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2010年9月23日 (木)

実践的「哲学」入門

 あさ強く降っていた雨もいまはあがっています。

 先週末の北海道出張の途上で、週刊東洋経済2010年8月14-21日合併号を読みました。実践的「哲学」入門が特集されていました。

 M・サンデル先生ブームは、先生の来日を機に、再熱しています。『これからの「正義」の話しをしよう』(早川書房)だけでなく、サンデル先生の邦訳本がたくさん売れているようです。その勢いは『ソフィーの世界』の哲学ブームを彷彿とさせます。

 さて今回の“哲学ブーム”、それはわが国では少し馴染みのない“政治哲学ブーム”です。それは実際の社会で起こっている政治問題を規範的倫理学の知見から考える学問、だとわたしは思います。

 この特集でも「最低保障年金」、「消費税増税」、「高速道路無料化」、「子ども手当」、郵政民営化見直し」、派遣労働や雇用規制の緩和といった「労働規制」、「会社は誰のものか」(株主、従業員?)、「グレーゾーン金利」・・・といった政治・経済に関する問題について扱われています。

 これらの政治・経済問題を政治哲学的に分析するさいに重要となるのが、分析者の思想傾向です。その思想傾向は、政治的自由度と経済的自由度の高低の組合せから、リベラリズム(政治的自由・経済的自由)、リバタリアニズム(政治的自由・経済的自由)、コミュニタリアニズム(政治的自由・経済的自由)、コンサバティズム(政治的自由・経済的自由)の4つにわけられ、それぞれの視点から上述の政治・経済問題が分析されています。

 この4つの思想傾向については読者の政治的自由度、経済的自由度をはかる診断表がついていて、その質問に答えていくと、各自がどのような思想傾向をもつか判定できるようになっています。ちなみにわたしは緩やかなコンサバティズム(保守主義)でした。リベラリズム(自由主義)の代表者・ロールズをすこしだけ勉強したことがあるのに・・・、真逆だったのですね・・・。いかにわたしの勉強が「不」であったかを示すテストでもありました。

 ということで、本書には哲学・思想書20冊の読書案内もあるので、政治哲学に興味ある方にお薦めの雑誌です。

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