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2011年6月 2日 (木)

使える!経済学の考え方

 快晴でした!

 内閣不信任決議案の採決、なんだか気が抜けましたね。首相が直前に辞職を決意するとは・・・政治というのはそういうものなのでしょうね。“賢明な判断だった”とするのは、あのムラだけの論理では・・・。

 という政局を脇目に、小島寛之『使える!経済学の考え方』(ちくま新書、2009年)を読みました。

 この本、依然まで同僚だった先生に「面白い本がある」と紹介されたものです。この先生に撃沈された学生も多いのでは・・・。

 それは措いておいて、この本、たしかに面白い本でした。というのも、この本は、“幸福”とか“正義”とか“平等”といった実体的価値を数学を使って考えてみることを試みた本だからです。こういう実体的価値を生の現実を使いながら考えていくと、どうしても情緒的な言説を弄することになります。でもそれでは、万民を説得できる理論を提示したことになりません。そこで著者は、上述の実体的価値を数式を使って示すことで、非情緒的な論理を提示しようとします。数式は、アレルギーのあるわたしにはやっぱり難しいものでしたが、それでもこういう考え方を会得しないと、正義とか公平といった実体的価値を論理的に記述することはできないと思いました。本当に、好著でした。

 ところで、わたくし最近、民訴を勉強しているのですが、民訴も“民事裁判というゲームのルールとしてなにか公正か”という視点からみると、結構面白いなぁ~、と感じ始めています。たとえば、給付訴訟において「残部請求」ができるかという問題や、二重起訴は禁止されているのですが、ではどのような場合を「二重起訴」とよびなぜ禁止されるのか、とか、「相殺の抗弁」はどのような場合に許されるべきなのかなど、ゲームのルールとしてなにが公正なのかが、まさに問われているのだなぁ~、と感じながら勉強しています。

 ただ、いかんせん、わたしはミクロ経済学やそれを基盤にした「法と経済学」の知力に欠けています。こういう学問を身につけていれば、民訴に新しい光を照射できるのに・・・なんて。わが法学部ではミクロ経済学や「法と経済学」の基本を公共経済学で学べるので、学生頑張って!

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