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2011年6月 4日 (土)

三陸海岸大津波

 ちょびっと曇りか。

 記録文学者として名高い吉村昭さんの『三陸海岸大津波』(文春文庫、2004年)を読みました。

 明治29年と昭和8年の地震による大津波、そして昭和35年のチリ地震をうけての大津波を経験した三陸海岸に住む人の津波についての証言を記した記録文学です。淡々と記録していくその筆致から、かえって津波への恐怖、おぞましさが赤裸々に伝わってきます。

 3度の大津波をうけ、堤防設置や高台移住を進めてきた三陸沖。それでも今回の津波には耐えられなかった。そして高台移住については、とくに漁業を生業としている人たちにとって困難なものであると記されていました。

 ただ、たとえば昭和8年の大津波のときには「衆議院・貴族院では、被災地救済の諸提案がすべて満場一致で可決、各種税金の減・免・猶予等をはじめ、食料、衣類、寝具、住宅材料等の無料配布や、道路、湾港の復旧促進が決定された」(149頁)との件にふれ、いまの政権に対するもどかしさのようなものを感じました。

 「津波は、自然現象である。ということは、今後も果てしなく反復されることを意味している」(171頁)。最終盤でのこの言葉、人間の力は無常だなぁ、と思い巻いた。

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