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2017年10月

2017年10月30日 (月)

演習Ⅰ(後期第4回)。

 sun 前回の3年生ゼミのレポートです。

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 こんにちは!!今回のブログを担当させていただきますC.Aです!

Img_23381 朝夕の気温差が激しく体調を崩しやすい時期ですが、今日は全員そろってゼミを行うことができましたhappy01

 今回のテーマは「ヘイトスピーチ規制について」でした。

 ヘイトスピーチに関する2つの事案を取り上げ、ヘイトスピーチ規制と表現の自由の関係について考えました。

 1つ目の事案、朝鮮学校街頭宣伝差止事件(大阪高判平26・7・8)では、本件学校を中傷する被告らのヘイトスピーチでの示威活動が授業を妨害したこと、及びその映像をインターネットで公開したことで本件学校の名誉を毀損したとし、損害賠償及び差止め請求が認められました。この判例ではヘイトスピーチというよりも、拡声器を用いて授業を妨害したことによる本件学校への業務妨害及び、その映像を公開したことによる本件学校への名誉毀損が問題とされていたように感じました。

 2つ目の事案、川崎ヘイトデモ禁止仮処分命令申立事件(横浜地川崎支決平28・6・2)では、被告主催の川崎市桜木地区に向かって進行するヘイトデモを原告の申し立てにより事前に差止める仮処分決定が発令されました。2つ目の事案では、ヘイトデモが行われた場所について、議論が活発化しました。桜木地区は在日韓国・朝鮮人の集住地域であり、そのような場所でのヘイトデモとその他の場所でのヘイトデモでは判決は異なるものになっていたのではないかと考えられます。

 今回の事案は比較的最近のもので資料が少なく難しかったですが、ヘイトスピーチに関する問題は今後重要になってくるものだと思うのでしっかり理解を深めていきたいと思います!

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Img_2335 ヘイトスピーチ規制については、昨年、比較憲法学会で取り上げられていて、その報告を基にした論文が同学会誌『比較憲法学研究』第29号に掲載されているので、各国でどのような規制がなされているのか参考になると思います(わたしもアメリカについて執筆しています)。

2017年10月26日 (木)

演習Ⅱ(後期第2回)。

 sun 月曜日の4年生のゼミ(演習Ⅱ)のレポートがとどきました。

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 こんにちは!今回担当するA・Fです。諸事情によりブログ担当を代わってもらっていたので、やっと書くことができました!(笑)

 今回は、「衆議院選挙と憲法」について、議論を行いました。

 発表班は、大きく分けて、①衆議院の解散、②臨時会での冒頭解散、③選挙権、被選挙権、④区割り変更の是非、これらについて報告しました。

 ①では、議院内閣制の根拠、解散権の憲法上の根拠を述べ、先日の衆議院の解散は、憲法上問題があるとは言い切れないとされました。②では、国会開催を三か月間見送ったことや、審議をしないことを目的とした冒頭解散は、憲法の趣旨に反しているとされました。③では、日本、海外の選挙権や18歳選挙権の影響の問題点、④では改正により地方の声が国政に反映されにくくなるのではといったさらなる懸念が挙げられました。

 報告に対し、解散権の根拠の有力説はどれか、国会開催を見送った期間が合理的期間に当たらない理由、衆議院と参議院の被選挙権年齢が異なる理由、などの質問が出されました。議論の中で、納税しているなら選挙権はあるべきだという意見は制限選挙につながるといった指摘は、とても納得しました。先日選挙が行われ、ホットな話題だったこともあり活発な議論が行われたと思います!

 今回は大日方先生から仙台のお土産をいただきました。質問した回数、余りをもらえるということで、私は三枚いただいてしまいました(笑)ありがとうございました!

 次回は、ゼミのムードメーカーのような、リーダーのような、たまにすべるM・Sくんです!よろしくお願いします(^o^)

2017年10月18日 (水)

演習Ⅰ(後期第3回)。

 cloudrain

 第3回目の3年生のゼミのレポートです。

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 こんにちは!今回ブログを担当させていただきますT.Bです。最近雨の日が続き、急に寒くなってきました。まずは体調を崩さないように気をつけましょう!

Image1 先日、大日方先生が仙台に行かれたそうで、ゼミ生みんなでお土産をいただきました。美味しかったです!ありがとうございました!

 それでは今週のテーマですが、「表現行為の事前規制」についてやりました。問題として、① 検閲とは何か、② 事前規制のうち事前差止めが許される要件とは、という2つが挙げられました。

 ① については、税関検査によって公序良俗に反するような図書を輸入禁制品として国内搬入を禁止することは検閲にあたるのではないか、と争った判例を用いて検討しました。本判例では税関検査は、行政権の判断が最終的なものとされるわけではなく、思想内容等それ自体を網羅的に審査し規制することを目的とするものではないため、検閲には当たらないとされました。検閲とは行政権が主体となって、表現物の思想内容を審査し、不適当と認めるものの発表を禁止することであると結論されています。

 ② については「北方ジャーナル」事件を用いて議論しました。結論として、その思想内容ではなく、それが専ら公益を図るものでないことが明白で、被害者が重大で著しく回復困難な損害を被る恐れがあるときは事前差止めが許されるとされました。「北方ジャーナル」事件の事前差止めが検閲に当たらない理由として、当事者が名誉毀損をされそうだから発行差止めしてくれと裁判所に訴えを起こした上で差止められたことによるというのは、なるほどなと思いました。

 今回扱った判例は憲法の中でも超重要判例ということなので、しっかり覚えておきます!また来週からの発表も頑張りましょう!

2017年10月16日 (月)

29分38秒87。

Img_2269 先週末から仙台の東北大学に主張していました。で、きょう、帰熊。

 東北大学のキャンパスは、もう、すこし紅葉mapleがはじまっていました。地下鉄東西線の川内駅からグッド・アクセスでした。そうそう「川内」とあれば、こっちでは「せんだい」と読みますよね。わたしは「かわうちキャンパス」ではなく「せんだいキャンパス」というのかと思っていました(東北大学は“仙台・せんだい”市の“川内・せんだい”にあるのかと思っていました)。

Img_2266 で、用向きは、第82回日本公法学会で研究報告することでした。

 「公法学会」での研究報告、、、いままで「全国学会」というもので2、3回、研究報告させていただいたことがありますが、「公法学会」での研究報告というのは、なんか特別なもののように感じました。

 いままで公法学会といえば、年に1回、一流の憲法学者、行政法学者の先生のお話を拝聴する(まさに拝みながら聴く)とともに、1年に1回ということで「旧交を温めつつ観光する」という心持での参加だったので・・・。それくらい、素性もよくはなく、たいした研究業績もないわたしにとっては、「遠い存在」の学会でした。まぁ、ようするに、体系書、研究論文でしたふれたことのない「お名前」に直にふれる機会というか・・・。

Img_2276 そんなわたしに、研究報告の依頼がくるとは、あんまり考えたことはありませんでした。同世代の人たちが報告されているのを見て、うわ、すごいなぁ、と思うことはありましたが、わたしが研究報告することがあるとは、現実的には考えたこともなかったという感じでした。公法学会では、研究者として「素性のよい人」が研究報告するものだとばかり思っていたので。

 ということで、依頼をうけてから具体的に報告準備を進めるにあたって、だんだんとブルーに・・・。とくに九州と関西で2回のプレ報告をさせてもらいご批判(フルブッコ)いただいた約1カ月前からは、ナーバス、ナーバス・・・

Img_2275 それでも、もう、終わったので、安心しました。自分としては「可もなし不可もなし」だったと思うので、「よかった」ということでしょうか(笑)。よい経験をさせていただきました。

 思えば「憲法を学問すること」を生業にしようと思ったとき、まずは、博士号を取得するのがスタートラインかなぁ、と思っていました。学位を取得したあとは、大学にポストを得ることができて、スタートラインに立てたと思いました。で、単著を出版したときや、判例百選を書かせてもらったときなど、やっぱり、スタートラインに立てたのかなぁ、と思ったものです。

 そして、今回は、公法学会で研究報告させていただいて、憲法学者として、また新しいスタートラインに立てたような感じがします。いままでと同じように、これから精進しないといけませんね。

Img_2277 そうそう、わたしに与えられた報告時間は30分でした。リハのときは30分をすこしオーバーすることがしばしばだったのですが、本番は、やはり緊張するのでしょう、はじめて30分を割り、29分38秒87の報告でした。当日になったら、報告に穴をあけないことと、時間をオーバーしないことが、一番大事なことでしょうから、その意味では、グッ・ジョブ!だったのでは。

 









2017年10月11日 (水)

演習Ⅰ(後期第2回)。

 sun。暑いんでないかい。

 では、きのうの3年生のゼミのレポートです。

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 こんにちは!!今回のブログを担当させていただきますH.Aです。

 とても10月とは思えないような暑さの中、今週からまた後期のグループ発表が始まりました!

 今回のテーマは内閣総理大臣の靖国神社参拝に関して、①その行為が政教分離に反するか否か、②この行為について憲法訴訟を提起することができるか、③参拝したのが内閣総理大臣ではなく地方公共団体の首長がこれを行った場合はどうか、という三点でした。

 内閣総理大臣による靖国神社の参拝は、一見すると、政教分離原則に反するようにも見えます。ただ、同行為を主催するのが宗教団体でないこと、さらに参拝に際して、神道固有の形式をとらないならば、あくまで重要な公職にある者の社会的儀礼に過ぎないといえるとも考えられます。一礼するだけにとどまるか、あるいは、二拝二拍手一拝という神道固有の形式をとるかという違いも結論に影響を与えるかもしれないという点は、非常に興味深かったです。

 また、政教分離に関して、某宗教団体と某政党はなぜ政教分離の原則に反しないのかというとてもタイムリーな質問も出ました。この場合、某宗教団体と某政党との関係は憲法20条1項後段に反する恐れがあるように思えますが、この規定の趣旨は、例えば中世ヨーロッパにおける教会のように、本来、国家が持つべき立法権や課税権といった統治権を宗教団体が有することを禁止したものと考えるなら、なお某宗教団体がこれらの権限を保持しているとはいえないので、上の規定には反しないと考えることもできるのでは、という回答がなされました。

 今週からグループ発表がスタートしましたが、来週からも頑張っていきましょう!

 P.S.本当は写真を載せようと思っていたのですが、撮り忘れてしましました...

2017年10月 8日 (日)

演習Ⅰ(後期第1回)。

 sun。きょうは、まだ夏のようだった。

 で、9月27日(水)からかじまった後期ですが、わたしは前期に一生懸命働いたので、後期はゼミしかありません(大学院は別)。ということで、先週は、4年生の演習Ⅱ(月曜日)と3年生の演習Ⅰ(火曜日)がありました。ともに後期第1回目ということで、夏休みの思い出と後期の豊富を各自に話してもらいました(4年生のゼミは10月2日の月曜日ということで内定式による欠席者多数。これ、ツイッター上ではすこし話題になってますね)。

 ということで、先週は3年生のゼミだけ、レポートをお願いしました。

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 こんにちは!

 今回ブログを担当させていただきますK・Fです。

 今回のゼミは後期初日ということで、ゼミ生1人1人、夏休みの思い出について語る時間が設けられました。

 内容は様々でしたが、友人とアーティストのライブに行ったり、旅行に行ったりと、各々が充実した夏休みを過ごしていたようです。

 その後、大日方先生から後期の講義及びゼミに関する説明があり、いよいよ学校が始まるのだな、という実感が湧きました。

 さて、次回からは本格的なゼミ活動が再開されます。ゼミ生一同気持ちを切り替えて精一杯頑張っていきます!

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 わたしのゼミは、ここ数年、公務員志望者多数なので、多くのゼミ生にとってはいわゆる「コーザの夏」だったと思います。ただ、その中でも、レポートにあるように、いろいろな経験をしているようで、なんだか羨ましく思いました。わたしは、秋の学会の報告にあたっているので「仕事の夏」でした。まぁ、夏休みなのは学生だけで、われわれは研究が仕事なので、当たり前でしょうか。

2017年10月 7日 (土)

第5回熊公研。

 sun ひさしぶりのブログです。

 きのImageう、第5回熊本公法研究会をしました。報告者は本学の德永達哉先生で、テーマは「難民問題と憲法」。わが国の難民条約上の義務から説き起こし、難民認定手続等における「憲法の要請」を探るもの。国民国家というもののの根幹に関わる問題まで視野にはいる報告でした。

 そのあと、大学近くの「いわ幸」さんで懇親会。もともとこの研究会は、懇親会メイン。懇親会だけだと学者っぽくないので、一応、勉強してからということになっています。

 いつも、大学の状況とかいまの学問的興味関心とかプライヴェートなこととか・・・。きのうは「自動車運転免許と家族の意義」(?)みたいなことまで。

 たまたま同時期に熊本にいる憲法、行政法の学者が集まって情報交換するための研究会も、何とか5回まできました。次回は、ついにゲストスピーカーまで来ていただけるようで楽しみです。

 

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