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2010年2月 9日 (火)

クリエイティブ・コモンズ

 朝の雨もやみ、暖かくなっています。本当に2月上旬でしょうか。春のような気候です。

 定期試験の採点、成績評価・入力も終わり、一応、春休みというところでしょうか。それでも、春はなにかと忙しいですね。

 それでもちょっとだけ空いた時間をつかい、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン編『クリエイティブ・コモンズ デジタル時代の知的財産権』(NTT出版、2005年)を読みました。

 おぉ、赤いカバーなのですね。研究室の本なのでカバーはないもので(剥いだら、真っ白です)。

 現行の著作権制度では、著作物利用に関する権利は、すべて著作者がもちます(All Rights Reserved)。クリエイティブ・コモンズの運動は、この著作者がもつ著作権について、著作物の利用許諾条件をあらかじめ作者に決めておいてもらい、それを共通のマークで表示することで、作者が利用者に対して初めから共有を認めるようにしておくよう求めることに特徴があります。つまり、All Rights Reservedを「いくつかの権利は留保されています(Some Rights Reserved)」とするその条件をあらかじめ誰にでもわかるようにしておけば、著作物の利用が容易になり、さらなる創作活動の誘因となるであろう、というのです。実際にどのようなマークでどのような内容を表示しようとしているのかについては、本書またはクリエイティブ・コモンズ・ジャパンのHPをご覧ください。

 このクリエイティブ・コモンズの運動は、アメリカの憲法学者であり情報法学者でもある、ローレンズ・レッシグの提唱にはじまり、本書を編集したクリエイティブ・コモンズ・ジャパンがわが国での活動拠点となっているようです。わたしは昨年の11月に同志社大学で、来日したレッシグ先生のご尊顔を拝することができました。講演も、Web上にある「コモンズ」を利用した、非常に楽しいものでした。

 さて本書は、レッシグ先生提唱の運動をわが国に根づかせようとする試みを紹介したものです。規約の翻訳やFAQの作成など、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン立ち上げの様子が描かれています。ただ事は著作権法の解釈・適用とも関係するので、たとえば弁護士法との関係で、気をつけなければならないこともあり、苦労する場面もあるようでした。

 ようやく著作権感覚、権利保護意識が根づき始めたわが国で、この団体の運動は非常に有意義なものだと感じました。

 

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