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2014年1月13日 (月)

朗読者

 sun。新成人の方、おめでとうございます。

 きょうは、なんだか「心の疲れ」のようなものを感じたので、仕事するのはやめました。ということで、ベルンハルト・シュリンクの『朗読者』(新潮文庫)を読んで過ごしました。

 ベルンハルト・シュリンクは、わが国でも有名なドイツの公法学者です。とくに『現代ドイツ基本法』(法律文化社、2001年)の著者として有名。シュリンクは、公法学者であると同時に、ミステリー作家としても活動しています。彼の小説は、いくつか翻訳があるのですが、この『朗読者』は、世界的に成功した作品といっていいと思います。

 ということは知っていたのですが、読んだことはありませんでした。ということで、本棚からとり出しました。母親ほど年の離れた女性との関係のなかで主人公の心の機微を描くだけでなく、そのストーリーが、過去の戦争犯罪をどう裁くのかというテーマを背景に展開されている、まさに珠玉の作品だと思います。

 また、上の女性は、アウシュビッツの看守を務めていたという過去をもつのですが、彼女にとって「恥ずかしいこと」(これをブログで明かすわけにはいかない)を隠すために、他の看守経験者よりも重い罪を負ってしまう。被告が「恥ずかしい」と感じていることに裁判官も検察官も彼女の弁護士も気づかないうちに、裁判が終わってしまう。この本が、法学教室399号で法科大学院に入学する前に読んでおきたい「ブックガイド」で紹介されているのも頷けます。

 ところで、文士にして公法学者というと、いまは亡き、中川剛先生のことを思い出します。「思い出す」というのは正確ではありません。わたしが広島に行ったときには、もう、すでに先生はお亡くなりになっていました。わたしは、中川先生のご尊顔を拝したこともありません、謦咳にふれたこともありません。ただ、中川先生のことは、師匠よりときにお話しいただきました。

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 中川先生のご本、よく読んだことはありません。ただ、その筆には、読者を魅惑するものがあった、と。

 それはそうと、先生のご子息も、有名な行政法学者先生です。有難いことに、学会にいくとお声を掛けていただくこともあります。わたしのような者にまで・・・、もっと頑張らないといけません。

 

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