無料ブログはココログ

わたしの著書

  • 憲法Ⅰ 総論・統治機構論
  • 憲法Ⅱ 基本権論
  • 著作権と憲法理論
  • ロールズの憲法哲学

カテゴリー「漫画」の3件の記事

2010年7月29日 (木)

刑務所の中

 くもっています。雨が降ったりやんだりしています。きょうも採点、続行中です。

 ところで、採点に飽きてきたら、花輪和一さんの『刑務所の中』という漫画を読んでいます。

 これは銃刀法違反の罪で懲役3年の実刑判決を受け服役した著者の、実際の体験にもとづいた「獄中記」です。わたしもこれまでいくつかの“文字で書かれた獄中記”を読みましたが、これは“絵で描かれている”だけに、臨場感あふれて読者を飽きされません。

 煙草やお酒が禁じられているなかで、いかに“甘いもの”が好まれているかとか、作業中は「願いま~す」といわないと席を離れることができないけど、これが“癖”になって外でも言ってしまわないかと心配することろなど、面白くて本当にいい気分転換になりました。

 それにしても花輪さんの細密なペン画は、刑務所の中を描くのにうってつけの技法ですね。その独特のタッチが刑務所の生活を、生き生きと伝えています。

 ということで、セミもまた鳴いてきたので、採点に戻ります。またレクイエムでもながして・・・(って、ほんの冗談ですから・・・)。

2009年4月12日 (日)

サマヨイザクラ

 今日も晴れそうです。学務(とくに教養教育の履修相談)に追われた怒涛の1週間が終わり、来週からは本格的に前学期の講義がスタートします。

 週末は研究会のためにQ大に行きました。破産管財人の選任に異議あるときに「出訴の途」がないことについて争われた2006年の決定、政府による軍隊派遣について議会の承認が必要とした2008年の決定、という、いずれもドイツ憲法に関する2つの裁判例についての報告を聞きました。

 福岡までの車中は、郷田マモラさんの『サマヨイザクラ 上・下』(双葉社)を読んで過ごしました。

 副題に「裁判員制度の光と闇」とあるこの漫画は、本年5月21日(わたしの誕生日)からはじまる「裁判員制度」をモチーフとした「社会派」漫画です。

 3名を殺害した被告人の「個人の悪」にそれを招いた周囲の人の「集団の悪」(いじめ)を対置して人間の深層心理を解き明かそうとしたこの作品は、裁判員制度の解説以上の内容的深みをもつ作品に仕上がっています。

 とくに裁判員による審議が終わり判決が言い渡されようとしていた、まさにその時からはじまるストーリー展開に圧倒されます。

 わたしの本棚には他に、きらさん(原作・酒井直行さん)による『裁いてみましょ。』(集英社)という漫画本もあるのですが、暇を持て余したら「漫画で法学」してみることも、一興でしょう。

2009年2月14日 (土)

ベルばら。

 まるで春のようです。でも来週はまた少し寒くなるようです。

 いい天気だというのに、わが家は、どこにも出かけていません。それは、わたしが「ベルばら」を読んでいるからです。

Cimg1954  子供の頃、テレビで観たような・・・、でもなんとなくだいたいの内容だけは知っていたのですが・・・、コミックを読んでみて、フランス革命の激情的な状況を、なんと上手に描けてるのか、と感嘆しました。最後には国王一家をつぎつぎに断頭台におくっていった急進的革命は、そのあまりの急進さに、それを望んだはずの一般民衆の支持まで失ってしまい、結局は王政復古へと回帰していくのですが、その辺は世界史の講義で。

 内容としては、1・2巻はマリー・アントワネットの浪費家ぶりが中心ですが、3巻ぐらいになると市井で革命の気運が徐々に高まっていることが描かれてきます。

 わたしは、3巻のオスカルがルソーの『社会契約論』やヴォルテールの『哲学書簡』を読んでいるところを父のジャルジェ将軍に「むほん人か平民の読む本だ!」と窘められる場面で、「すぐえた書物は身分・階級をこえて人々をひきつけてはなさぬもの・・・人間であればこそすぐれた書物を読みたいとねがうのはとうぜんでございます」とのオスカルの返答(3巻124-125頁)したところが印象的でした。

 また、4巻以降で描かれている、ロベス・ピエールやサン・ジュスト(サン・ジュストは5巻で登場)が先頭に立ち、アンシャン・レジームを崩壊に追い込んで(王政を廃止して)共和制への移行を求めていく場面など、フランス国制史としても、興味深い内容になっていると思いました。

 さらに革命成立後、フランスは革命思想が自国にまで蔓延することを恐れたオーストリア・プロシア連合軍との戦争を(実は、ルイ16世の弟たちがこの機会に兄にかわりフランスの王座を手に入れようとヨーロッパ諸国王にフランスとの戦争を吹っかけていた結果なのですが)戦うはめになります。この祖国の危機にフランス各地から義勇兵が隊列をなして“ラ・マルセイエーズ”(いまのフランス国家)を歌いながらパリに向かう場面を描いたところなど、感動すら覚えます。

 これから昼食というあわただしいなかでブログを書いているので、文章がなんとなくヘンですが(いつものことですが)、お許しください。では。

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31