無料ブログはココログ

わたしの著書

  • 憲法Ⅰ 総論・統治機構論
  • 憲法Ⅱ 基本権論
  • 著作権と憲法理論
  • ロールズの憲法哲学

« 給付行政の諸問題 | トップページ | 第149回芥川賞・直木賞。 »

2013年7月18日 (木)

「所有権」の誕生

 茹だるような sun

 バイト先を除き、講義自体は、終わりつつあります。本務校では、つぎに定期試験と採点(の祭典)が待っています。

 という宙ぶらりんな感じのなか、加藤雅信先生の『「所有権」の誕生』(三省堂、2001年)を読みました。

 このもとになっているジュリスト掲載論文は読んだことがあったのですが、著書となったあと、通読したのは、はじめてでした。

 本書は、民法学としては「所与のもの」として語られることの多い「所有権」について、その概念がなぜ発生してきたのか、なぜ必要だったのかについて、文化人類学的に探究したものです。

 結論的には、所有権の必要性は「投資へのインセンティブ」を確保することであり、それは土地所有権においても、無体財産権についても、共通しているといいます。つまり「投資へのインセンティブ」の確保を必要とするほど資源の希少性があるところでは所有権概念が成立していて、そうでないほど資源豊かなところでは所有権概念がない、ということです。

 たしかに、われわれの住んでいるところでは、土地は希少性があるので所有権概念があり、(いまのところ)空気は希少性に欠けるので所有権概念が成立していません。ほほー、なるほど、と思いました。

 ということで、そろそろ定期試験の問題、本格的に作成しないと・・・と思いつつ、あまり気乗りしないきょう、この頃でした。

« 給付行政の諸問題 | トップページ | 第149回芥川賞・直木賞。 »

読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/499918/52503169

この記事へのトラックバック一覧です: 「所有権」の誕生:

« 給付行政の諸問題 | トップページ | 第149回芥川賞・直木賞。 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30