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2017年12月19日 (火)

演習Ⅰ(後期第9回)

 あさイチ。前回の3年生ゼミのレポートです。

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 こんにちは!今回のブログを担当させていただきます、M・Mです。

 先週はゼミ見学会が行われ、ゼミ生、見学者ともに緊張した雰囲気の中でゼミが行われましたが、今日はいつもの通り落ち着いた雰囲気で行われました。

 さて、今回のテーマは「生存権の法的性格」。とても有名な朝日訴訟、堀木訴訟に基づいて、生存権の法的性格や学説の展開について報告してくれました。

 朝日訴訟では、生活扶助の基準や訴訟の相続が争点となりました。最高裁では、保護受給権とは、一身専属の権利であって、相続の対象となり得ないとし、訴訟終了との判決を出しました。しかし、生活扶助の基準の認定をした厚生大臣の判断は、与えられた裁量権の限界をこえまたは裁量権を濫用したとは断定できないとする傍論を付加しています。

 堀木訴訟では、障害福祉年金と児童扶養手当の併給は許されるのか、ということが争点となり、障害福祉年金と児童扶養手当は受給者に対する所得保障である点において同一の性格を有することを理由に、併給を禁止することは正当であるとしました。

 今回も先生に褒められるような良い質問が多かったです。特に、「現在存在する生活保護受給権を廃止することは違憲なのか」という質問については、正解がないとのことで、議論が白熱しました。国に生活保護が必要な者を守る義務があるのか、憲法から要請されているのか、と問われると、返答に悩む難しい質問でした。

 「生活保護は外国人にも適用されるのか」という現代ならではの質問もありました。この質問については、外国人に権利として保障されているわけではない、日本国民を優先してもよいとする旨の回答がなされました。

 また、「朝日訴訟は訴訟終了という形で終わっているが、(訴訟提起に)意味はあったのか」という質問もありました。朝日訴訟の後、生活保護基準な見直されたようです。憲法について訴訟提起することは、その後の政策や法律が見直されることもあり、訴訟提起することに重大な意味があると分かりました。

 次回は年内最後のゼミとなります。寒さの厳しい毎日ですが、みんなで頑張っていきましょう!

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