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2010年7月

2010年7月30日 (金)

速報!憲法Ⅰ。

 くもっています。が、昨日、一昨日のような不安定な天気ではなさそうです。

 ところで、みなさん待ちに待った「憲法Ⅰ」の採点作業が終了しましたので、ここに結果だけお知らせします。

 【憲法Ⅰ】採点結果

 登録者数 252名

 受験者数 236名

  秀     23名(9.75%)

  優     43名(18.22%)(ここまでで27.97%)

  良     57名(24.15%)

  可     58名(24.58%)【単位取得率】76.69%

  不可    53名(22.46%)

 無記名    2名(0.85%)

 【業務連絡】 すでにみなさんの成績はSOSEKI入力済みです。ただ、SOSEKIは実際に成績入力した後、事務的な確認作業の後、みなさんの閲覧が可能になるはずです。もう少し時間がかかるのかもしれません。

 また、Web-CT で今回の定期試験の解答例、採点基準、講評などを記したプリントを配布しています。是非、ご利用ください。

 ところで、本日の午後は、最終金曜日のいつもの審議会に出席するため外出します。月曜日も午前中は県庁で仕事があり、出勤は午後からです。ということで、もし質問などがある方は、わたしがいそうな時間を見計らってお願いします。

2010年7月29日 (木)

刑務所の中

 くもっています。雨が降ったりやんだりしています。きょうも採点、続行中です。

 ところで、採点に飽きてきたら、花輪和一さんの『刑務所の中』という漫画を読んでいます。

 これは銃刀法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受け服役した著者の、実際の体験にもとづいた「獄中記」です。わたしもこれまでいくつかの“文字で書かれた獄中記”を読みましたが、これは“絵で描かれている”だけに、臨場感あふれて読者を飽きされません。

 煙草やお酒が禁じられているなかで、いかに“甘いもの”が好まれているかとか、作業中は「願いま~す」といわないと席を離れることができないけど、これが“癖”になって外でも言ってしまわないかと心配することろなど、面白くて本当にいい気分転換になりました。

 それにしても花輪さんの細密なペン画は、刑務所の中を描くのにうってつけの技法ですね。その独特のタッチが刑務所の生活を、生き生きと伝えています。

 ということで、セミもまた鳴いてきたので、採点に戻ります。またレクイエムでもながして・・・(って、ほんの冗談ですから・・・)。

2010年7月28日 (水)

只今、採点中!

 きょうは雨ですね。

 昨日、憲法Ⅰの定期試験を実施しました。252名の登録者(受験予定者)に対して、236名の受験者がいました。もうちょっと放棄する人がいると思っていただけに、ちょっと吃驚!です。

 当日は刑法つづき(場合によっては語学に加えて)受験しされた方が多かったと思います。本当にお疲れ様でした。定期試験期間はまだはじまったばかりですが、もう終わったみたいなものですね(って、そういうわけにはいきませんか……)。わたしが監督した教室では、みなさんがほぼ試験時間いっぱいまで使って答案を書いていて、その真剣な姿に感動すら覚えました。もうひとつの教室も、きっとそうだったと思います。

 ともあれ、採点をはじめてみて、もうすこし飽きがきたので、ブログに逃避してみました。また採点に戻ります。ところで、きょうはフォーレとモーツアルトのレクイエムをBGMに採点しています。深い意味はありませんが・・・。ちょっとしたブラック・ユーモアです。

2010年7月27日 (火)

うなぎ と 梅干し。

 連日の猛暑。お疲れ様です。

P1000284

 きのうは土用丑の日ということでわが家もウナギでした。そしてきょうのお弁当もウナギということで・・・。きょうはお腹がすいたので、ちょっと“早弁”しました。1年生が刑法の試験を“楽しんでいる”あたりでのこと。

 ところで、お弁当にはウナギと梅干がはいっていました。この食べ合わせ、なんかよくない、と聞いたのですが・・・。どうやら医学的な根拠はない模様 → 食べ合わせ

 ということで、きょうのブログはお弁当ネタでした。このネタ、妻からは嫌われるんですよね~。ちょっと、チャレンジングなネタでした。

2010年7月26日 (月)

憲法上の自己決定権

P1000282

 同志社大学大学院司法研究科(法科大学院)教授の竹中勲先生から、ご高著『憲法上の自己決定権』(成文堂、2010年)をいただきました。竹中先生のような高名な先生からご本をいただけるなんて、身に過ぎることのように思います。

 竹中先生は、わたしが熊本に移って間もなく、研究室を訪れてくれました。地方を根なし草のように浮遊しているわたしにとって、その存在を学界につなぎとめてもらったようで、感激したことを思い出します。そのくらい、竹中先生はわたしにとって雲の上の存在です。その先生から今回はご本までいただき、身に余る光栄です。

 学恩に報いるべく、夏は精進いたします。

 【お詫び】 本日は、終日研究室に在室するようなことをいっておきながら、2限目は不在にしていて、申し訳ありませんでした。試験監督のピンチヒッターを務めていました。

2010年7月25日 (日)

本日のつぶやき。

 きょうも早朝から、ミンミンいってます。

 ところで、先週は採点作業の前半戦でした。非常勤先と学内非常勤(他学部提供科目の担当をこう呼びます。ちなみに、無給。)の答案を読み終えました。440枚ぐらい、読みました。そこで気付いたことをちょっと。

 まず、内容というよりも、漢字の間違えが多いことに、げっ!となります。講義中、頻繁に間違える“お前に言われたくない”って“感じ”(あはっ)ですが、“紛争”の“ふん”を「粉」と書いている人が、なんと多いことでしょう。ちょっと、びっくりするぐらいいます。

 また、“他事記載しないこと、したら0点”と注意書きしているにもかかわらず、複数の方が他事記載していることにもびっくりしました。「就職が決まりました。」、「単位をお願いします。」、「憲法すきでした」・・・、というものですが、“0点です”。かつてこのようなことで許されてきた科目もあったと聞いたこともありますが、よもやそのような風潮はもうないと思われるので、内容で勝負してください。

 ということで、きょうはちょっとお説教モードブログになってしまいました。来週の火曜日にはいよいよ所属学部の講義の試験があります。受講生のみなさんがどのくらいできるのか、期待半分、不安半分です。学生の試験のデキは、とりもなおさず、わたしの講義のデキ/フデキを示しているものですから。

2010年7月24日 (土)

歴史的和解@GiGi。

 いやぁ~、きょうも暑いですね。

P1000246

 昨晩、同僚先生方と、熊本・神水にあるイタリア料理店・GiGi(ジジ)に行きました。電車通りに面している、おしゃれなお店です。

 GiGiのHP。

 勤務校のLSと法学部は“仲が悪い”ことで有名なのですが(笑・・・笑えたらいいのに・・・なんて)、昨晩は“歴史的和解”がありました。すくなくともいまは“坊主憎けりゃ袈裟まで憎い”状態ではないので(むしろ愛されてさえいる)、良好な関係ですよね~(おっと、きょうはちょっと言い過ぎていますか?)。

P1000253 GiGiでいただいたワインです。これはコート・デュ・ローヌの2008年です。味はライト・ミディアムという感じでしょうか。

 暑い日が続いているので、さっぱりした飲みやすい赤を美味しくいただけました。肉料理に合いました。

P1000269

 さらに、オーストラリア・ワインのシラーズをいただきました。これ、有名なワインですよね。もうこのブログでもお馴染みになった、愛用の Ex-word (← あまり勉強で使われることはない)によると、ヴィクトリアン・ピレネー山脈のふもとの肥えた赤土(タルターニ)で育てられて、人気急上昇中のワインのようです。

 あと何本か飲んだのですが、昨晩の収穫はオーストラリアのワインは美味しいと発見できたことでした。ワイン素人のわたしとしては、つぎに飲むワインの指針ができたように感じました。

 ところで昨日のブログでLS科長先生は“気前がよい”と紹介したのですが・・・、昨晩はどうだったのでしょうか。お目当ての女性の分しか・・・!?

 【業務連絡】 試験が近づき、研究室を訪れる方も増えています。ただ、なんだかんだあって、あまり研究室にいなくて、申し訳ありません。きょうも研究室にいますが、まぁ、気まぐれなので、いつまでいるかわかりません。という感じで日曜は出勤しませんが、試験前日となる月曜は、夜7:40~の大学院講義までの時間、終日研究室にいる予定です。質問のある方は、お気軽にどうぞ。

2010年7月23日 (金)

告知!法科大学院特別講座

 きょうも相変わらず、暑さ満点です。

P1000245_3 きょうは“告知”です。定期試験が終わった8月6日(金)に「第3回 法科大学院特別講座」が実施されます。(パンフは水曜日となっていますが、6日の金曜日です)。

 この特別講座は、法曹志望のとくに下級生むけに、法曹養成研究科(ロースクール)の実務家教員の先生や今回のように実際に弁護士として活躍されている先生をお呼びして、毎年、夏休みにはいるこの時期に開催されています(主催は、法曹養成研究科です)。

 今回は、本学LS修了生で現在弁護士として活躍されている先生をお呼びして、法曹を目指した動機や弁護士のやりがいなどをお話ししてもらえるようです。

 社会で成功されている先輩のオーラに触れ、自らの気持ちと生活を引き締めるよい機会ですので、とくべつ法曹を目指している人でない方にも、お薦めします。こういう機会を利用して先輩の話を聴き、自分を高める切っ掛けとしていくことが、引き継ぐは 学びへの意志 五高の誇り」(法学部キャッチフレーズ)でもあると思うので、自らに“渇”をいれるためにも、是非、お話を聴いてみてください。

 【第3回 法科大学院特別講座】のお知らせ

 日時:8月6日(金)14:30~16:00

 場所:A1教室

 また、わたしの研究室の近所(おなじ階)には、LSの研究科長先生と副長先生がおられます。どちらの先生も気立てのやさしい人間味あふれる先生です。(とくに科長先生は“気前のいい”先生です。本日の夜、飲食をご一緒する予定なので・・・あはは)。なにかお話したいことがあったら、研究室を訪ねてみてください。お部屋をいきなりノックすることが躊躇される方は、わたしが仲をとりもちます。

2010年7月22日 (木)

教授会後、リフる。

 きょうも朝から、ミーン、ミーンと・・・。暑くなりそうです。

P1000241

 昨日の会議後、恒例の親睦会。昨日でほとんどの先生の前期講義が終了したこともあり、“打ち上げ的な”感じも(但し、わたしは26日の夜7:40~9:10までの授業がまだある・・・)。

 ← はわたしが提供したワインです。昨年度、大学院を修了した学生さんから(といっても、みなさん立派な社会人学生です)、わたしの昇進祝いにといただいたものです。

 右、すでにコルクが空いている赤は、シャトー・ショーヴァンの2003年です。香り高く深い色合いですが、口当たりは予想に反して軽やかな感じでした。変な渋みもない美味しいワインでした。

 左、このあとすぐ開けられることになった白は、ムルソーの2006年です。黄金色でドライな感じのワインでした。

 ともに同僚先生と飲めてよかったと思います。ワインをいただいた3名の(元)学生さんに感謝です。

P1000238  ところでこの親睦会の財源は、みなさまからの喜捨で成り立っています。なんて、会費は最低500円です(心の豊かな先生は、それ以上、入れている模様。心の貧しいわたしは、経済的にも貧しいので、いつも500円で勘弁してもらっています)。

 昨日はワインを差しいれたということで、いままでの何回分かの穴埋めはできたのでは・・・、もっとも、そのワインも頂き物ですが。

 ということで、きょうも元気に採点です。

 【法学部HP】 教員リレーエッセイがが更新されています。I・H先生の「育児日記2」です。→ 法学部HP

 I・H先生はお子さんに愛されているのですね。わたしなど、「きょうはお友達が来るから、はやく帰ってこないで!」ですものね・・・。

2010年7月21日 (水)

講義終了!

 快晴!酷暑、猛暑、どっちだろう?

 きのう前期の講義が無事終了しました。いま他学部・日本国憲法の試験を終え、研究室に帰ってきたところです。117名受験(ということで、117枚の答案)。

 ともあれ、大講義室での講義が終わったということで、少し気が楽になりました。やっぱり、大講義室のものは緊張しますものね。それと、講義最終回ということで、最後に受講生から拍手までいただきました。“白熱講義”のサンデルの最終回のようにスタンディング・オベイションというわけではありませんが、それでも有難い経験をさせていただきました。これで、当該科目の平均点は20点は上がることでしょう(だといいですね)。

 ということで、これから定期試験期間です。わたしは324枚の採点につづき、117枚の採点にとりかかろうと思います。そのあとで、250枚程度が待っていますから・・・。

 【業務連絡】 きのうのブログで紹介した、青柳武彦『個人情報「過」保護が日本を破壊する』(ソフトバンク新書、2006年)を、“親HP”の“文庫と新書 de 憲法学”のコーナーに収録しました。夏休みの読書案内としてご利用ください。 → http://www.obinatanobuharu.com/

2010年7月20日 (火)

個人情報「過」保護が日本を破壊する

 本日も晴天、とけそうな一日なり。

 連休中はどこにもいかずじまい。そこで、青柳武彦さんの『個人情報「過」保護が日本を破壊する』(ソフトバンク新書、2006年)を読みました。

 個人情報保護法が2005年に施行されて以来、わが国の社会生活や経済活動が大混乱に陥っています。JR福知山線の事故のとき親族の安否情報や収容された医療機関の情報が当初あかされなかったこと、災害に備えて地域住民の情報をリスト化することも困難になっていること、幼稚園や小学校の連絡網が作成されなくなっていることなど、最近耳目に触れることの大きな原因が、この法律にあることは人口に膾炙されてきました。著者は、この法律の対象が「プライバシー権に属する個人情報」に限定されていないことを、その混乱の原因であるとしています。

 また、この個人情報の「過」保護の原因は、司法の責任でもあるといいます。それは、早稲田大学江沢民講演会名簿提出事件や宇治市住基情報漏洩事件における裁判所の判決が、いずれも被告側の不法行為責任を認定するものであったところにあるようです。こうした「プライバシー情報」と「単なる個人情報」を区別せずに対応する法律および裁判所の見解に、本書は批判的です。わたしも同感です。

 ところで、「プライバシー」が法的概念として生成されたのは、1890年のウォーレンとブランダイスの論文であることは有名です。この論文を執筆する動機は、素封家のウォーレンが地元の新聞に夫人のパーティーや娘の結婚式の様子が事細かに掲載されたことに立腹して、ブランダイスとともに私生活を好奇の目にさらされないためには、なんらかの新しい法益の確立が必要であると感じたことにあったことが本書で紹介されています(112~113頁)。“へぇー、へぇー、へぇー”と思いました( ← なんのパクリだか分かりますか?)。

 そういうことで、連休明け(ついでに梅雨も明け)、またあたらしい週です。今週もみなさまにとって(そしてわたしにとっても)よい週であることをお祈りいたします。

2010年7月19日 (月)

作問、修了!(一応?)。

 いや~ぁ、もう、暑い!

 あすが定期試験問題の提出締切日なので問題を作りました。なんとか終わりました。毎回、出題にはそれなりの思い入れがあるわけで(講義で伝えたかったことが入魂されている・・・なんて)、出題の意図は、講義の意図だったりします。その辺、わたしの場合は分かりやすいと思うのですが・・・。

 それでもやはり心配ごとはあるわけで、それは、出題が“独りよがり”のものになっていないか、という点です。問題を工夫すればするほど、このあたりが心配になります。なにを答えていいのかわからない問題ではねぇ~(どう答えていいのかわからない、ということはよくあるはず。そこの力量をみたいのですから)。

 そういうわけで、あすの最終講義では、定期試験に関する受験案内(それは、とりもなおさず、残り1週間の過ごし方でもある)をしようと思います。

 【業務連絡】 先日降雨ノーゲームになった野球のことですが、わたしが赴任してからの「vs. 学園大」の結果を、HPにまとめてみました。興味のある方は、ご覧ください。

 vs. 熊本学園大

2010年7月18日 (日)

「森の家」から。

 快晴です。これから本格的な夏です。

P1000235

 先週の木曜日と金曜日、娘の幼稚園は「お泊り保育」というのがありました。これは毎年今頃の時期に、年長さんが「森の家」と呼ばれている阿蘇の宿舎で1泊、家族から離れてお泊りする、という行事です。母親と離れて生活するのははじめてだったので(父親とは何度もありますが)、ちょっと心配だったのですが、昨日、その「森の家」から出したであろう葉書が、わが家に届きました。もっとも、娘はとっくに帰ってきているわけですが・・・。

 キャンプファイヤーのようです。先週はまだ梅雨で豪雨だっただけに、夜の行事が外でできたのは、ラッキーでした。この葉書もわたしの“親HP”に収めました。“美術館”のところをご覧ください。

 わたしのHP → 左メニュー欄の美術館をご覧ください。

2010年7月17日 (土)

雨天順延。

 もう晴れています(現在の時刻は午後4時です)。

P1000233

 勤務校と熊本学園大学との野球の定期戦は、1回表2アウトのところで降雨コールド・ゲームになりました。

 午前中は快晴だったのに、試合開始直後から強い雨になりました。その中で始まった定期戦でした。先頭打者に2塁打されたあと、2アウト3塁から相手の4番バッター(おそらく学生)に2点ホームランを被弾したところで、大雨となりました。少し小雨となったところでわがチームの監督中心に復旧作業したのですが、願い叶わずコールド・ゲームになりました。

 先頭打者と4番打者の“おそらく学生”で2点先行された後の中止なので、それだけ見れば得した感じです。ただ、2、3番の教員バッターは確実に抑えていたことと、そんなに調子は悪くなかったので、2点で済んでいたなら御の字だったかもしれません。そう考えると、続行できたらよかったかもしれません。わがチームの攻撃もあったのですから。まぁ、こういうときにはプラスに考えた方がいいですよね。

 ということで、来週までに対策を考え調整しないと、また被弾しそうです。

2010年7月16日 (金)

一票の格差。

 晴れていたと思ったら、急に降りましたね。

 期末の採点作業の第一弾として、非常勤先の答案を読みました。実数は324枚でした。でもまだ“正当な理由”で(?)試験を受けられなかった学生のために追試を準備しないといけないようです。仕事はもうちょとありそうです。

 ところで昨日の朝日新聞に、先日の参院選における「一票の格差」が5.01倍(神奈川選挙区と鳥取選挙区の間)であったとして、その格差に「選挙結果ゆがめた深刻さ」がある、と題する社説が掲載されています。

 議員定数不均衡の問題、とくに衆議院において2度の違憲判決があること、一票の格差が相当程度あったとしても最高裁は「合理的期間論」を展開してそれだけでは違憲とは判決しないこと(「違憲状態」にとどまる)、違憲判決をする場合でも「事情判決の法理」(行政事件訴訟法31条1項の基底にある法の一般原則)により、選挙の効力は無効としないことなど、憲法Ⅰでも講義しました(14条のところで)。

 憲法理論としては、上記最高裁の判決手法をおさえることが重要なのですが、朝日新聞の社説には、「一票の格差」が存在することが、いかに民主制を歪める結果をもたらすのか、という視点から興味深い分析が述べられています。そこを引用すると、

 「民主党は2270万票で28議席を得た。一方、39議席を獲得した自民党は約1950万票にすぎなかった。(原文改行)民主党は『軽い一票』の都市部での得票が多く、自民党は人口が少なくて『重い一票』の1人区で議席を積み上げた。票数と議席数の関係のゆがみは一票の格差の弊害そのものだ。(原文改行)選挙区でも比例区でも民主党を下回る票しか集められなかった自民党は、果たして本当に勝者と言えるのか。・・・」

 たしかにそうですよね。選挙制度の設計の妙から実際の得票総数と獲得議席数が逆転していることを知っていると、議員定数不均衡の問題を考えることに興味がわくのでは、と思いこのブログで紹介してみました。

 また、比例区では40万票以上獲得した公明党や国民新党の候補者は落選しているのに、37,000票余りのみんなの党の候補者は当選しています。これも比例区という選挙制度の特質でしょうね。

2010年7月15日 (木)

同僚先生の会@火蓮。

 くもり。雨も降りそう。

P1000220

 きのう、同専攻の同僚先生(といっても部局は違うのですが、まぁ、同僚先生です)の昇進祝賀会がありました。といっても、不肖このわたしが幹事さんだったので、「祝賀会をしました」かもしれませんが。

 場所は、熊本・西銀座通りの“炙り焼き 火蓮”というお店です。みなさんにはお馴染みの、優良店掲載所・無料案内所の横にあります。もっとも、みなさんには“行きつけのお店”があるので、案内所には行かないかもしれませんね(笑)。お店は「ロゼ花畑館」の3階にお店があります。上から2つめの赤い蓮のお店です。

 火蓮HP

P1000225

 “飲み放題”つき宴会メニューをお願いしました。お料理の品数も結構多くで、満足満腹もう十分な感じだったと思います。写真はあゆのから揚げ風(?)です。

 前菜などがあり、このあゆのあと、珍しいお料理をいただきました。それは、“うちわエビ”のゼリー寄せです。

P1000226  なんだかたいそうな感じですが、食べる部分は、横っちょにちょっとあるゼリー部分に隠されている“身”です。

 でも視覚的に、またおもちゃとして、楽しませてもらえるお料理でした。

 2次会はいつものお店で。ここは同僚先生の間ではお馴染みのお店ですが、学生には教えない方がいいと思うので・・・、詳細は明かしません(注:いかがわしいお店ではない)。

 2次会でひとしきり盛り上がったあと、残ったメンバーで、3次会(といっても、同じお店ですが)。3次会では、朦朧とした頭にM元師匠のY談(でもないか)がさく裂し、右往左往な感じでした。

2010年7月12日 (月)

著作権 2.0

 雨がつよく降っています。民主党が負け、スペインが勝ちました。

 週末に名和小太郎『著作権2.0 ウェブ時代の文化発展をめざして』(NTT出版、2010年)を読みました。

 まずいままで名和小太郎さんのご本、何冊か読んだことがあるのですが、とくに著者の年齢を気にすることはありませんでした。なんとなく、この手の本だから、30代または40代、いっても50歳ぐらいだろうか、と漠然と考えていたようにも思います。ところが実は、もう80歳に近いんですよね。いや~、驚きました。

 本書のタイトルは『著作権 2.0』です。ということで、では「著作権 1.0」とは。それは、その骨格を19世紀末のベルヌ条約にみる現行著作権制度のことを指す、と著者はいいます。ただ、スタートにおいて著作物を文書、絵画、図面、楽譜あたりに限定していたこの制度は、その後の著作物の拡大や複製に関する技術的進歩に晒され、「傷だらけ」(10頁)です。

 この著作権・著作物をめぐる環境変化に対応するような著作権制度の提唱、それが「著作権 2.0」ということのようです。そのキーワードは、“オプトイン”から“オプトアウト”への転換である、と著者はいいます。

 “オプトイン”とは、XのYに対する行為Aについて、それを原則禁止し、もしそれを認めてほしい場合には、Xは前もってそのことをYに許諾を得なければならない、という考え方。逆に“オプトアウト”とは、XのYに対する行為Aは原則自由で、仮にYがこれを禁止したい場合にはそういわなければならない、という考え方のようです。現行著作権制度は“オプトイン”制度、「著作権 2.0」は“オプトアウト”制度を指向するものにすべきである。著者はこう主張します。

 著作権問題に造詣の深い論者による制度改革論であるだけに興味深く読みました。また巻末には初学者にはうれしい文献案内もついているので、有意義な読書となりました。

2010年7月11日 (日)

投票いって、外食ということで。

 どんより、曇り。第22回参議院選挙投票日。

P1000210

 選挙の日は投票いって外食ということで、江津レイク湖畔のエトウ・ボート・ハウスに行きました。

 外観は、こんな感じです。向かって右側は江津湖に面していて、ファスト・フードなども提供されていました。

P1000214  わが家は、パスタ・ランチと和風ハンバーグ・ランチをいただきました。画像は和風ハンバーグです。それぞれに、スープ、サラダ、パン(ベーグル)、デザートがついているセットです。

 現在、20時をまわり、開票が始まっています。“実績評価×期待”というKKT・S先生の選挙解説を聞きながら、このブログを書いています。ところで、“白戸次郎”さんは、どのくらいの票を得たのでしょうか(笑)。

2010年7月 9日 (金)

F先生宅訪問。

 くもり。九州南部には、また、大雨の心配もあるもようです。

P1000205

 昨日、F先生宅におよばれしました。F先生とは、研究室も隣で、いつもお世話になっている同僚先生です。

 F先生は、よく同僚先生や事務の方、また学生をご自宅にお招きして、手料理をふるまっておられます。写真は昨日いただいたお料理のひとつです。“ラザニア風”という感じでしょうか。この他にも前菜からデザート的なものまで堪能させていただきました。いつも季節を感じるお料理の数々、趣味のよいお部屋など、F先生のライフ・スタイルは、羨ましいかぎりです。(独身のところも)。

P1000206 昨日も、数名の同僚先生と、同じ人数ほどの学生さんとともに、お酒をいただきました。写真(左)は琥珀色の球磨焼酎・大石です。(右)はイタリアワインのロッソ・ディ・モンタルチーノです。ラズベリーのような風味のこのワインは、「肉料理もしくは肉汁を使ったパスタによく合う」ようです(EX-word ワインコンパニオンより)。“ラザニア風”にピッタリのワインでした。

 忙しくしている日常の中の“憩いのひと時”でした。

2010年7月 8日 (木)

只今、試験問題作成中!

 曇っていますが、雨の心配はないようです。まだ梅雨明けには程遠いでしょうが・・・

 今学期、わたしが担当している科目で定期試験を予定している科目は3科目あります。ひとつめは非常勤先の「憲法」(4単位)で受講生384名(うぇ、いきなりカウンター・パンチという感じ)、ふたつめは他学部の「日本国憲法」(2単位)で130名(これが、かなり効く)、そしてみっつめに法学部「憲法Ⅰ」(4単位)で受講生252名。総計766名、766枚の答案用紙・・・・(完全に、ノックアウト。ここにも直視したくない現実が・・・)。

 ということで、定期試験も3種類作る必要があるのですが、最初の試験は非常勤先のものなので、そこから着手しています。

 ところで、わたしは憲法学の碩学であるA先生が嫌いである、という風説が流布されているようです。それは、使用している教科書の著者を指導教官とし、その学説よりの講義を展開しているように受講生に聴こえているからだと思います。ただ、芦部先生が嫌いである(あっ、いってしまった・・・)ということはありません。20世紀憲法学の到達点である芦部信喜先生も(「信」の字が入っているではないですか!)、そのお師匠さんである戦後憲法学を確立した宮沢俊義先生も、ついでに、というのはおかしいですが、芦部先生と同時期に東大教授だった小林直樹先生も、いずれも信州の大憲法学者ですから。時は下って(ついでに知力・学力も下って)信州に生まれたわたしとして、これらの先生は憧れの存在です。

 ということで、定期試験の答案は、芦部先生の教科書を参考に書かれて、もちろん結構です。その他の先生の考えをもとに書かれてもOKです(“レッカー”や“塾生”の方 ← こういう言い方、いまでもするのでしょうか、も大丈夫です)。もっとも、誰かの学説に依存して解答するような問題を出したことはありませんし、今後も出しませんが・・・。

 なんだか風説があるようなので、一応のご注意ください。

2010年7月 5日 (月)

新しいグローブ。

 ときどき晴れたりしました。

P1000202

 きのう、ついに新しいグローブを買いました。予算は13000円ということで。もうちょっとしたのですが、残りの数千円はわたしのお小遣いから支出しました(先月は2か月分で26000円もらったはずなのに・・・、まぁ、半分は別の使い道があるのでしょうね)。

 MATSUZAKA モデルの赤グローブです。昨日から左手にはめ続けています(というのはウソですが)。娘が泣いても、一切、触らせていません。水曜日とつぎの試合が楽しみです。

 もう19時30分というのに、あと10分後から、大学院の授業があります。近所の大学での非常勤からはじまる月曜日は、大忙しの一日でした(って、まだ終わっていませんが・・・)。

2010年7月 2日 (金)

ライブ・合理的選択論

 いまにも降り出しそうな曇りです。

 いま、小田中直樹『ライブ・合理的選択論』(勁草書房、2010年)を読み終えました。

 合理的選択論とは、経済学的アプローチにより、政治現象を説明しようとする試みです。そこでは私的なメリットとそれをえるためにかかるコストが重視されます。

 本書は、その副題(投票行動のパラドクスから考える)が示しているように、わたしたちの投票行動を合理的選択論で説明しようとしたものです。参議院選挙が近いということもあり、本棚から手に取りました。

 わたしたちはなぜ投票に行くのか。本書で展開されているダウンズ・モデルによれば、それは、投票のメリットがそのコストを上回るからだ、ということになります。ところが、投票に行くメリットとコストを考えてみると、普通に考えると、コストの方が上回ってしまう。投票率の低さを嘆く言説がちまた横行していますが、実は、実際の投票率はこの理論からすると「高すぎる」ことになる。なぜなら、投票から得られる私的なメリットは、きわめて小さいと考えられるから。でも、実際には50%程度の有権者は投票所に行っている。あれれ・・・(「ワケワカメ」← これ、本書によくでてきます)。この「投票のパラドクス」を解くアイデアが、本書ではいくつか紹介されています。

 さらに本書は、こういった一種の“オカタイ”お話を、ライト・ノベル仕立てで展開しています。ここだけを読んでも、とても面白い一冊になっています。もちろん、それを理論的に説明する本当に“オカタイ”部分もあります。そこも、著者先生のお人柄からか、合理的選択論ど素人のわたしにも、読みやすい解説部分になっています。

 憲法学は(また広く、法学は・・・、と法学一般のことをいっていいかわかりませんが)、「合理的人間」を想定し、理論展開しています。この「合理的人間」とは、理性的に行動する人格性あふれる人のことです。それは“人格的存在にとって・・・”とか○○の利益は“人格権として・・・”なんていう言説にあらわれています。でも本来、わたしたちは、それが自分にとって得になるか損になるか、を計算して行動していますよね~(って、これ、わたしだけではないですよね)。そう、「経済合理的」に行動する存在です。

 憲法学にとっても(広く、法学にとって、といっていいのかわかりませんが・・・)、人びとの行動を経済的アプローチをもちいて説明する合理的選択論は、大きな影響をあたえるものだと思っています。同じ法現象でも、説明の仕方が違うと、その見え方まで変わるものです。わたしにもう少し、経済学の知力があったらな、と常々感じています。

 わたしの師は、人間を人格的存在として、それにふさわしい権利が保障されるべきであると説く憲法学を“宣教師憲法学”と呼んでいます。それは“人間の尊厳”、“人格性”に根差す権利論がキリスト教思想を基盤とするものだからです。本当はそれを超える憲法理論を説かないといけないのですが、通説・判例を適切にレヴューすることで手一杯な講義では、それは難しいことです。

 なんだか、ブログを書いているうちに“暗~~い”気持ちになりましたが、それは措いといて、小田中さんの『ライブ・合理的選択論』は、政治現象のひとつの説明方法を会得するために格好の入門書だと思いました。

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