研究報告@北大。
(北海道・札幌)
北海道大学の田村善之先生にお招きいただき、知的財産法研究会で「商標と表現の自由」について、研究報告させていただきました。
最近、恥ずかしながら勉強していないので、本年3月に熊本法学に公表させていただいた拙論文をもとにした報告で許してもらったのですが。
ただ、一緒に報告された田村先生の二人のお弟子さんの報告が秀逸でした。
お一人は博士課程の院生で、表現の自由に基づく標識法の権利制限について、ご報告されました。わたしのテーマとよく似ているのですが、水準は、雲泥の差。アメリカとわが国の判例を実に詳細に渉猟されたあと、そこから法理論を抽出しようとする堅実なものでした。現在準備されている博士論文も必ずや学界に影響を与える水準のものになると思いました。
また、もう一人は、京都の大学にお勤めの若手。著作権と表現の自由の問題に関するヨーロッパ人権裁判所における判例を紹介するものでした。同裁判所での判例からこの問題を検討した論文はまだないと思われるので、これも学界に少なからぬ貢献をもたらすものだと感じました。
本当ならお招きいただいたわたしが、有益なコメントをしなければならなかったと思われますが、旅費まで出していただいて、むしろわたしが勉強させていただいた、というなんとも情けない出張になってしまいました。まぁ、わたしにとっては実に有意義な時間となりました。
研究会のあとは懇親会にもお招きいただき、帰りには、札幌・大通公園のイルミネーションのなかをお散歩して帰りました。なんでも、ホワイトイルミネーションから随分とリニューアルされているとのことで、なんだか幻想的なときを過ごすことができました。さすがに少し寒かったのですが。
そうそう、懇親会は大通公園ちかく、7丁目にある“鮨とろ”さんにお世話になりました。いただいたものをここに・・・。まんぞく、まんぷくでした。
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