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カテゴリー「演習Ⅱ」の23件の記事

2018年1月26日 (金)

そして、帰熊。

Img_3037 22日の月曜日から2泊3日で実施された「おびゼミ旅行」も、24日の松山城でさいご。なんだか寂しいですね。

 わたし、実は、出張・旅行等、あまり好きではなく、目的地に着くとすぐに帰りたくなる性格なのです。自分の家の外で寝るの、あんまり得意でないんですよね。

 でも、今回のゼミ旅行だけは、違いました。なんだか、すぐに時間が経ってしまいました。なんだか不思議ですね。気楽だったのでしょうか。

 思えば、この学年、ゼミがはじまったと思ったら、地震にあい、それでも、こうしてゼミ続けてこられて、晴れてゼミ旅行もできた。思えば感慨深いですね。もうあと2ヶ月すると、卒業式、また、おセンチになりますね。

Img_3031 そうそう、愛媛では蛇口をひねると、みかんジュースが出るって、ホントだったんですね(笑)。

 



2018年1月23日 (火)

ゼミ旅行、2日目。

Img_2947 きのうからのゼミ旅行、きょうは2日目。あさ、広島港からフェリーにのり、愛媛・松山に向かいました。

 広島港から松山港までは、2時間40分くらいの乗船。ババ抜きしたり将棋したり、船酔いしないよう寝ていたり、女子は何してた、、、で、

Img_30041 全員、無事に、松山港に着きました~

 そして、ここからは二手にわかれて、わたしは、伊予鉄道の坊ちゃん電車に乗るために、松山市駅へタクシーで向かいました。

Img_2961
 ゼミ生のための旅行なのですが、わたしとしても愛媛・松山に上陸するのははじめてだったので、松山としては寒いというこの日の天候に、へぇ~、そんなにでもないなぁ、と思ったりしました。

Img_2981 で、本日の最終目的地の道後温泉に。

 道後温泉本館の前で、全員集合して、記念撮影してもらいました。寒い寒いとはいえ、長野育ちで意外と気候の厳しい熊本から来たわたしとしては、やっぱり、暖かいと思いました。

 風呂にはいったり、お土産を買ったりしたあと、夜は、宿の一室で宴会となりました。

Img_2983 あんまり着慣れてはいないでしょうが、みんな、浴衣、きまっています。なんだか慣れない雰囲気だったのですが、途中から、カラオケがはじまり、盛会のうちにお開きになりました。

 これから、さらにお風呂に入って、「部屋のみ」です。












ゼミ旅行、1日目。

Img_2820_2 もう恒例となりつつある、おびゼミのゼミ旅行ですが、ことしは今日22日から24日まで、広島・宮島→松山・道後温泉という2泊3日での実施となりました。

 で、きょうは、1日目。あさ、熊本駅に集まり、新幹線で広島に向かいました。首都圏では大雪警報まででた荒れ模様ということで・・・

Img_2895 宮島に向かうフェリーからの光景は、こんな感じでした・・・寒ぶsnow 厳島神社の鳥居も、凍えているようです。

 それでも、穴子めしやらあげもみじ饅頭mapleをいただいていると・・・

Img_2932 すっかりと晴れsun上がってくれました。ゼミ生の日ごろの行いがいいのでしょう・・・

 広島市内に戻って、みんなで八丁堀・みっちゃん総本店にいき、お好み焼きをいただきました。

 あしたは、広島からフェリーで愛媛・松山へ。あすも寒そうなので、道後温泉であったまる予定です。

Img_2929 最後は、みっちゃんの前で。二次会の後、みんなは24時までの大浴場中。わたしは、その間に、ゼミ旅行1日目のレポートを作成しました。

 (2日目につづく)










2018年1月16日 (火)

4年生のゼミの最終回。

 きのう、4年生ゼミの「事実上の」最終回がありました。で、レポートです。

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Img_3773_2 こんにちは!今回ブログを担当するR・Hです。来週はゼミ旅行があるので、今回のゼミが最後のゼミとなりました。卒業がすぐ間近まで迫っている感じがしてなんだか寂しいですね。

 今回は「憲法改正動向」についての報告でした。各政党の憲法改正案や、諸外国における憲法改正とその手続きの紹介も交えながら、報告班の憲法改正に関する見解を検討しました。

 与党の改正案に対する検討の部分では、自衛隊の憲法明記(9条3項)、憲法改正提案要件(96条)などについて、報告班の見解が述べられました。特に憲法9条の1項2項を残し、3項として自衛隊を新たに明文で書き込むという9条3項については、自衛隊の明文化は現状を追認する以上に、自衛隊の任務等が拡大されていく可能性があり、自衛隊が合憲であるからといって、安易に憲法9条3項として明文化することには反対であるとの見解が述べられました。

 これからの憲法改正への動きが気になりますね。さて、ゼミの話はこれくらいにして、、、

 今日はゼミの後にピザパ(ピザパーティー)をしました!!!恋バナや将来のこと、高校時代の話など話題は尽きず、あっという間の4時間でした。みんなでこうやってワイワイできるのもあと少しか~と思うと本当に寂しくて、卒業しなくないですね(笑)。

 まだまだ女子と男子の間には壁があるようで、今回のピザパでも最初は女子と男子で完全にテーブルが分かれていましたが、終わるころにはみんなでわいわい楽しんでいたので、来週のゼミ旅行ではもっともっと男女の壁を乗り越えて仲良くなしたいと思います(今さらですが、、、笑)。大日方先生が、前にゼミ紹介のビデオで「うちのゼミは、女子が強いゼミです。」とおっしゃっていましたが、本当にその通りかもしれません(笑)。

 来週のゼミ旅行、思い出たくさん作ってさらにゼミ生と先生との絆を深めて帰ってきたいと思います!とりあえずみんな集合時間に遅れないように!(笑)


2017年12月26日 (火)

演習Ⅱ(後期第10回)。

 またまた早朝のブログ更新。前回の4年生のゼミ報告です。

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 こんにちは!今回担当するS・Tです。今回のテーマは「町立博物館入館拒否事件」でした。今回は私の班が発表班を務めました。

 具体的には、和歌山地判平成28年3月25日を読み、反捕鯨団体の一員である外国人が博物館への入館を拒否されたことが憲法14条、19条、21条等に照らして違憲であるか否かを、参照判例に注意しながら評釈していきました。

 本判例では、情報摂取行為について「よど号事件」を参照し、憲法19条、21条から導かれる派生原理とした上で、本件入館拒否の条例上の要件該当性について、「泉佐野市民会館事件」「上尾市福祉会館事件」を参照して、本件入館拒否は管理の支障を生じる相当の蓋然性があったとまでは言えないとして違法だと判示しています。

 質問コーナーでは、情報摂取行為の自由があるのであれば、現在展示されているものを撤去してしまうことも自由の制約に当たるのか等の質問がありました。また先生からは、本件に類似するような、社会問題を法廷の場を利用して大衆にアピールすることが目標の訴訟(現代型訴訟)は許されるのだろうかという問いかけもあり、今年最後のゼミにふさわしい議論が交わされたように思います。

 今回で2017年のゼミも最後でしたが、来年も飲み会にゼミ旅行に(授業も)頑張っていきたいと思います。良いお年を!

 

2017年12月18日 (月)

演習Ⅱ(後期第8回)。

 くもり。4年生のゼミ(補講を挟んでの)第8回のレポートです。

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 こんにちは!今回担当するY・Tです。幸運なことに(?)今回の発表は自分の班で、テーマは、「GPS捜査と憲法35条との関係」でした。

 具体的には最大判平成29年3月15日を読みながら、GPS捜査と憲法35条との関係について考えていきました。

 本判決ではGPS捜査は「個人のプライバシーの侵害を可能にする機器をその所持品に秘かに装着することによって、合理的に推認される個人の意思に反してその私的領域に侵入する捜査手法であり、令状がなければ行うことができない強制の処分である」との判断が下されました。憲法35条を「住居、書類及び所持品」についての財産的ないし物理的権利の保護にとどまらず、個人のプライバシー保護の観点から理解する見解が今日的には主流となっている現状及び、同35条の文理を踏まえて、同条保護対象には私的領域に侵入されることのない権利が含まれるものと判示したものと考えられます。

 質問タイムでは、35条が保護しているのは私的領域だけなのか、スマホやカーナビ(もともとついているGPS)でも今回のような判断ができるのかといった鋭い質問がされ、白熱した議論ができたと思います。

2017年12月11日 (月)

演習Ⅱ(後期第6回)。

 さむ。12月4日の4年生のゼミのレポートです。この2日後に「補習baseball」がありました。

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Img_2574 こんにちは。今回ブログを担当するK・Sです。授業の冒頭、Sちゃんが夢の国のおみやげを配ってくれました。かわいい箱に入ったクッキーの写真を撮っている先生を見守るという謎の待ち時間がありました(笑)。今、流行りのインスタ映えですね。

 今回のテーマは、暴力団規制条例の合憲性でした。お題となった事例は、市営住宅に住むY2、Y3に対して、子のY1が暴力団員であることを理由に、住宅及び駐車場の明渡しを求めたものです。市の条例において、市営住宅の入居者または同居者が暴力団員であることが判明したときに、当該住宅の明渡しを請求することができることが定められています。本件では、Y1が別の住宅に住んでいましたが、本件住宅の名義人はY1でした。Y1、Y2は名義人又は同居人が暴力団員であることが判明したときには、ただちに住宅を明け渡すことが記載された誓約書を提出していました。本件は公営住宅等に関する条例のうち、暴力団の排除に係る条項の憲法適合性について争われ、最高裁として初めて判断が示されました。具体的には、①憲法14条1項、②憲法22条1項、③本件規定の適用違憲についての判断がなされました。

 ①について、本件規定は合理的な理由のないまま暴力団員を不利に扱うものであるという主張に対し、(1)地方公共団体に一定の裁量があること、(2)暴力団の性質、(3)他の入居者等の生活の平穏が害されるおそれ、(4)自らの意思で暴力団員でなくなるのは可能であること、(5)市営住宅以外における住居は制限されないことを列挙し、本件規定は暴力団員について合理的な理由のない差別をするものとは言えないとしました。

 ②について、本件規定は必要な限度を超えて居住の自由を制限するものであるという主張に対し、本件規定により制限される利益が社会福祉的観点から供給される市営住宅に暴力団員が入居しまたは入居し続ける利益にすぎないことに加え、①の判断で考慮した5つの要素を総合考慮して、本件規定による居住の制限は公共の福祉による必要かつ合理的なものであるとしました。

 ③について、Y1はほかに住宅を貸借して居住しており、誓約書が提出されていることなづを併せて考慮して、本件住宅及び駐車場の使用の終了に本件規定を適用することは憲法14条1項、22条1項に違反することにならないとしました。

 以上より、暴力団規制条例の合憲性が認められました。本件のような規定を過度の規制であるとする学説もありますが、本件規定の目的である他の入居者等の生活の平穏が害されるおそれについて、立法事実を認定する調査結果があります。公営住宅において発生した不法行為に、暴力団員が関わっていた事例が多く存在しているというものです。よって、規制の合理性が認められます。

 判断要素のひとつに、市営住宅以外における居住は制限されないことが挙げられていますが、民営の住宅でも暴力団員であることを理由に入居の拒否又は退去を求められることはあるでしょう。もし本件規定と同じ内容の契約を個別に結んだとしても、やはり他の入居者の生活の平穏等を理由にその契約は有効だと考えられます。そうなると、暴力団員は居住するところを失い、生存権を認められないことになりそうです。この点について、公営住宅の性質は、生存権を具体化し実現するための福祉更生施設です。Yらが他の住宅を借りられなかったのであれば、市営住宅からただちに退去を求めることは問題があると考えられるかもしれません。しかし、Y1は別の住宅に居住しており、他の住宅を借りることができています。よって、この判決は事例依存的であると言えます。

 私が一番気になったのは、暴力団員は自らの意思でやめることができるというところです。制限されなくなかったらやめればいいというのは、理屈としては確かにそうかもしれません。しかし、やめますと言ってあっさりとやめられるものではなさそうです。仮にやめたとしてもそれをどのように証明するのでしょう。今回の事例ではY1が暴力団員であること自体は争われていませんが、暴力団員でないと主張したらそうなったのでしょうか。今回は警察からの連絡でY1が暴力団員であることが判明したそうですが、警察が持っているであろう暴力団員のリストを目的外使用したとして問題にならないのかも気になりました。

2017年12月10日 (日)

演習Ⅱ(補講)

 12月6日の4年生のゼミの「補講」の様子です。

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 今回のブログを担当するS・Tです。補講日として、12月6日の2限の時間に澁谷ゼミと野球対決を行いました。

Vs20171206 季節外れの温かい陽光の中、試合は始まり、前半は大日方ゼミが優勢でO投手の冴えわたる直球に、澁谷ゼミは手も足も出ず点差は開くばかりでした。安全圏と思われたところまで点差が開いたところで、O投手は後続のI投手に任せ、満足した表情でマウンドを降りました。

 しかし、I投手が調子をつかめず、守備陣との不仲のせいもあり、澁谷ゼミは手も出るし足も出る状況で、点差が安全圏から射程圏内、同点、ついには逆転されてしまうという投球内容になってしまいました。結局点差は埋まらずわがゼミは敗北に終わりました。4年生も終盤というところでゼミ生間(I君vs.その他)の仲の悪さを見せつけることになり、卒業旅行が不安になってしまいました。

 今回の野球が4年生最後の機会と思われますが、参加して楽しむことができてよかったと思います。今回のように、ゼミでのほかのイベント(忘年会、卒業旅行、しようと言い出すであろう鍋パ等)も楽しんでいこうと思いました。

 

2017年12月 3日 (日)

演習Ⅱ(後期第5回)。

 sun

 前回の4年生のゼミのレポートです。

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 満を持して?(笑)今回ブログを担当させていただきます、M・Sです。偶然にも今回の発表は自分の班で、テーマは「ホームレスの人の人権」でした。

 具体的にはホームレスの人の人権が問題となる事案として2つを挙げて発表しました。

 1つ目は、ホームレスのごみの持ち去りの事案です。まず廃棄物処理法は一般廃棄物(古紙、ビン、空き缶等再利用の対象となるもの)のごみ置き場からの持ち去り行為を禁止していません。しかし、多くの自治体では、ごみのリサイクル業は地方公共団体が統括しており、条例で一般廃棄物の「ごみ置き場」からの持ち去りを禁止し、かつ命令に違反すれば罰則を科しています。ホームレスが同様の規定に違反して起訴された場合、どのような憲法上の主張をし得るかが問題となります。この事例は世田谷区清掃・リサイクル条例事件(最判平成20年7月17日)がリーディングケースとなっています。

 主張の仕方は様々ありますが、特にホームレスの実態を考慮した主張として、同規定がホームレスの人の営業の自由(憲法22条1項)を侵害しているといったものが考えられます。ホームレスは空き缶等を回収し業者に売り渡すことで生計を立てているという実体があります。同規定は事実上これを不可能にするものです。ただし、事案の解決としては従来の規制目的二分論に基づき積極目的規制に対する緩やかな基準(明白性の原則)を適用し、規定は合憲であるとの結論が想定できます。

 しかし、本件のような条例が本当に積極目的規制といえるのか、そもそも規制目的二分論的な解決方法が本件事案において妥当といえるのか、条例の目的が環境・衛生の保全や地方公共団体の財源確保であればこのような規制が許されるのかのような疑問が残ります。

 2つ目は、ホームレスが公園にテントを張って生活していたとき、自治体は公園の整備のため、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」に基づきテントの除去を命令し、これに従わなかったことを理由に強制執行が予定されたとします。ホームレスの人はこれに対していかなる憲法上の主張をし得るでしょうか。

 これに対して、まずはテントの除去が憲法25条に反するとの主張が考えられます。しかし、25条の考え方において有力である抽象的権利説では、生存権はあくまで抽象的な権利にとどまり法律による具体化が必要です。すると例えば、本件のホームレスの人がテント住まいで住所不定であることを理由に生活保護申請が拒否された場合は、拒否処分を25条違反と構成することが考えられます。少し横道に逸れますが、生活保護申請の要件として住所の記載が設けられています。そして、ホームレスの人は多くが住所不定です。ただ、ホームレスの人こそ広く生活保護費受給の対象となるべきでしょう。ホームレスの人が生活保護を受給するためには、自立支援センターのような施設に入ることが必要となります。ここでは、時間や規則を守り集団で生活しなければならないため、そのような生活に耐えかねてホームレスに逆戻り・・・のようなこともあるようです。ホームレスの人を想定した生活保護制度の更なる改善が求められます。

 次に、ホームレスの人には居住の権利があり、代替措置なくテントの撤去を命じることは憲法13条を根拠とする生命権、健康権の侵害であるとの主張が考えられます。本件では、行政側がホームレスの人に対し、一時宿泊施設への移動を勧告していたため、この主張は厳しそうですが、それでも一時宿泊施設の質が不十分であり代替措置として適切でない、テントより劣悪な環境であるとの主張も考えられ、方法としてはあり得るのかなと思いました。ただし、この場合にはそのような代替措置をする義務が行政側にあるのかは依然として問題となります。

 少し事案から離れますが、テントの除去ではなく、公園からの立ち退きが行政から命じられた場合に、ホームレスの人には13条を根拠にした「野宿の権利」があり、正当な理由のない立ち退き命令は違憲であるという別の観点からの主張も考えられます。ここでは、ホームレスを公園から追い出すに足る正当な理由とは何かが重要となります。

 ホームレスの人達は行政に対しいかなる支援を求めているのでしょうか。そもそも今の生活を行政に改善してもらいたいという意識はどの程度あるのでしょうか。日本のホームレスの方々の多くは、自らの工夫で生活環境を整え、生活保護の対象者であったとしても受給を断る傾向にあります。そう考えると生存権的主張よりも営業の自由を根拠とした主張や、野宿の権利の主張がホームレスの人達の意思と実態に合致し、現状の生活を維持するための効果的な主張ができるのではないかと考えます。

2017年11月23日 (木)

演習Ⅱ(後期第4回)

 勤労感謝の日でsun。前回の4年生のゼミ、ブログ当番を確認するの忘れてしまったので、わたしがレポート。

 お題は、同性カップルが婚姻届けを出そうとしたら不受理となった。同性婚が認められないのはおかしいと訴訟を提起するとすると、憲法上どのような主張ができるであろうか、というもの。

 報告は、まず諸外国の状況(同性婚が認められている国・地域とそれに準ずる制度〔登録パートナーシップ制など〕をもつ国など)の紹介のあと、そもそもわが国では同性婚について、どのような扱いになっているのかの検討へ。

 そこでは、民法上同性婚を禁止している条文は見当たらないけど、憲法24条1項では婚姻は「両性の合意のみ」で成立とあること、さらに「夫婦は・・・」とあることから、学説では通常、わが国の憲法は同性婚を認めていない(想定外)としていることが確認されました。で、実際に婚姻届をみても「夫となる者」、「妻となる者」という記載欄があり、「夫=男」、「妻=女」とされているので、実務的にも同性カップルの婚姻届は不受理になるであろうと。

 では、憲法上、どのような主張ができるか、というと・・・

 まずは、憲法14条または24条に基づいて、平等原則に反しているのではないか、との提案がありました。ただ、「婚姻」というのは法令上の制度であり、そこではA、B、C・・・という要件を備えたカップルにつき「婚姻」という制度の利用を許しているだけで不合理な差別があるといえるのか(つまり、男にとっては相手は女であるという要件を充足したときだけ「婚姻」としているだけで、そのほかの結合体を認めていないわけでない〔「婚姻」とはならないだけ〕)、というのが疑問点としてあげられました。これに対しては「婚姻」という制度利用権のようなものを想定するなら、男女の結合体はその利益を享受できるのに同性の結合体は享受できないので、そこには合理的な理由が必要ではないか、との反論がありました。

 つぎに、憲法13条上の幸福追求権(自己決定権)の内容には婚姻の自由があると思われるので、その制約であるという主張の可能性が検討されました。これは、筋としてはあり得るだろう(ただ、不合理な制約であるといえるかどうか、という点は不明だが)という結論でした。

 ところで、民法は「婚姻」条件として、さまざまな要件を課しています。たとえば、男18歳、女16歳以上とか。そのうちに、重婚や近親婚の禁止という要件もあります。こういう婚姻の自由の制約がなぜ許されるのかについて、報告班(のI内くん)はそれは「相続上の問題の複雑化を防ぐという合理的な理由」によって正当化されるとの見解を表明していました。これ、すごいですよね~。婚姻というのは「制度」なのだから、倫理・道徳に訴えるのではなく、あくまでも「制度」の設営方法から回答しようとした報告に驚かされました。

 では、本題の同性婚について、政府は法令を改正して同性婚容認に積極的になることはあるでしょうか。同性カップルであることは自由であるとは思うのですが、それを法令上保護しなければならないという規範が(憲法を含む)どこかの法令から導けるでしょうか。仮に導けないとなると、婚姻制度の設営方法は結局は政治部門の裁量の下に置かれることになり、きょうのゼミのはじめの段階に戻ることになります。さて、どうでしょうか。

 

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