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2013年4月22日 (月)

お言葉ですが・・・

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 高島俊男さんの『お言葉ですが・・・』(文春文庫、1999年)を読み終えました。

 日常生活でなにげなく使ってしまっている言葉ですが、そこには、実は大きな勘違いもある。そして、その勘違いは、無自覚に使ってしまっている人の品格にかかわる問題にもなる。あぁ、言葉にかかわる職業をしているだけに、作者のつぎのご指摘は胸に響きました。

 「心ある人は、人知れず工夫をして見苦しい言いかたを避けている」(204頁)。

 これから時折、高島さんの本を読んで、勉強していこうと思いました。

 たとえば、本書で指摘されていた誤用の例を2つ、3つ。

 ① もうすぐ五月の連休だが、「五月晴れのゴールデンウィーク」なんてニュースにでることがある。漢字では五月晴、また、雨の場合は五月雨、と表記されるが、これは旧暦。新暦なら6、7月あたりのこと。

 ② 山田太郎さん、アメリカにいくと、みずからを「タロー、ヤマダ」と自己紹介するが、こうして、姓名を逆転させるのは日本人だけ。なぜ?

 ③ 数を数える。いくつ、1つ、2つ、この「つ」が重なり「つつ」(上にことばがつくと濁って「づつ」のはず)。ところが「百円ずつ」、「一人ずつ」。なぜ?

 「あとがき」から一節。

 「科学技術が進んで生活が便利になればなるほど、逆に人の精神は単調になり、薄っぺらになる。パソコンや携帯電話の氾濫する時代に、昔の日本人のことばづかい文字づかいをたいせつにし、昔の人たちとの対話の手だてをのこしておきたいと思う人も、またすくなくないはずだ」(306頁)。

 本書執筆の著者の心意気を感じます。

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