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2016年9月

2016年9月17日 (土)

國分功一郎『哲子の部屋Ⅱ』(河出書房新社、2015)。

 くもってきたcloud

 國分功一郎さん監修の『哲子の部屋Ⅱ』(河出書房新社、2015年)を読みました。

 ヤーコブ・フォン・ユクスキュルという生物学者が提唱した「環世界」という概念をつかって、「人はなぜ学ばないといけないの?」という副題に回答を与えています。

 ユクスキュルは、臭いと温度しか感じないマダニにとっての森と、語感をフル活用できる人間にとっての森は、同じものではないのでは? との問いを立て、「環世界」という概念を提唱したとされています。それぞれは同じ森にいるのですが、実は「環世界」は違うのだというのです。

 このことは、同じ人間の中にも起こります。人それぞれ違う状態、異なる環境から見ると、同じものでも違うものとして捉える。同じ人間であっても、見ている(感じている)「環世界」は違うのである、というのです。

 で、では、なぜ「学ぶ」ことが重要なのかというと、人間は学びつづけることによって「環世界」をつくりかえて新しい刺激をうけとれるようになるからである、と本書は回答しています。そうすれば、物事を一面的ではなく複数の視点から捉えられるようになるということでしょう。

 なるほど~、と思いました。自分と違う立場にある人の視点、考えにはなかなか立てない。それは「環世界」が違うからである。柔軟な思考をする人は、複数の「環世界」を持てている(「環世界」にある)から、ということでしょうか。

 ところで『哲子の部屋Ⅰ』でもこの『Ⅱ』でも、あるDVDが参照されています。それは、ハロルド・スミス監督の異色のラブコメディ映画「恋はデジャ・ブ」という作品です。いずれ観てみたいと思いました。

2016年9月16日 (金)

第2回熊本公法研究会

 cloud。まだ暑い。

 きのう、第2回熊本公法研究会を開催しました。

 この研究会の立ち上げの趣旨、第1回研究会の様子は、こちらをご覧ください。

 第1回熊本公法研究会

 で、きのうの第2回研究会では、崇城大学の清水潤先生に「アメリカ史における『憲法上の権利』とコモン・ロー:19世紀後期を中心に」というテーマで、研究報告していただきました。

 アメリカ憲法はイギリス憲法の思想を継承していたので、制憲期には、「憲法上の権利」に関する議論に欠けていたこと(一定の権利、利益が保護されることは自明だったので)。成文憲法の中心は連邦制国家のあり方、連邦権限の限定にあった。

 そして、そこでの法思想もコモン・ロー中心に形成されていたけれども、工業化・産業化をうけ、しだいに人が法を作る思想(デモクラシー)に重心が移っていった。

 また、南北戦争後、戦争に勝った北部側は南部の旧奴隷の権利を連邦権限つかって保護しようとしたために、州に対する連邦権限が増加していったこと。

 ということで、次第に憲法もふくめ成文の法の存在感が大きくなっていったこと。

 うまくまとめられてはいませんが、これらのことを勉強しました。清水先生は、お若いながらも、アメリカ憲法思想史の研究では第一人者といっても過言ではない方。熊本にもこういう研究者がおられるということに感銘をうけました。

 きのうは、鹿児島大学からも聴講者が出たので、熊本公法研究会ならぬ「南九州公法研究会」となりました。

 そのあとは、懇親会beerwinebar

 そこでは、憲法学者の「世代」の話になりました。憲法学者の世界では「55年組」というひとつの「世代」があります。偶然か、1955年に生誕された憲法学者には、大きなお名前の先生が多いのです。

 で、わたしの「世代」はというと、実は、バブル期で大学院にまで進む人が少なかったので(就職できたので)、あまり研究者になっている人がいません。ただ、1965年から1970年あたりに生まれていま50歳か少し下の先生方をみると、昨日の懇親会での話題にもなりましたが、憲法を哲学的に探究するところからはじめた先生が多いようにも思います。わたしが研究者の道を歩み始めた頃、英米の規範的正義論が、一種の流行期にあったと思いますので。

 かくいうわたくしも、ジョン・ロールズの正義論から研究をはじめました・・・。そんなときもあった・・・(遠い目)。

 いまはどういう傾向にあるのでしょうか。法学が実務よりに傾斜しはじめて久しい現在、きのうの清水先生のような歴史に根ざした憲法研究の意義は非常に大きいと感じました。

 

2016年9月 6日 (火)

営業の合間に@天草「蛇の目寿し」さん。

 sun

 きのう、天草、宇土に営業に行きました。

Img_0707 ことしは、学部でのお役目として、九州各地への営業が多いのですが、本年度でこれも終わりと心に命じて、諦めて仕事に精を出しています。

 ところで、きのうは、天草のお寿司の名店「蛇の目寿し」さんでランチしました。蛇の目寿しHP

 Img_0692_3「ランチ」というには豪勢なのですが、同行した部長先生の驕り。これも役得、役得、というところでしょうか。

 ということで、久しぶりの「食べたもの」記録です。お造りや先付けに続いて、

Img_0693_4 天ぷらの盛り合わせをいただきました。

 前日からの台風12号到来で、この天草営業もどうなることかと思っていたのですが、ちょっと、拍子抜け・・・。お店も大口のお客さんのキャンセルがはいったそうで、何だか、大変そうでした。台風での被害がなかったのはなによりですが、観光、お客商売の方は、大変なのだなぁ、と感じました。

 これに続いて、12貫の「おまかせ」をいただきました(1貫、撮り忘れました。天草の塩でいただいた生きのいいイカ握り)。お味噌汁とデザートまで付いた、豪勢なランチでした。

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