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2009年12月28日 (月)

ぼくらの頭脳の鍛え方

 ときどき陽がさします。が、くもりです。

 先週末、研究会の行き帰りで、立花隆・佐藤優『ぼくらの頭脳の鍛え方 必読の教養書400冊』(文春新書、2009年)を読みました。

 現在の知性2人による、対談形式での書評集です。それにしてもお二人の読書量はすごいのでしょうね。

 まず驚かされるのは、その蔵書数です。立花さんは、もうおそらく数えられなくなっているのでしょう、推定で7・8万冊のようです。佐藤さんも1万5千冊とのこと。いやはやすごい。いまわたしは研究室の整理をしているのですが、研究室の本と自宅にある文庫・新書の類を合わせても、せいぜい2000と少し、という感じでしょうか。そして研究室は本を捨てつつ整理しているので。

 また「読書の効用」については、興味深いことが話されています。たとえば、

 「人間にはもともと読書をする遺伝子は備わってはいない。実際、人類において書き言葉の歴史より話し言葉の歴史の方がはるかに長いんです。要するに、本の世界以前に、音声による伝承の世界がある。伝承文化が積み重なった結果として、文字文化が生まれるわけです。だから、文字を読む、本を読むための脳回路は親と教師が育てる必要があります」(立花・18頁)。

 子どもへの絵本の読み聞かせ、初等教育段階での国語授業が重要のようです。

 さらに、太平洋戦争当時、京大教授田邊元の『歴史的現実』が「個人の生命は有限であるが、大義のために死ねば永遠に生きる」と説いたことについて、

 「田邊元が京都帝国大学で昭和十四年に行った六回の講演をまとめたものですが、当時の京大生は、田邊の声を直接聞くことで『これだ』と直感し、本を携えて特攻機に乗っていったわけです。ですから、音の世界、声の世界に騙されないようにする、読書による知的トレーニングは現代でも必要ではないかと思いました」(佐藤・19頁)。

 「目で追って読めば論理は相当怪しい」ものでも、直接、声で聞くと「『ああ、やっぱり悠久の大義のために命を差し出したい』と身体が反応する」。ここにも読書の効用があるようです。

 ところでこのお二人は戦争についての書物もよく読んでいるようです。とくに光人社NF文庫のような。わたし、恥ずかしながら、この手の本は読んだことがありません。でも、

 「戦争では、民族性も国民性も科学技術も文明も、すべてが凝縮されて表れますからね。戦争について知ることは現代人にとっても必須の教養でしょう」(立花・113頁)とあります。

 年末にあたり、来年は光人社NF文庫も、2・3読んでみようと思いました。

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