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2011年3月20日 (日)

法学教室2011年2月号

 雨が降っています。日曜日ですが、教授会があるために、休日出勤です。さいきん時間がなくて(言い訳ですが)定期購読している法学雑誌もあまり手つかずにいたのですが、昨日から今日にかけて、法学教室2月号で特集されていた「『法と経済学』にふれよう」を読めました。

 「法と経済学」という学問手法は、端的にいうと、法的現象を経済学的手法(とくにミクロ経済学のそれ)で分析する、というものです。もうわが国で紹介されて久しいと思いますが、こうして学部生でも読む法学雑誌に特集されることは珍しいと思います。それだけ、もうこうした学問手法を知っていてよい、または知っているべきである、ということなのでしょう。

 わたしも学部生時代にこうした学問を学ぶことはありませんでしたが、大学院に入ってからは、指導してもらった先生がこの学問手法に関心をもっておられたこともあり、また、憲法学でも「法と経済学」の考え方を前提にした説明をされる論者も現れてきたことから、少しだけ勉強しました。

 この特集ではまだまだ「公法」それも憲法の領域ではこの手法でうまく説明のつく法的現象が少ないような書きぶりです(たしかに、アメリカの文献をみても、刑罰のあり方についてぐらいしか「法と経済学」ではまだ扱われていません)。が、それでも経済的自由はもちろんのこと、表現の自由や平等原則については、「法と経済学」の知見を生かした研究論文が発表されてきています。あとは、憲法学・公法学のメインテーマである国家機関の行為をコントロールする場面において「法と経済学」が果たす役割を明らかにされれば、憲法学・公法学においても「法と経済学」の考え方を生かせる法的現象は多いと思います。

 ともあれ、公法と同時に私法を学ぶ法学部においては、もう「法と経済学」という学問手法、その基盤にあるミクロ経済学を会得しなければならないことがわかる特集記事になっています。とくに渡辺智之先生の「経済学者から見た法と経済学」には「法と経済学」の基本的な考え方と学習案内があります。これから勉強をはじめたいとお考えの方は、この特集記事では一番最後に出てくるものですが、ここから読み始めることをオススメします。

 【追伸】 勤務校のが開花しました。もう春です!

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