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カテゴリー「落語」の7件の記事

2009年8月 1日 (土)

柳家小さん・弐

 曇っています。蒸し暑い日になりました。

 8月に入りましたが、まだ定期試験を実施していないので、夏休み気分はありません。夏休み末日には重要な原稿の締め切りがあり、また積みに積んだ本もあるのですが、なんとなく勉強する気持ちにならないので、小さんの落語を聴きました。

 本日は3本。「長屋の花見」、「粗忽長屋」、「ろくろ首」を聴きました。後二者の滑稽噺も楽しいのですが、なんといっても「長屋の花見」は、珠玉でした。

 「長屋の花見」は、貧乏な長屋の大家さんとその店子が、なかよく花見に出かけるお話しです。でも“豪華な花見”というわけにはいかず、“番茶のお酒”、“沢庵の玉子焼き”“大根の蒲鉾”をもって、出かけます。番茶で酩酊しようとする店子、歯が悪くて玉子焼きが食べられないという店子、蒲鉾の葉っぱの方が・・・(好きだ)という店子がでてきて、笑いを誘います。

 また大家さんとの会話のなかで、次々にでてくる店子の悪事、長屋の住人の貧乏自慢が、可笑しみを加えています。

 解説のパンフレットも、「旨いねえ、これでインスタントかい?」という永谷園あさげのCMの写真が掲載されていて、懐かしい気持ちに浸れました。

2009年5月 9日 (土)

桂文楽

 清々しい一日になりました。毎日天気がよい土曜日ならなぁ~、と感じるきょうこの頃です。

 連休の疲れがどーっと出て、モチベーションが↓↓なので、落語を聴きました。

 聴いたのは、八代目・桂文楽の「明烏」、「富久」、「締め込み」です(ほんとうは6代目のようですが、縁起がよいので8代を名乗ったようです)。文楽さんは完璧主義者で、30数席ともちネタは少ないのですが、そのどれもが十八番とされているぐらい、稽古に稽古を重ねたお話が聴けます。『大仏餅』の途中で噺を忘れてしまい、そのときに「勉強をし直してまいります」と言い残して高座を降り、それが最後の高座になったそうですが、その「勉強をし直してまいります」という詫び口上まで稽古していた、といわれています。別世界の人とはいえ、学ぶところが多いお人のようです。

 きちっ、きちっ、とした性格がよく現れている落語で、きょう聴いたのは60歳代、70歳代という晩年のものでしたが、そうとは思えないほど若々しいものでした。お手本のような落語を好む人むきの落語家さんです。

2009年4月25日 (土)

古今亭志ん朝・弐

 朝から降り続いていた雨も、もう小雨です。

 三代目・古今亭志ん朝さんの人情話し2話を聴きました。師弟である父子の繋がりを描いた「抜け雀」と、夫がどのくらい自分のことを思っているがその「了見」を知りたがる妻の心を描いた「厩火事」です。

 とくに絵師・父子の、父を仰ぎ見る子と、一度は勘当したもののその行く末を案じていて立派になった子に安堵する父の、2人の心の機微を描いた「抜け雀」は名作だと思います。これを十八番にしていた父・志ん生が子・志ん朝に伝承しているところが、また「いい話」ではありませんか。

 最近、年をとってきたので、なんとなく「いい話」が好きになりました。

 それはそうと、住所地でも定額給付金の支給手続きがはじまりました。まだ実際に支給されるのは先のようですが、これが銀行振り込みなんです。これじゃ~、ダメなんですよね。わたしに給付されないのです。ちょっと煩雑でも、手渡ししてほしいものです。

2009年4月 4日 (土)

三遊亭圓生

 雨降りです。今日は勤務校の入学式・入部式のようです。

 新学期ということでいろいろ気にかかることもあるのですが、ちょっと息抜きに、六代目三遊亭圓生の「火事息子」「百川」「豊竹屋」を聴きました。

 勘当しても切れない親子の絆を描いた「火事息子」は、長さも37分弱と、聴きごたえがあります。ただわたしは、滅茶苦茶な義太夫と口三味線の掛け合いが可笑しい「豊竹屋」が好きです。何回聴いても抱腹絶倒間違いなしです。

 三遊派では来春に楽太郎さんが六代目圓楽を継ぎます。おそらくそれよりも注目されるのは、六代目が亡くなってから「止め名」になっているこの圓生の名跡がどうなるのか、ということではないでしょうか。どうやら五代目圓楽の総領弟子である三遊亭鳳楽さん(圓生の孫弟子にあたる)が七代目一番手のようですが、六代目の遺族が「止め名」のままを望んでいるともいわれています(2008年8月24日の朝日新聞の文化欄)。

 落語をはじめ芸の世界は、師匠の芸を継いでいくことが重視されると思います。もちろん自分の色をつけていく継ぎ方もあると思いますが、あえて変えないという継ぎ方もあると思います。

 ところで学問の世界は、どうでしょうか。かつては芸の世界と同じように、師匠の学説を継ぐという役割が弟子にはあたと思います。いまはどうでしょうか。どちらかというと、“隙あらばひとあわ吹かせたい”と思っているお弟子さんが多いのでは(わたしがそうだと言いたい訳では決してありませんが……あはぁ)。もっとも主流派には、それは許されないことかもしれませんが……。

2009年2月21日 (土)

柳家小さん

 少し風がありますが、よく晴れています。

 今日は、落語界初の人間国宝(落語界では三代目桂米朝さんがのちに人間国宝になっている)五代目柳家小さんの落語CDを聴きました。たしか小さんは、長野県長野市生まれのはず。同郷の偉大な先人のひとりです。

 収録されているのは、「時そば」「ちりとてちん」「宿屋の仇討」の滑稽話3話。とくに落語初心者のわたしには、小さんの至芸“蕎麦ッ喰い”が楽しい「時そば」が、印象に残りました。長野で生まれたのですが小さい頃にはもう上京していた小さん。「時そば」ででてくる“しっぽく”(かけそばに竹輪やシイタケがのっているもの)が、どうしても“ひっぽく”としか聞こえないところが、なんとも江戸っ子っぽくて、粋だと思います。

 東京の「時そば」に対して、上方には「時うどん」という噺があるそうなので(もっとも、この「時うどん」を三代目小さんが江戸前にアレンジしたのが「時そば」のようですが)、こっちもいずれ聴いてみたいと思います。

 ※「小さんさん」というのは煩雑だったので、敬称を略しました。

2009年2月 7日 (土)

古今亭志ん生

 くもっていますが、雨が降る様子ではありません。

 昨日は、非常勤にきてもらっている先生を囲んで、いつもの同僚先生と熊本・下通にあるビア・レストラン「オーデン」に行きました。

 オーデンのHP

 日頃、発泡酒(と第3のビール)に飲みなれたわたしにとって、ドイツ・ハンガリー・ベルギー系のビールは、心に沁み入る味でした。

 今日は、大学院の入試があり、出勤しています。研究室の待機時間のいま、5代目古今亭志ん生の落語CDを聴いています。

 演目は「火焔太鼓」「替り目」「唐茄子屋政談」の3つ。とくに「火焔太鼓」は、志ん生さんの十八番中の十八番ということで、聞きごたえのある「くすぐり」(ギャグ)が話の方々に散りばめられている面白い話でした。まるで小気味の良い漫才のようです。とても一人で演じているようには思えません。「半鐘はいけないよ。おじゃんになるから」というサゲまであっという間です。

 残りの2本も、退屈な時間をつぶすにはもってこいです。ともにサゲまで演じられてはいないので、いずれ完全版を聴いてみたいと思います。

 最後に、昨日、国際法の定期試験監督をしました。それとの関連(?)で、お話をひとつ。今日の新聞に、皇太子妃のお父さんである小和田恒さんが、国際司法裁判所の所長に選出されたとありました。日本人がICJの所長を務めるのは初めてのようです。ICJの所長は、裁判官(定数15)の互選により選ばれるようです。

2009年1月10日 (土)

古今亭志ん朝

 時折日差しもありますが、寒い日になっています。

 以前から興味をもっていた落語ですが、数日前の新聞広告で、小学館から「落語 昭和の名人 決定版」というCDブックが全26巻で発売されると知り、生協に定期購読をお願いしました。今日は、その第1巻、三代目古今亭志ん朝の「夢金」と「品川心中」を聴きました。

 志ん朝(昭和13年生)は、昭和の名人と言われた五代目古今亭志ん生の次男です。24歳で真打ちに昇進し、以後、平成の世まで活躍した江戸落語の旗手です。わたしも志ん朝の落語をTVでみた記憶があります。

 このCDの「夢金」は、志ん朝がわたしと同じ年のときの独演会が音源とのこと。すでに円熟の域に達していた落語が堪能できました。また「品川心中」は、品川の遊女・お染に心中を依頼されたお人よしの貸本屋・金蔵がお染に騙されて品川に飛び込む場面までを描いた「上」が収録されています。巧みに江戸弁を駆使する志ん朝の小気味よい落語が楽しめました。

 第2回配本は、志ん朝の父親・五代目古今亭志ん生のようです。

 (なんか小学館の営業の人のようなブログになってしましました)。