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2013年1月 7日 (月)

キヨミズ准教授の法学入門

 きょうも、sun。でも、日の当たらない校舎内は、底冷え状態です。わたしの本年の講義は、きょうのバイト先でスタートしました。

 帰省読書の第二弾、いま憲法学界の若手で一番目立っている、木村草太さんの『キヨミズ准教授の法学入門』(星海社新書、2012年)です。

 ちょっと変わり者の法哲学者「キヨミズ准教授」と、高校2年生の「キタムラ君」、そして、キヨミズ准教授の同僚でいつも不機嫌そうな「ワタベ先生」が織りなす、“小説調の法学入門”です。やぁ、まぁ、できる人はなんでも書けるのですね~。

 「法学入門」という授業科目は、多くの法学部(場合によっては、教養科目として他学部生の聴講も許されている)で開講されていると思います。ただ、本学では新カリキュラムから削除されました。教えるのが難しい科目なのです。

 キヨミズ准教授の勤務校でも、「法学入門」は、「法学入門1」(『法学通論』、わが国にはどのような法律があって、それぞれの特徴を法律ごとに教えていく)と「法学入門2」(『法学原論』、法の概念や法解釈の方法論を扱う)があり、前者は人気科目ですが、キヨミズ先生が担当している後者は、大講義室なのに受講生はゼロのようです。

 そんなに不人気なら、『法学原論』はやめちゃえば・・・というキタムラ君に、キヨミズ先生は、『法学原論』の意義をつぎのように説いていきます。

 「・・・『法学原論』は、法学というものの考え方の基本の基本を教えるんですね。うーんと、そうだなあ、強い野球部を作るには、バッティングとか紅白戦みたいな実践練習だけじゃなくて、走り込みとか、筋力トレーニングとかが必要でしょ。

 法学原論もそんな感じで、基礎をしっかりやらないで、いきなり不動産売買の契約のやり方とか、窃盗犯をつかまえて有罪にするやり方とかを教えても、法学部生として、力がつかないんですね」(10頁)

 てな感じで、本書では、「法学入門=法学原論」の大切さを説いていきます。また、それと同時に、進路選択を控えた高校2年生が登場するということで、格好の法学部案内としての内容も備えています(法学部の宣伝を意図したものではない、とは思いますが・・・)。

 この本も、規制の途上の鉄路を、大変、有意義なものにしてくれました。

 【ご案内】 このブログには「親ウェブ・ページ」(www.obinatanobuharu.com)があり(あまり更新されていません。本年は、こっちの再編集も予定しています)、そのなかに、「文庫と新書 de 法律学」というページがあります。そのページに本書を掲示しました。(ここからどうぞ

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