無料ブログはココログ

わたしの著書

  • 憲法Ⅰ 総論・統治機構論
  • 憲法Ⅱ 基本権論
  • 著作権と憲法理論
  • ロールズの憲法哲学

« 憲法Ⅱ(第5回)。 | トップページ | 演習Ⅰ(第3回)。 »

2017年4月25日 (火)

演習Ⅱ(第3回)。

 sun

 きのうの4年生のゼミ(演習Ⅱ)のレポートが届きました。当番はK・Iくんです。

 ----------

Photo 今回の演習では、「抽象的違憲審査制を導入するか、否か」というテーマでディベートを行いました。

 抽象的違憲審査制を肯定する側は、「現在の付随的審査制の下では、具体的な事件が発生しない限り違憲の疑いのある法律を改正することができず、手遅れのリスクが発生するのではないか」、「客観訴訟が許されていて、抽象的審査が許されないのはなぜか」といった主張をしました。

 それに対して、否定側は、「そもそも裁判所の役割は、具体的事件に直接の利害関係を持つ当事者の主張を踏まえてどちらが正しいかを判断するものであり、この基本姿勢を離れると司法や行政の均衡を失うこととなってしまう」、「客観訴訟においての違憲審査は、特定の者の具体的な法律関係を擬制しうる紛争において、法律命令等の合憲性を判断することに当たるので、法律の根拠があれば憲法上例外的に許される違憲審査といえるから、抽象的違憲審査とは異なる」、さらに、「近時、最高裁は違憲判決に対してある程度積極的な姿勢を見せているため、抽象的審査制の導入の必要はない」といった反論を行い、活発な議論がなされていたように思います。

 私が所属する班は否定側に立ち、私個人としても抽象的審査制の導入には否定的な立場でした。たとえ、抽象的審査制を導入するとしても、要件が緩いと政治や行政が司法へ介入するおそれがあり、要件を厳格なものとすると、抽象的審査制の効果が薄くなるのではないかと考えたからです。よって、導入の必要は無いとしました。

 今回のディベートを良いきっかけにして、このテーマに対して興味を持って今後勉強していきたいと思います!

 次回のブログは、ウィスキーを水のごとく飲むことで有名な我がゼミ長の担当です! 笑いあり、涙あり、全米が泣くほどの超大作を期待しましょう!!

 ---------

 はやくも次回の担当者に「バトンをわたす」という慣例ができ上った感がありますが、同時に、ハードルも高めているような、、、

 今回のゼミテーマは、新井誠先生編の『ディベート憲法』(信山社、2014年)を参考にさせてもらいました。

« 憲法Ⅱ(第5回)。 | トップページ | 演習Ⅰ(第3回)。 »

演習Ⅱ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/499918/70372646

この記事へのトラックバック一覧です: 演習Ⅱ(第3回)。:

« 憲法Ⅱ(第5回)。 | トップページ | 演習Ⅰ(第3回)。 »

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31