題もあります。高潮での冠水の防止と景観の保護など、これから解決していかなければならない問題も山積しているようです。ただ、両立できれば、天草の自然・歴史文化は観光資源として有効利用できそうですし、地元の産物なども購入してもらえそうです。地元にも政策に協力的な方が多いようです。

 ということで、きょうはここまで。これでちょうど午前中の行程が終わりました。ではさいごに、

Cimg2285 【12】うしぶか海彩館の「レストランあおさ」での昼食です。いらない写真でしたね。とうとう牛深まできました。

2009年8月25日 (火)

天草市景観審議会(1)

 暑い、暑い。快晴!

 昨日は天草市景観審議会に出席しました。朝8時から景観保護・形成地域の現地視察をするということで、前日入りでした。

 市域の約14%が雲仙天草国立公園に指定されている天草市には、日本を代表する自然風景地があります。またキリシタンの歴史や南蛮文化を背景にした景観資源が、市全域に点在しています。わたしが委員になった天草市景観審議会は、この美しい景観資源、文化資源を維持・保存すると同時に、なんとか観光資源としても生かしていきたいという天草市の政策の下、市長への諮問機関として設置されたものです。

 ということで24日(土)に、天草市に向かいました。24日・25日の2日間の行程を、数回に分けて、ご報告します。

Cimg2261【1】ありあけタコ街道で見られる干しダコです。天草では宇宙人を捕獲し干しています。なんてね。国道324号線に入って、天草らしい光景だと思って、写真に撮らせてもらいました。

Cimg2262 【2】本渡温泉センターです。余裕をもって天草に向かったので少し時間があり、ここの温泉でひとっ風呂、浴びました。泉質はアルカリ性単純温泉(ph. 9.0)。ラドン含有。山鹿・菊池に似た泉質のようです。入ると肌がツルツルします。露天ではないものの、浴槽から島原湾を望むことができます。日曜なのにすいているのがいいところです。ただ、年齢層はちょっと高めか。

Cimg2266【3】宿泊した天草プラザホテルの最上階から見た、天草市本渡の目抜き通りの様子です。写真には映っていませんが、天草にもマクドナルドがありました。またユニクロもできた(できる?)ようです。ちょっとびっくり。中央には、熊大ではお馴染みの「ナポリ」が映っています。

Cimg2267 【4】夜の会合での乾杯直後にテーブルを彩っていたお刺身です。会合は今釜町にある「かし原」という居酒屋でした。居酒屋とはいえ侮るなかれ。以前はお魚やさんとのことで、天草でも有数のお魚のおいしいお店とのこと。昼・夜の定食も有名とか。

 それはそうと、この会合、天草市長さん以下、副市長さん、建設部長さん、都市計画課長さん・・・と、天草市幹部のお歴々が同席されていました。居酒屋での飲み、ということで、気を抜いていったのですが・・・。天草市長さんは熊大法文学部の文学科、副市長さんは法文学部の法学科のご出身とのことで、法学部30周年(ということは文学も30年)のお話しなどしました。

Cimg2269【5】下田温泉五足の湯(足湯)。明治40年、詩人の与謝野鉄幹、北原白秋、太田正雄、吉井勇、平野万里の5人が、天草のキリシタン史跡を探訪し、そのときの思い出や出来事を綴った「五足の靴」という紀行文を、東京二六新聞に寄稿したそうです。その5人(5足)に由来する文化史跡が、天草市西海岸・下田温泉にあります。本日最後の写真は、25日の視察の最初の休憩場所での一枚です。

 景観審議会での視察といいながら、まだ景観がひとつもでてきていません。でも、本当に炎天下のなか、天草市本渡から牛深まで、視察してきました。視察の本編はまた後ほど・・・。

2009年8月23日 (日)

終の住処

 いまは曇っていますが、晴れの予報です。なんとなく朝は涼しくなってきたのでしょうか。

 きょうから1泊で天草に行きます。といっても、仕事です。天草にいくまえに読書の記録を。文藝春秋9月号に掲載されている、第141回(平成21年度上半期)芥川賞受賞作、磯崎憲一郎『終の住処』(新潮6月号)を読みました。

 この小説のテーマは、どうやら「時間」のようです。「時間の流れ」(ときのながれ)の曖昧さという誰もが持つ普遍的な感覚を、小説の形で描いたものです。ただ、小説の善し悪しは、例によってわたしには判断しかねるので、文藝春秋に同時に掲載されている選者の選評を合わせ読んでみることを、お薦めします。また、本日の朝日新聞にも、偶然にも、磯崎さんの『世紀の発見』(河出書房新社)と同時に、『終の住処』(新潮社)の書評が掲載されています。

 磯崎憲一郎さんは、現在も、三井物産にお勤めのようです。サラリーマンをしながら小説を書くことができる能力は、羨ましい限りです。

2009年8月22日 (土)

長野へ帰省 Part 1。

 曇っていますが、熊本は暑い

 先週は実家に帰省しました。実家なのでリゾート気分を味わうことはできませんでした。

Cimg2251  それでも長野県のほぼ真ん中にある、鹿教湯(かけゆ)温泉にいき、ひとっ風呂浴びてきました(住所的には確か上田市のはず)。

 この真ん中にある建物が「文殊の湯」です。源泉掛流しの弱アルカリ性低張性温泉で、神経痛やリューマチに効くようです。

 水で薄めることができないので、熱っつい湯でした。でも露天のところは少しさめていて、娘でも入ることができました。

 わたしの説明だけでは不十分なので、鹿教湯温泉の案内をリンクさせておきます。

 鹿教湯温泉(文殊の湯)の案内

 その日の昼食は、上信越道長野インター近くにある「おぎのや」で、釜飯を食べました。東京にいく途中の信越線・横川駅(3分だけ、釜飯購入のため停車)で買って食べた、なつかしの味です(横川駅は群馬県です)。

Cimg2253  右、釜飯は香の物がついて900円です。調子に乗って、左、豚汁も注文してしまいました(350円)。

 長野では安・近・短のレジャーでした(でも、長野が遠いちゅーの)。

2009年8月14日 (金)

ゼロの焦点

 晴れた暑い日です。

 お盆というのに原稿書きです。といっても来週からある事情ゆえに頻繁に実家に帰らなければならないのですが。

 本来は原稿書きのために研究室にいるのですが、どうも筆が(パソコンが)進まないので、松本清張『ゼロの焦点』(新潮文庫)を読んじゃいました。

 この本は平野謙さんの解説にもあるように、推理小説というよりは「一個の文学作品」として読まれるべきもののように感じました。

 平野さんは、本書における清張の着想の素晴らしさを、つぎのように評しています。

 「一口にいって、オキュパイト・ジャパンという未曾有の社会的混乱のなかからひとつの社会的悲劇を、一見平凡な一会社員の失踪という事件に具体化した作者の着眼がすぐれており、その着眼を歩一歩と現実化してゆくプロセスもまたすぐれている」(解説・480頁)。

 この本は、本年1月に読んだ『点と線』と並び称される名作です。久しぶりの清張作品を(堪能するというよういな心の余裕はありませんでしたが)楽しめました。

 ということで、また原稿用紙(ワード)に向かいます。

2009年8月12日 (水)

別荘へ。

 あさ、少し雨が降りました。いまは曇っています。

 別荘に行ってきました。別荘といってもわたしのものではなく、わたしの先生の別荘です。大学院だったときに先生が別荘を購入され、その造園作業などを手伝ったことから(?)、いまでもこの時期になると、後輩(もう大学の先生)と一緒に、別荘にお呼ばれしています。

Cimg2238  先生の別荘は、広島県の吉和というところにあります。この吉和は「西の軽井沢」と呼ばれる広島有数の別荘地です。

 別荘ではおもにテニスをして過ごします。これはテニスコートから見た別荘群です。ちなみに、この中に先生の別荘はありません。右から2番目の建設中のものは、完成後、分譲の予定のようです。購入後希望の方は、管理棟まで。

Cimg2236  これがテニスコートすぐ横にある管理棟です。「吉和の里」の端のぼりが見られます。

 妻には勉強をしにいくといって別荘に行っていたのですが、帰って来たときの日焼け姿で、すぐにバレてしまいました。もっとも今回は天候があまりよくないとの予想もあったので、一応、勉強の道具をもっていったのですが、瀬戸内側の広島と異なり、中国山地沿いの吉和はまずまずの天気でした。

Cimg2239  ちかくにはこんな渓谷もあり、先生は「山生活」を満喫されていました。

 それにしても同じ大学教員なのに、どうしてこうもライフスタイルが違うのでしょうか。わたしもいずれあのようになれるのでしょうか。現在のわたしの生活からは想像がつかないぐらいの「豊かな生活」でした。

 下山したわたしは、また今日からお仕事です。といっても、来週は帰省します。

2009年8月 9日 (日)

やっと、夏休み。

 あさ、雨が降っていましたが、いまは上がっています。

 金曜日(7日)に成績入力を済ませ、ようやく夏休みになりました。毎年毎年、なんだか1日ずつ、夏休みが8月にくい込んでいくように感じています。

 その金曜日、勤務校の教務学生・入試の2委員会合同で、暑気払いコンパを行いました。当日は勤務校でオープン・キャンパスが実施されたため、その打ち上げの意味もありました。お店は熊本・安政町の「きょうと」という料理屋さんでした。チヌ(黒鯛)のお刺身やナメコのお吸い物など、おいしいものを頂きました。

 仕事を離れているとはいえお仕事の話しが多いなか、ある先生の初恋の人がある人に似ているというカミング・アウトがありました。この後、この2人はどうなるのでしょう。興味深いところです(なんてね)。

 二次会は省略し、三次会に、上通りにある「bar 伊藤」というおいしい日本酒を飲ませてもらえるお店に行きました。このお店にはブログがあるので、リンクさせていただきます。

 bar 伊藤 ブログ

 土曜日は娘の幼児教室のため、街に行きました。

Cimg2228  ちょど「火の国まつり」の2日目で、こんな路面電車(?)が走っていました。「火の国」のなに違わない暑い一日でしたので、上通り「あまみや」でいっぷく。

Cimg2230  「バニラアイス白熊」です。

2009年8月 6日 (木)

速報!憲法Ⅱ・定期試験結果。

 きょうも、暑い一日でした。わたしも、もう、ふらふらです。

 というわけで、8月4日(火)に実施した「憲法Ⅱ」定期試験の採点結果の速報値をお知らせします。

 総受験者数:220名。

 秀:25名(11.36%)、優:37名(16.82%)

 良:34名(15.45%)、可:57名(25.91%)

 不可:67名(30.45%)です。

 単位取得率は69.55%でした。

 個人の成績については、あす(7日)の午前中に SOSEKI に入力する予定です。また、解答および講評も、あすの午前中に Web-CT に掲載する予定です。

2009年8月 5日 (水)

只今、採点中。

 晴れています。今日も暑い一日です。

 昨日は猛暑でかつスコールの中、憲法Ⅱの定期試験が実施されました。二教室のうち、わたしが監督した教室では、試験終了時まで誰も退室することなく、それだけでも受験した学生の熱意が伝わってきました(まぁ、単に問題の質・量がタフだっただけかもしれませんが……。それでも、多くの人が最後まで書ききっています)。

 ただ、試験のできは……、まだ採点中なので……、大丈夫だと思います……(ちょと、途切れ途切れ)。

 ところで今回の定期試験問題に込めたわたしからのメッセージは、定期試験期間中の2週間(または、この週末3・4日)だけでなく、日常的に勉強してもらいたい、ということです。試験問題も、定期試験期間中だけ勉強したのでは如何ともしがたいようになるように、作成したつもりです(といっても、わたしの作問能力は低いので……)。

 第1問は六法をみて解く問題でした。3問出題しましたが、いずれも講義中に(プリント等で)扱っていますよね。これ、講義後、1度でも自分で六法にあたっていたなら、簡単に解答できたのではないでしょうか。

 第2問も「必ず読んでおいて」といった紀要論文からの出題でした。これは論文を読んだだけでは、資料を使った解答の仕方にとまどったかもしれません。それでも、論文を読んでいれば、答案の結論の導き方はわかっていたのでは、と思い出題しました。試験期間のせっぱ詰まった状況のなかでは、なかなか紀要論文をじっくり読むことはできませんよね(他の科目もあることですし)。これも日常的に勉強されていた方なら、なんとかなっていると思います。

 また第3問など、講義中に配布した判決文が、その中心問題でした。講義中には、その全文について、どこがポイントなのかを説明しましたよね。試験期間中だけでは判決文をじっくり読むようなことはできず、出題されそうな論点について解答を準備するだけしかできないでしょうが、日常的には是非、判決文にあたってもらいたいと思い、出題しています。

 いずれの問題も、そのテーマを扱った講義後に、その日に復習しておけば、簡単だったと思います。また、講義に出ていた人ならば、これらが出るとわかっていた、と思います。ところで、みなさん、できましたか?

 多くの人はもう、一生、憲法を勉強することなどないと思います(もっとも、単位を取れていればですが……)。法学部での勉強は、日常的な勉強が、実に重要だと思います。法的思考力を鍛え、そのことを通して「学士力」(?)を高めるためにも、教科書・論文を読む、六法を引く、判例を確認する、ときに議論する、といった日常的な勉強をこれから(も)大切にしていってください。

 というわけで、まだ30枚くらいしか読んでいないのに、わたしの集中力は途切れ途切れです。

2009年8月 4日 (火)

Media Concentration and Democracy

 晴れ、暑い、暑い。昨日は、雷が鳴ったり、地震があったりで、忙しい晩でした。

 今日の「積ん読」本は、Edwin C. Baker, Media Concentration and Democracy:Why Ownership Matters, Cambridge U.P., 2007. です。

 著者のBakerは、現在、ペンシルヴァニア大学LSの教授です。言論の自由を中心に研究を進めているBakerは、1980年代にはロールズとサンデルに関する研究があり、また近年は言論の自由と著作権との関係にも研究の触手を伸ばしています。なんとなく親近感を覚えます。

 本書は、アメリカのメディア法政策におけるメディア所有規制の基礎づけを検討したものです。

 彼の国ではかつてはFCC(連邦通信委員会)が、放送における電波の希少性、社会的影響力という特性を理由に、広範な規制(とくに内容規制)を行っていました。ただ、CATVや衛星放送の発展により、電波の希少性が解消され、特定メディアの社会的影響力も限定的になったために、1996年の電気通信法制定以降、一転して規制緩和に向かっています。この規制緩和論を主導したのが、いわゆる思想の自由市場論者でした。思想・情報が自由に市場に提供されているなら、その内容の当否については国民が判断できるので、政府の役割は市場への参入障壁を撤去すること(そこには政府自身による規制も含まれる)である、という考え方です。

 ところが、Bakerは、規制緩和によりメディアの集中状況が生まれている、と自由市場論を批判します。民主制の下、視聴者の利益および公共の利益を増進させるためには、議会・政府にメディア規制の積極的役割がある、と彼は言います。その根底には、メディアの自由は自然権的なそれではなく、憲法上の制度としての権利である、との思考法があります(わが国では、東大の長谷部先生が「公共財としての人権」として分析されています)。この見解によれば、当該権利は社会・公共の利益のために憲法の保障を受けるものであり、メディア所有の分散化をもらたす法政策も、民主制の充実・発展という公益から基礎づけられるというのです。

 憲法の講義でもお話しするように、トーマス・I・エマソンは、言論の自由の価値について、①自己実現、②自己統治(民主制)、③真理到達(思想の自由市場)、④社会的安全弁、をあげて説明しています。わが国ではあまり議論されませんが、アメリカでは、このうち、民主制を重視するのか、それとも思想の自由市場を重視するのかで、議論が分かれています。本書でBakerは、民主制論を重視し、その視点からメディアへの一定の規制(ときに内容規制もあるか)の正当性を論じています。彼の目的は、ロナルド・レーガン政権以降、主流派となったメディア規制緩和論(自由市場論)への批判書を、言論市場に提供することだったのです。

 本日はこれから憲法Ⅱの定期試験があります。明日から鬼のように(鬼になってではない)採点します。

2009年8月 3日 (月)

マスコット・バット。

 薄く雲はありますが、晴れています。ただ、夕方から、天気はくずれるようです。Cimg2213

 研究室からの風景です。「みーん、みーん」と、こんな近くから鳴かれています。

 暑さ倍増です。

Cimg2217  8月になりお小遣いをもらったので、マスコット・バットを買いました。なぜ、畳の上なのか・・・。

 このところ打撃不振気味なので、秋の試合に向けて、これから「畳がすり切れるぐらい」振ろうと思います。なんてね。

6色レインボーソフト。

Cimg2214  ゆめタウン光の森店のフード・コートにある、レインボーハットの「6色レインボーソフト」です。

 キャラメル→チョコ→抹茶→ぶどう→ストロベリー→バニラの順で積まれています。

 「RKK・夕方いちばん」でも紹介されたとありました。

2009年8月 1日 (土)

柳家小さん・弐

 曇っています。蒸し暑い日になりました。

 8月に入りましたが、まだ定期試験を実施していないので、夏休み気分はありません。夏休み末日には重要な原稿の締め切りがあり、また積みに積んだ本もあるのですが、なんとなく勉強する気持ちにならないので、小さんの落語を聴きました。

 本日は3本。「長屋の花見」、「粗忽長屋」、「ろくろ首」を聴きました。後二者の滑稽噺も楽しいのですが、なんといっても「長屋の花見」は、珠玉でした。

 「長屋の花見」は、貧乏な長屋の大家さんとその店子が、なかよく花見に出かけるお話しです。でも“豪華な花見”というわけにはいかず、“番茶のお酒”、“沢庵の玉子焼き”“大根の蒲鉾”をもって、出かけます。番茶で酩酊しようとする店子、歯が悪くて玉子焼きが食べられないという店子、蒲鉾の葉っぱの方が・・・(好きだ)という店子がでてきて、笑いを誘います。

 また大家さんとの会話のなかで、次々にでてくる店子の悪事、長屋の住人の貧乏自慢が、可笑しみを加えています。

 解説のパンフレットも、「旨いねえ、これでインスタントかい?」という永谷園あさげのCMの写真が掲載されていて、懐かしい気持ちに浸れました。

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