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2017年6月26日 (月)

憲法Ⅱ(第19回)。

 空模様はぐずつき気味。で、憲法Ⅱの第19回講義のレビューです。

 (0) まずSBSについて。

 ① 恩赦権恩赦制度については、刑罰権がもともと君主権限であったという歴史的由来に基づいて理解してください。

 ② 行政委員会制度については、行政委員会の業務が政治的・行政的中立性、専門技術性が要請されるので、内閣・内閣総理大臣の統轄下ではなく、それらの所轄下に置かれていること、これらをどう制度設計するのかは、大枠としては、国会の裁量の下(41条又は43条)にあると考えればよいと思います。

 ③ 「統制ルール」/「構成ルール」ついては少し難解だったかと思います。ただ、わたしの統治をみる学問的視点にも関係していることをみなさんの前で話すことができ、よかったと思います。

 (1) つぎに内閣総理大臣の地位と権限について

 ① 日本国憲法が内閣総理大臣に「首長」としての地位を与えている(66条1項)ことの意義をプリントP50の中ごろで復習してください。

 ② つぎに、内閣の代表者としての権限(憲72条)について、原則として、閣議にかけて行使することが要請されていますが、形式的な閣議はない場合にもなお内閣総理大臣の職務権限の範囲内といえるか否か、いえるとして、どのようなロジックがあるのかについては「ロッキード事件丸紅ルート判決」(百選Ⅱ-180)、青本P221で複数してください。

 ③ 国務大臣の訴追同意権(憲75条)についても、条文理解を深めておいてください。とくに、75条後段の意義についても、プリントP51の中ごろで確認してください。

 ④ 内閣総理大臣の異議の制度(行訴27条)については青本P275を一読しておくだけで十分です。

 (2) で、講義は、財政の章にはいって

 ① 財政の定義財政作用に関する権力分立内閣が財政権の主体、国会に財政決定権を配分)をプリントP52で確認してください。

 ② 財政の基本原則について、財政国会中心主義・財政民主主義(憲83条~88条+会計検査院による決算審査の国会への報告〔90条〕、国民への報告義務〔91条〕)を確認したあと、

 ③ この原則に対する構造的制約としての89条の意義をプリントP53で確認してください。内閣は、財政権の主体として、国会の議決に基づいて財政支出を実施します(財政国会中心主義)が、89条は、国会に対して議決してはいけない支出を事前に定め、内閣に対しては国会の議決があっても支出してはいけない使途を事前に定めている、という意義があります

 具体的には、89条前段は宗教上の組織・団体への公金支出を禁止していますので、政教分離原則を財政面から保障している説かれてきました。また、後段は公の支配に属さない慈善・教育・博愛事業への公金支出を禁止しています。この意義については、プリントP58にいったときに解説します。

 ④ 租税制度については、租税の定義(報償性がないことがポイント)をお話ししたところでタイム・アップとなりましたので、次回は、もう一度、租税の定義を確認したあと、憲法84条と財政法3条の意義の違いからお話しします。

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