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2010年2月23日 (火)

沖縄で社会見学。

 快晴ですね~。

 きょうも沖縄ネタで。先週末の帰省では「社会見学」をしてきました。妻の実家の近くのスパ、「うちな~ゆ」で“ぐて~っと”していただけではありません。

 見学先は那覇市真地にある沖縄県病害虫防除技術センターということろです。

Photo 建物にある←このマークが目印です(といっても、大通りからは見えません)。ここは沖縄の害虫根絶事業の「基地」です。

 ここを見学した切っ掛けは、小林照幸さんの『琉球弧に生きるうるわしき人たち』(岩波書店、2004年)のなかで、「ウリミバエ根絶事業」が紹介されていたことにあります。

 ウリミバエは、もともとは沖縄の在来種ではないのですが、大正期に八重山群島に侵入して以来、沖縄諸島に蔓延してしまった害虫です。沖縄本島では昭和47年にはじめて確認されたようです。このミバエ、ゴーヤーやマンゴーなどに多数の卵をうみつけます。したがって、このミバエが根絶される1993(平成5)年まで、沖縄のゴーヤーやマンゴーなどは、持ち出し禁止でした(検疫を通過する必要があった)。

 このミバエの根絶事業がこのセンターで行われていたのです。根絶方法は、コバルト60の照射による「不妊ミバエ」をヘリをつかって大量に散布し徐々に野生種を減らしていくという根気のいるものだったそうです。根絶まで約20年の歳月が費やされました。

 ところでウリミバエの根絶、わたしが在沖していたときにも話題になりました。この施設自体の存在は知らなかったのですが、今回ここに行ってみようという切っ掛けを与えてくれた小林さんの本にはつぎのようにあります。

 「唯一の地上戦が繰り広げられた沖縄に、放射能施設があるのが興味深かった」(161頁)。

 ほんとに、そう思いました。子連れだったので「工場」(不妊ミバエ生産工場)を隈なく見て回るというわけにはいきませんでしたが、それでも放射能の平和利用により「野菜と果物の本土復帰」(同頁)を果たした先人の偉業に触れてみたかったのです。

Photo_2 というわけで、これは根絶の記念碑です。まだまだ再侵入には警戒がいるようです。いまでも「トラップ」をかけて、定期的に「人工種」ではないミバエの有無を検査しているとのこと。季節になると沖縄の実家からゴーヤーやらマンゴーなどをもらえるのも、「根絶事業」に従事した先人のお陰だということを深く感じた「社会見学」でした。

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