無料ブログはココログ

わたしの著書

  • 憲法Ⅰ 総論・統治機構論
  • 憲法Ⅱ 基本権論
  • 著作権と憲法理論
  • ロールズの憲法哲学

« 憲法Ⅱ(第7回)。 | トップページ | 憲法Ⅱ(第8回)。 »

2017年5月11日 (木)

演習Ⅰ(第4回)。

 2日間ほどぐずつきましたが、きょうは、sun

 火曜日(9日)の3年生のゼミ「演習Ⅰ」のレポートがとどきました。

 ----------

 こんにちは!!今回ブログを担当させていただきます T・N です。

 今日の天気は雨の予報通りどんよりしていて、肌寒いですね。

 個人的には五月病や・・・連休明けや・・・雨予報や・・・ブログ当番や・・・遅刻は許されない(普段遅刻魔)・・・まずい・・・と前日から大焦りでした。でもちゃんと目覚まし3つかけて無事五分前に到着できました^^

 さて、本日からはグループ発表が始まりました。事前に決めた班が順番に決めたれたテーマに沿った判例報告を行って、報告班以外の人はその判例に対する疑問やわからない点を挙げておいて質問をしていく、という形でゼミが進行します。

 今回のテーマは外国人と基本的人権、中でも地方公共団体が管理職昇進試験の受験資格に日本国籍を求めることの合憲性についてです。判例は「マクリーン事件」「東京都管理職国籍条項訴訟」を扱いました。

 マクリーン事件は日本における在留外国人の政治活動の自由と在留許可をめぐる訴訟、東京都管理職国籍条項訴訟は地方公務員の管理職の受験資格の制限をめぐる訴訟です。前者は1年生の頃から何度か扱ってきた判例で在留外国人に日本国憲法の人権保障が及ぶのか、という前提を検討して、後者は初めて扱う判例で、直接今回検討するテーマに関連する判例という感じです・・・多分。

Zemi 前置きが長くなりましたが本題です。報告班から事実の概要、判旨、論点の説明を受けて質問タイムです。東京都管理職国籍条項訴訟に関連した「公務員の職務の分類」についての質問が多かったです。私も初めて聞いたものだったので質問させていただきました。そのほか学説についての質問、判旨や試験に出てくる受験資格の制限についての「合理的な」理由の意味などの質問が出されました。

 最後の方に先生から、憲法上の人権規定が定住外国人に及ぶかという問題の学説で、無適用説を否定するための学説である権利性質説も、諸外国含め実際はあまり保障が及んでいないのではというお話しがありました。私個人は憲法上の権利全部とまではかくても一部は保障されるんだから、割と寛容な説なだあと思っていたんですが全然違いましたね・・・

 こんなもんでしょうか(投げやり)。報告班ではなかったのでゼミの中身の充実には少し欠けてしまったかもしれませんが、今回のゼミ形式での初回のブログなので、大目に見てください(笑)。

 報告班の皆さん、お疲れ様でした♪

 すごく長くなりました。指示字数の倍は書いてしまいました。話がまとめられない人なんで許してください。

 次回は報告班の方がブログ担当も兼ねているので、ゼミの中身について充実したブログになるでしょう。ハードルは上げてないです。ハイ。

 ----------

 という感じのゼミだったんですね。わたしから、ちょっと補足を。

 わが社のカリキュラムは、憲法を1年生の前期に「憲法Ⅰ(基本的人権)」を4単位で、2年生の前期に「憲法Ⅱ(統治機構)」を同じく4単位で配置しています。で、これを2名の憲法教員で担当するのですが、いわゆる「持ち上がり方式」で担当しています。ということで、ある学年は憲法8単位分を担当するけれども、別の学年は憲法を担当しない学年というのが発生します(2名の憲法教員が人権と統治のどちらかを専ら担当することにすれば、4単位分ですが、すべての学年に「顔見せ」することにはなるのですが)。

 で、いまの3年生の学年はわたしが担当していない学年で・・・ということで、担当していた先生の名誉のために・・・きっと「東京都管理職国籍条項訴訟」も講義ではお話しされていると思いますよ(と、思いたい)・・・牧瀬里穂がかわい・・・(以下、自粛)。

 もうひとつ、最後のマクリーン事件・権利性質説のところ、これ、わたしの疑問でもあります。マクリーン事件は、外国人の権利を保障した判例(もちろん、権利の性質に応じてということですが)として一般的には紹介されていると思いますが、実際には、在留期間更新申請のさいに在留期間中の行為を不許可の理由としても違法ではない、とされた判例ですよね。これ、権利が保障された、というのでしょうか?「権利が保障される」という日本語には、当該行為をしたときにたとえば逮捕や制止されないということにくわえて、その行為をしたことで何らかの不利益をうけないということも意味していないでしょうか。

 マクリーン事件は、外国人の権利は在留制度の枠内でしか保障されない、といった判例だと思います。このあたり、緑本P32以下に書いています。参考にしてください。

 

« 憲法Ⅱ(第7回)。 | トップページ | 憲法Ⅱ(第8回)。 »

演習Ⅰ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/499918/70530213

この記事へのトラックバック一覧です: 演習Ⅰ(第4回)。:

« 憲法Ⅱ(第7回)。 | トップページ | 憲法Ⅱ(第8回)。 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31