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2009年9月 8日 (火)

アメリカのパイを買って帰ろう

 朝晩は涼しいので、昼の暑さが際立ちます。

 本日紹介する本は、駒沢敏器『アメリカのパイを買って帰ろう 沖縄58号線の向こうへ』(日本経済新聞社、2009年)です。

 標題にある「アメリカのパイ」とは、沖縄では有名なジミーのアップルパイのことです。沖縄では、なにかいいことがあったら、お利口にしていたら、また人が集まる時には、このパイが供されます。(といっても、わたしはアップルパイがあまり好きではないので、食べたことがありません。シナモンがちょっと苦手です)。

 このジミーのアップルパイの創業者のお話を皮切りに、嘉手納軍人がこよなく愛するCoCo壱番屋のこと、外人住宅にまつわるお話などを通して、この本では、米軍統治時代の沖縄の様子が描かれています。

 この本は、食べ物、住居、文化(とくにアメリカぐち)など、「米軍放出」の素材を独自にアレンジして自分たちのものにしてきた沖縄の逞しさと、どことなく漂う切なさを、淡々とした筆致の中で現した秀作だと思います。

 沖縄は、はじめ「うちなあ世」(世は“ゆ”と読みます)でした。琉球王朝が統治する独立国家だったのです。それが廃藩置県により「大和世」(やまとぅゆ)になります。琉球が沖縄県になったときです。そして「アメリカ世」を経て、現在はまた「大和世」です。この本を読むと「アメリカ世」にノスタルジーを感じる沖縄の人も多いのではないでしょうか。

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