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2010年4月27日 (火)

日本人なら知っておきたい皇室

 朝降っていた雨もあがり、日差しがあります。

 講義の合間を縫って、わたしも日本人なので、本棚にあったこの本を読みました。

 皇室ジャーナリスト・松崎敏弥さんの『日本人なら知っておきたい皇室』(河出書房新社、2006年)です。

 長年、皇室ジャーナリストを務めてきた著者の目から見た、日本の伝統・文化を受け継ぐ皇室の様子が描かれています。わたしからは遠い世界ですが、この本を読むと、なんだか皇族方も大変だなぁ~、と思いました。

 ところで本書には、「天皇陛下をはじめ皇族の方々は、『日本国民』ではないとされている」(15頁)という記述があります。だから、選挙権・被選挙権もない・・・という記述が続くのですが、ジャーナリストさんの間では、そういう理解なのでしょうね。法学界では、天皇・皇族も日本国民であるとされています(たとえば、芦部信喜=高橋和之補訂『憲法』86頁など)。わたしも講義で、皇族は皇統譜に記載されることで日本国民としての地位をえる、とお話しています。日本国民だけれども、その職務の特殊性からとくに政治的関係(象徴として役割は政治的に中立であってはじめて果たし得る)については制約されることもあり、その一つが選挙権・被選挙権だと考えています。

 また本書を読んで、皇族の成年年齢は18歳であると思い込んでいたわたしの理解に、勘違いがあったことに気づきました。皇室典範22条には「天皇、皇太子及び皇太孫の成年は、十八年とする」とあります。あっ、そうか!その他の皇族はやっぱり20歳で成年なんだ、ということです。現に、いまの皇太子さんも18歳当時は皇太子ではなかったので(昭和天皇ご存命のため)、20歳のときに成年式をしているとのこと。

 さいごに興味深い記述について。いまの皇太子さんがイギリス・オックスフォードに留学したときの体験をまとめた『テムズとともに-英国の二年間』という新書版のご本が「学習院教養新書」として出版されているのですが、これ「非売品」のようです(99頁)。ところが、この本、自宅の本棚にあります。うちは学習院関係のお家ではないのですが、これ、どうしたのでしょう?普通に売っていたのではないかなぁ~。

 おっと、これから大教室での講義です。

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